エンジニアというと、男性に多い職種というイメージはありませんか?今、IT業界全体を通して、多くの女性エンジニアの皆さんが活躍しています。「どんなキャリアデザインを描いているの?」「男性ばかりの職場で働きづらいと思ったことはないの?!」等、今回はGunosyで活躍している女性エンジニアのお二人に根掘り葉掘り聞いてみたいと思います。インタビュイーのお二人以外の女性エンジニアの皆さんの意見も交えながら、ご紹介します。ぜひ、ご覧ください。
鄭(てい)さん(写真右)/技術戦略室 QAチーム
台湾出身。台湾の大学卒業後に留学し、日本の大学院に進学。新卒でソフトウェア企業に入社し、2年ほどQAとして活躍。2018年9月にGunosy入社。現在「ニュースパス」のQAエンジニアとして、バージョンアップ時の新機能の検証や不具合の修正確認等、Gunosyのサービス品質を守る役割を担っている。
武原さん(写真左)/広告技術部 Gunosy Adsチーム
新卒で、ソフトウェア企業に入社し、6年ほどフロントとサーバサイドを経験。チームマネジメントや新人研修の講師も担う。2018年4月にGunosy入社。「グノシー」「ニュースパス」「LUCRA(ルクラ)」等のアプリに表示する広告の配信管理画面の開発を担当。Gunosy Adsチームが開発した、最低入札価格での日予算利用を自動的に最適化する機能「CPC Optimizer - Max CLICK」、アプリ案件向けの入札価格自動最適化機能「APP Optimizer」の開発にも携わった。
- 偶然にも、新卒入社した前職が同じ会社の二人。エンジニアを目指すようになったきっかけは?
武原:実は、私はもともと理科の教員を目指していました。大学でも教員になるための勉強をしていて、中高の教員免許も持っています。転機は、大学4年生のときに参加したIT企業のプログラミングインターン。一般企業に就職するつもりはありませんでしたが、社会勉強も兼ねて参加することにしたんです。それが、私とプログラミングとの最初の出会いです。インターンで実施した、自分で何をつくるか決めて、設計して、実際に開発したものが目の前で動いて…という「ものづくり」の工程が純粋にとても楽しかったので、その後、インターン先の企業に就職してエンジニアになりました。
鄭:私は台湾の大学出身ですが、そこではジャーナリズムを専攻していました。メディアに興味があったので、新聞社やTV局等でインターンしたりしていました。大学卒業後は日本の大学院に入学して、新聞社で翻訳のアルバイトをしていたのですが、近年ニュースは紙でもテレビでもなく、ネットで読む時代になりました。インターネットが普及してから、人々の生活はがらりと変わり、既存の産業構造にも大きな影響を与えています。エンジニアになろうと思ったのは、そのような背景をふまえて、インターネットを通じて何かを効率化したり、人と関わり合いながらものづくりをする仕事がしたいと考えたからです。
Q1女性エンジニアの皆さんへのQ&A「何でエンジニアになったんですか?」
・ITが世の中のインフラになる時代、品質保証に特化したサービスに意義があると感じたから(QAエンジニア)
・大学でhtmlとjavascriptの授業があり、面白みを感じたから(SREエンジニア)
- 前職でのキャリアと併せて、Gunosyを選んだ理由を教えてください
鄭:前職ではQAとして、ECサイトの構築システムや運営サポートを提供している部署で、システム導入や保守の際に業務フローを分析したり、テスト計画の実施から不具合分析まで、ソフトウェアの品質向上のための業務を行っていました。年間1、2回しかリリースがないBtoBのビジネスモデルであったため、開発期間が短くアップデートが頻繁に行われるBtoCの業界のQAにも挑戦してみたいなと思うようになったことが転職のきっかけです。スマホアプリ開発の企業を複数受けていましたが、Gunosyは面接の雰囲気がとても良かったんです。記事やオウンドメディアを読んで、働いている人たちを魅力的に思っていたのですが、その裏付けがとれたような感じでした。また、新技術や知識を積極的に取り入れているというところも、決め手の一つでした。
武原:私は会計ソフトのパッケージ製品を開発していました。クライアントからのヒアリング、要件定義から設計、開発、評価を行ったり、チームリーダーとしてマネジメントも経験しました。6年目を迎えたころ、まだコードを書いていたいという気持ちが強くなったのと、今後も将来的にマネジメント層を目指すのであれば、もっと技術スキルを向上させなければと思い、もう少し自分で手を動かして新しい技術を学べる環境にいきたいと考えるようになりました。また、一つの役割に縛られるのではなく、様々なスキルを身に着けて自分の幅を広げたいとも思っていて。それを叶えるためには、柔軟に動ける規模感の組織がいいなと。また、Gunosyは、面接を受けていく中で「技術も大切だけど、プロダクト思考」ということや、「数値をもとに意思決定する環境」、「施策をやりっぱなしにせず必ず振り返り、高速PDCAを回すカルチャー」であることを知って、どんどん魅力的に感じていきました。
Q2 女性エンジニアの皆さんへのQ&A「キャリアの中でGunosyを選択したきっかけは?」
・前職ではプロジェクトマネジメント的要素(when,how)が重要視されていた環境だったが、プロダクトのWhatやWhyにとことん向き合える環境でテストを考えてみたいと思ったから
・いかにしてユーザーにプロダクトの魅力を感じてもらえるか、それが継続率にどう反映するのかということを測る指標に対し、仮説を持って業務に取り組むということに興味があった
・Gunosyは数字が共通言語の文化があり、そういったフィードバックを毎日得られる環境があると聞いて、魅力を感じたから
・「身近なニュース」というところに惹かれたというのと、優秀なエンジニアがいたから
- 入社後にギャップはありましたか?
