ミッションステートメント。
企業に所属していると、これ、よく耳にする言葉ですね。
かくいう、HACARUSにも、もちろんあります。
ミッションステートメントは1度作ったら、未来永劫、絶対に変えてはイカン、みたいな風潮もありますが、創業してから9年目になるHACARUSでは、ミッションステートメントは、これまで3回ほど変わっています。
まず1回目、会社設立時のミッション。
『地球上の全ての人を120歳までお連れする』
もともと、AIによる食事指導アプリ(と関連ハードウェア)を作る会社としてスタートしたこともあって、この時は「健康」が主なテーマでした。
これは、これで分かりやすく、「あー、HACARUSさんのミッション、キャッチーでしたよね」と今でも言って頂く方がいます。ありがたい話です。
次に2回目。なんと。。。
ミッションなし。
HACARUSが、健康や医療というところから、製造業などの他の分野にも領域を広げて、それぞれの業界での認知が、ある程度出来上がったころの決断です。
この時は、「我々は何々をする会社である」とは明言せずに、HACARUSのメンバーに求められる行動指針や価値観だけを掲げてみました。
『地球上の全ての人を120歳までお連れする』というミッションからは、どうしても健康や医療という分野が強く連想されてしまうため、あえてミッションを持たない会社として、しばらくやってみようと考えました。
事業の方向転換が不可避である創業期のスタートアップでは、その目的や存在意義が明確になるまで、ミッションらしいミッションを掲げない、というのも選択肢の1つかと思います。
ちなみに、ミッションの代わりに行動指針を前面に出している会社としては、Netflix あたりが有名ですね。
そして3回目。
『次世代の「はかる」をあらゆる産業へ』
現在、HACARUSが掲げているミッションが、これです。
いわゆる原点回帰ではないですが、社名の由来でもある、「はかる」という所に1度立ち戻って、徹底的に「はかる」のプロになろうじゃないか、という話です。
HACARUSが本社を置く京都には、この「はかる」ということに命をかけている会社が、他にもあります。
排ガス、水質、放射線向けの計測器で有名な堀場製作所さん、ライフサイエンス分野には欠かせない計測・分析装置を手がける島津製作所さん、血圧計から工場で使用される様々なセンサーまで取り揃えるオムロンさん、ポテトチップ1袋あたりの重さを完璧に測って袋詰めするイシダさん、など。
とにかく、ここ京都という土地には、はかる企業の先輩たちがたくさんいます。
しかも、いずれの企業も100年近い、もしくは100年以上の歴史をもって、今日まで経営されています。
2022年という現代において、自分たちHACARUSが手がける「はかる」とは、単にものをはかるだけではなく、はかることによって得られたデータを、AIなどの最新技術によって付加価値の高いものに変えていく、ということを指します。
よく社内では、「京都の先輩はかる企業が、もし今日、創業されていたら、どういう技術を使って何をするだろうか、考えてみよう」と言ったりしています。
京都企業の端くれとして、これからもHACARUSは、「はかる」のプロフェッショナル集団として、がんばっていきたいと思います。
ハカルスではカジュアルな面談を随時実施しています。少しでもHACARUSにご興味をお持ちいただいた方は募集ページよりご応募をお願いいたします。みなさまからのご連絡をお待ちしております。