2025年　新年のご挨拶｜株式会社ハッカズーク

明けましておめでとうございます。
新年のスタートにあたり、ご挨拶申し上げます。

2024年の働き方や「企業と個人の関係」に関わる動きを振り返ると、ポストコロナという言葉があまり使われなくなるほど、社会は「コロナ明け」の雰囲気となり、「原則出社」や「フルリモート廃止」という、働き方のコロナ前回帰の議論が注目されました。一方で、ハイブリッドワークや副業、アルムナイ・リレーションシップの広がりなど、コロナ禍で大きく変化して多様化した働き方や「企業と個人の関係」が広く定着してきていることも事実です。

そして、政府の方針に目を向けると、岸田前政権が掲げた「三位一体の労働市場改革」は2024年10月に発足した石破新政権でも引き継がれていることから、2025年も様々な議論がなされ、制度の見直しなどが行われることと思います。特に、「成長分野への労働移動の円滑化」において議論されている、「失業給付制度の見直し」「退職所得課税制度等の見直し」「自己都合退職に対する障壁の除去」などは、企業と個人の関係、そして退職に対する考え方がアップデートされる必要性を表しています。退職金税制の見直し等が、ハッカズークが事業を行っているアルムナイ領域へ直接大きな影響を与えるわけではありませんが、長期雇用前提の「企業と個人の関係」や、退職に対する考え方が大きくアップデートされるタイミングであることは間違いないでしょう。

また、2022年末から急速な進化を遂げているAI関連技術のに関する動向を見ると、経済産業省と総務省はそれぞれがこれまでに策定してきたガイドラインを統合してアップデートする形で「AI事業者ガイドライン（第1.0版）」を公表しました。AIの利活用面においては、生成AIの急速な進化と普及に伴って、6月には「『生成AI時代のDX推進に必要な人材・スキルの考え方2024』～変革のための生成AIへの向き合い方～」、7月にはDX推進人材の役割や必要スキルを定義した「DX推進スキル標準（DSS-P）」の改訂版（バージョン1.2）が公表されました。生成AIの普及によって、エンジニアではないビジネスマンにとってもAI技術が身近になり、人事業務に携わる方々にとっては採用・育成・評価など多くのプロセスにおいて、人事担当者自身のデジタルリテラシーを高めること必要性が高まっていることがわかります。2025年は、目標を達成するために自律的に動き、人間が介入せずに意思決定をする「AIエージェント元年」とも言われ、AIが業務や生活においてさらに身近な存在となるでしょう。

2024年はハッカズークにとっても大きな出来事がたくさんありました。昨年末の各チームからの振り返りにもあったように、社員数の増加、クライアント数の増加、ユーザー数の増加、事業拡大に伴う移転、書籍の出版、DX人材・エンジニア採用支援事業の株式会社レインとの経営統合、など、非常に内容の濃い一年となりました。

このような様々な取り組みも全ては、ハッカズークとレイン両社のクライアント、ユーザー、社員、パートナー、株主などのステークホルダーに価値を提供し、「退職で終わらない企業と個人の新しい関係を実現して、退職による損失をなくす」「Light up EngINeer」というビジョンの実現、そして「変化するライフスタイルに、人と組織が適応するためのサービスを提供する」というミッション達成のためです。

2025年はホールディングス体制へ移行し、グループとして更なる飛躍の一年になるよう、より一層の挑戦をしてまいります。

新年一つ目の大きなニュースとして、2025年1月1日付で、一般社団法人 日本経済団体連合会（経団連）へ入会しました。

経団連に加入することで、経団連そして会員企業様と連携を深め、日本社会全体での人的資本・社会関係資本を強化し、日本経済の自律的な発展と国民生活の向上に寄与してまいります。また、ハッカズークとレインで、新しい「入り口」と「出口」の在り方を作り、「退職による損失」のない労働移動を実現することで、日本経済の持続的な成長に寄与してまいります。

皆さまにとって、2025年が素晴らしい一年となりますよう、心から祈念しております。
本年もどうぞよろしくお願いします！

2025年1月6日
株式会社ハッカズーク
代表取締役グループCEO　鈴木仁志

##昨年末の各チームからの振り返り