武原・鄭:本当に残業しないこと!!!(笑)
鄭:コーポレートサイトにも「長時間より長期間働けるように」と明記してありますし、面接時にも「うちは残業しない文化だよ」と伝えられていましたが、そうは言っても残業するんだろうなと思っていました。日系企業=残業している人が多い、その中でも特にエンジニア職は夜が遅い、というイメージで。でも、本当に定時に帰る人が多いので、入社当初は正直驚きました。男女関係なく働きやすい文化だなと思います。
- 季節性や必要性に応じて残業しているメンバーもいますが、「限られた時間の中で効率的に働く」ということが全社的に重要視されていますよね。二人の所属チームはどのような雰囲気なんですか?
武原:アドチームは「一緒に働く人が気持ちよく働けるように」と意識している人が多いんだろうなと個人的に思います。レビューを行うときも、コードについての指摘は明確に行う、わからない点は質問する、良い点はきちんと伝える、意見するときは何か一緒に提案もする、という形で、建設的な議論ができています。
鄭:QAチームは、それぞれ担当プロダクトが分かれており各自で業務を進めていくことが多いですが、お互いサポートしながら業務に取り組むことができています。また、私は「ニュースパス」のQA担当なので、ニュースパスチームと一緒に仕事をすることが多いですが、女性メンバーも何名かいて、和気あいあいとした雰囲気です。
武原:あと、これは全体に対しても言えるのですが、特にアドチームは自主性が尊重されるチームだなと。1sprint*1に1日「Kaizen Day」という、“タスクではないけれど日ごろ気になっている部分”の修正や、リファクタ、デザイン変更などやりたいことを自主的に行うという日を設け、チームの継続的改善を後押ししています。
※Gunosy テックブログ「チームの継続的改善を支える制度:Kaizen Day」
- 男性が多いチームに、女性の視点が入ることでの効果を感じることは?
武原:多様性という面でいえば、女性の活躍を推進するメリットはあると思いますが、私がいるチームは良い意味で本当にフラット。何かいい効果が生まれているとしたら、性別によるというよりは個性によるものかなと。
鄭:それは私も同意見です。QAチームの部長は男性ですが、QAという仕事柄でもあるのかもしれませんが、物腰が柔らかく細かいところに目が行き届く気配り上手な方です。仕事上で何か性別の違いを感じることはあまりありません。
Q3 女性エンジニアの皆さんへのQ&A「女性エンジニアの皆さんにとってGunosyはどんな環境?」
・女性だからといって特別扱いされることもないため、フラットな環境が好きな人は向いていると思う
・どのプロダクトにも女性ユーザーがいるため(LUCRAに至っては女性向けアプリ)、ユーザーの視点に立った多様な意見を開発段階で反映させることができ、面白みがある
Q4 女性エンジニアの皆さんへのQ&A「Gunosyにはどんな人がフィットする?」
・新しいものや技術が好きで、「これが作りたい」というものが明確にある人。性別は問いません。
・個人で成果を出すより、チームプレーで成果を出すことを重視できる人
- エンジニア職を目指したい!という女性に何かアドバイスするなら?
武原:私は最初の言語を独学で習得したので苦労しましたが、今は無料のプログラミング学習サイトや、スクールがあったりするので、そういったものを積極的に活用するのがいいと思います。女性エンジニアが講師になって、初心者の方向けにセットアップから実際にコードを書くところまで教えてくれる勉強会もありますよ。
鄭:勉強会に参加するのは本当にオススメです。企業が主催していることも多いので、実際に企業が課題に感じていることや、使用している技術などを知ることができるので面白いと思います。
- それぞれが描くキャリアとは?
鄭:私は数年後には、マネジメントできるポジションにいきたいです。QAは、チーム横断的に仕事を行い、品質管理をしていく中で製品知識が豊富になるため、システムについて俯瞰的に理解することができます。そういった経験を生かして、QAチームをリードする役割を担いたいとも考えていますし、プロダクトマネージャーになりたいという気持ちも強いです。
武原:私も同じくです。ゆくゆくはマネジメント側にいきたいと考えていて、そのためにしばらくはコードを書いて、技術スキルを向上させたいです。あとは、ビジネスサイドとエンジニアの懸け橋になれる、プロダクトマネージャーやオーナーのような立場にもなっていけたらいいなと考えています。
- 将来ライフスタイルの変化があったとしても、エンジニアとして手に職があるということは、女性のキャリアにとっては大きなメリットですね
武原:そうですね。多様な働き方ができるので、エンジニアは働く女性にとっても、良い職種だと思います。ただ、この業界は変化するスピードが速いので、ブランク後に復帰するなら、その間情報をキャッチアップしておくことが重要だと思います。
以上で、今回のインタビューは終了です。
*1:アドチームの場合は2週間
Gunosyでは、一緒には働くメンバーを募集しています。ご興味がある方、ぜひカジュアルにお話しませんか?下記リンクより、ご連絡お待ちしております!