ハカルス人事の菊本です。今回インタビューしたのは、営業部の高橋さん。新卒で入社した大手鉄鋼メーカーで製鉄所内設備の建設および改造における設計・開発業務に従事。業務を通じて学んだ深層学習や機械学習の領域に、より深い関心をもち、それらの技術を活用したソリューションの開発に携わりたいという思いで3年前にハカルスに入社されました。
データサイエンティストとして活躍していた高橋さんでしたが、今年の1月からは1年間限定でビジネスデータサイエンティストとして働くことに。この決定に至った背景や、ご本人の思いについて聞きました。
趣味は登山、バイク、釣りなど。週末もアクティブに過ごしています
ビジネスデータサイエンティストとは
データサイエンティストの能力を構成する要素は「ビジネス力」「データサイエンス能力」「データエンジニアリング」の3つと言われています。データサイエンティストは、それぞれ特に強い分野を持ち、その強みによって活躍できる場所や場面が変わってきます。
そのうち、ビジネスの領域に強みを持ち、企業の様々な課題をデータと分析力で解決するデータサイエンティストのことを「ビジネスデータサイエンティスト」と呼んでいます。
ハカルスのアドバイザー 滋賀大学の河本教授は、「企業で活躍できるデータサイエンティストを育てたい」と考え、同大学でもビジネスデータサイエンティストの育成に尽力されています。
データサイエンティストとしてのこれまでの業務
菊本 : ハカルスに入社されてから約2年半、去年の12月まではデータサイエンティストとしてどのような業務をされていましたか?
高橋 : 初めの2年はインフラや産業領域のお客様向けに、AIプロジェクトのPoCやシステム開発を行いました。プロジェクトの中で、お客様に直接ヒアリングや提案を行う機会も多くありました。また、お客様の案件だけでなく、自社プロダクトの開発業務にも従事しました。残りの半年は、医療AI案件のシステム開発やWEBアプリ開発なども担当していました。
菊本 : データサイエンティストとして働くのはハカルスが初めてだったと思いますが、職種に対する当初とのギャップみたいなものってありましたか?
高橋 : 仕事内容は、自分が求めていたものそのものでした。社内には自分の他にデータサイエンティストが20名ほど在籍していて、それぞれ異なる専門性やバックグラウンドを持っているメンバーが揃っています。誰と話をしてもその道のプロフェッショナルな話を聞けるのが面白いですし、全体的に技術力も高く、そんな同僚と一緒に仕事をすることは日々刺激になります。
エンジニアやデータサイエンティストとは言っても、1日中事務所でパソコンと向き合っているだけでは仕事は成立しません。お客様へのヒアリングや、営業チームや開発チームなどの社内のメンバーとのディスカッションの時間も仕事をスムーズに進める上ではとても重要です。
お客様がお持ちの課題や困りごとについてのヒアリングと、データサイエンティストとして解決策を模索する仕事、両方に関わることで本当に現場で必要とされているソリューションを提供できているという点にやりがいを感じ、仕事を進めていました。
データサイエンスの能力だけではなく、エンジニアリング能力やプロジェクトマネジメント能力にも定評がある高橋さん。
開発部だけでなく、営業部からの信頼も厚く、営業部隊の強化が会社全体としての重要な鍵となる今期を迎えるにあたり、高橋さんを営業部所属の"ビジネスデータサイエンティスト"に抜擢する声が上がりました。
菊本 : 最初にこの話を聞かれた時は、どう思われましたか?
高橋 : かなり驚きました。特に、営業部所属ということだったので、データサイエンティストとしての分析業務や開発業務が今後できなくなるのでは、と思いました。しかし、今回の抜擢に至った背景として、前職での経験を含めた現場の方とのコミュニケーションやヒアリングのスキルと技術的な専門性を掛け合わせることで、今後、より活躍できるという期待が込められていることを知り、自身の経験やキャリアの可能性を広げられる機会だと考えるようになりました。
でもやっぱり私は開発業務が好きなので、本当はデータサイエンスの仕事がしたいと思っています。なので期限付きでの異動という条件もつけてもらっています笑!
菊本 : 今年の1月から“ビジネスデータサイエンティスト”として活躍されています。この職種に対してどのような解釈を持たれていますか?
高橋 : まだ模索している部分もありますが、「お客様の課題を適切に理解し、HACARUSのアセットの中で対応できるかを判断し、適切な提案を行うこと」が自分に求められていることだと考えています。
私なりの価値を最大限創出し、役割を果たすために、
- お客様の課題を理解し、適切に紐解くこと
- HACARUSの持つ技術を広く理解すること
- データサイエンティストの提案が顧客のためになるかを判断すること
- 場合によっては、自ら解決方法を探ること
などのことを意識的に行っています。
視座の変化と今後の展望
菊本 : “ビジネスデータサイエンティスト”の業務の中で、新たな気付きはありましたか?
高橋 : ビジネスデータサイエンティストは、他のデータサイエンティストの解析手法等を理解し顧客に説明できる必要があります。そのため、営業部門にいるにも関わらず、むしろこれまでよりも広く技術を知ることができるという点が新たな気付きでした。
菊本 : 最後に今後の目標や目指す姿について教えてください
高橋 : 前職では、機械学習を用いた仕事もしていましたが、研究開発職ではなく、かなり製造現場に近いところで仕事をしていました。その頃から強く感じていたのは、本当に現場で使えて効果の出せる仕事をしないと、自己満足止まりになってしまうこと。現場に近いところで働いた経験とHACARUSで学んだデータサイエンスのスキルを掛け合わせて、お客様の課題を解決し、社会をより良くできるような仕事をしていきたいと考えています。また、将来データサイエンティストとして働く上でも今の経験は必ず役に立つと考えているので、前向きに取り組んでいこうと考えています。
どんなときも前向きに、周りに良い影響を与えながら仕事をしている姿が印象的な高橋さん。今後の活躍に期待大です☆
取締役CBO 染田さんから高橋さんへ一言 :
技術とお客様の業務の課題解決の架け橋となるビジネスデータサイエンティストという役割は、お客様が AI を現場に導入し活用いただく上で非常に重要だと考えています。まだまだ世に生まれたばかりの新しいロールモデルですが、大介さんのガッツと経験と HACARUS で培った技術で新しい道を切り拓いていただけると期待しています!
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