「将来、明確にこれがやりたい!というものは、正直まだ見つかっていなかったんです。」
そう語るのは、ENGAWAでクロスボーダーマーケティング事業部のセールスとして、海外から日本への訪問者や消費者向けのマーケティング施策を企業に提案している永帆奈美さん(入社3年目)。高校時代をスイスで過ごし、日本の大学で異文化コミュニケーションを学んだ後、新卒でAnyMind Japan(以下、AnyMind)に入社しました。
特定の職種や業界に強いこだわりがあったわけではない。それでも、「将来やりたいことができた時に、それに応えられるスキルや経験を積みたい」「できるだけ幅広い領域に関わりたい」という想いを胸に就職活動を進める中で出会ったのがAnyMindでした。
今回は、第二新卒で転職を考えている方々に向けて、永さんがAnyMind、そしてENGAWAを選んだ理由、入社後のリアルな経験、仕事のやりがいや今後の目標について、詳しくお話を伺いました。
漠然とした想いを形に。AnyMindの「事業の幅広さ」が魅力だった
――AnyMind Japanに入社する前の就職活動についてお伺いできますか?当時はどのようなキャリアを考えていましたか?
当時、「これを成し遂げたい」という明確な目標があったわけではなかったのですが、社会人経験の中で、きっと『これがやりたい』というものが見つかるだろうと思っていました。だからこそ、いざという時に挑戦できるよう、汎用性の高いスキルを身につけ、多様な事業領域に触れられる環境を求めていました。
――その中で、AnyMind Japanに興味を持ったきっかけは何でしたか?
まず、ビジネス領域の広さに驚きました。グローバル展開、物流、越境EC、デジタルマーケティング…多岐にわたる事業を手がけている。その『幅広さ』が、自分の可能性を広げてくれるのではないかと期待したんです。ITだけでなくエンタメ領域に強みがある点も面白そうだと感じました。
それに加えて、私自身、エンタメが好きなので、AnyMind Japanがインフルエンサーマーケティングやプロダクション事業(GROVEなど)にも、個人的に面白みを感じました(笑)。
決め手は「人」と「共感」。ENGAWAという選択
――ENGAWAへの配属を希望された理由は何でしょうか?
配属面談で、ENGAWAの社長である牛山さんの経験値や人柄に強く惹かれ、『この人の下で働きたい』と思ったのが大きな理由です。また、大学で異文化コミュニケーションを学んでいたので、日本の魅力を海外に伝え、異文化コミュニケーションを通じてビジネスを進めるENGAWAの事業内容に学んできたことを活かせそうだと感じ、純粋に面白そうだと思いました。自身の学びや興味、尊敬できる人との出会いが決め手となり、迷いはなかったですね。
ゼロからの挑戦。手厚いサポートの中で掴んだ、セールスの第一歩
――ENGAWAに配属されて、実際に働いてみていかがでしたか?ENGAWAの営業としては初めての新卒入社ということで、不安もあったかと思います。
正直、最初は不安でしたが、先輩や上司の方々が本当に手厚くサポートしてくださり、すぐに解消されました。『見守ってくれている』という安心感がありましたね。
とはいえ、社会人経験もセールス経験もゼロからのスタート。入社当初は苦労の連続でした。
――具体的には、どのような点で苦労されましたか?
まず痛感したのは、幅広いソリューションの理解と、多様なクライアントへの対応の難しさでした。インバウンドマーケティングと一言で言ってもサービスは多岐にわたり、広告の専門用語なども含め、知識を吸収するだけでも必死でした。
加えて、最初に任された問い合わせ対応やヒアリング業務では、コミュニケーションの難しさも痛感しました。業界も課題も異なるクライアントに対し、的確なヒアリングでニーズの本質を捉え、最適な提案を考えるのは本当にハードルが高くて…。ゼロからのスタートだったので、毎日必死でインプットとアウトプットを繰り返し、正直、焦りも感じていました。
――そんな状況を、どのように打開していったのでしょうか?
きっかけをくれたのが、当時の上司の山崎さんでした。忘れられないのは、新規オープンする飲食店さんのインバウンド誘客の相談をいただいた時のことです。『ロボットが調理するユニークさを活かして、海外観光客を集客したい』というご相談でした。
打ち合わせの後、山崎さんから『永ちゃんならどうする?まず自分で考えて提案してみて』と言われたんです。それまで先輩に頼ることが多かった私にとって、それは大きな挑戦でした。プレッシャーを感じながらも、「ここで自分が変わらなきゃ」と思ったんです。
もう、やるしかない、と腹を括って(笑)。まずは社内の過去事例で似たようなものがないか、必死で探し回りました。関連しそうな資料を読み漁り、他の先輩にも「こういう場合、どんなアプローチが考えられますか?」と、半ば質問攻めのように聞いて回って…。ターゲットである海外観光客になりきって、「自分が旅行者だったら、どんな情報に惹かれるだろう?」「どんなインフルエンサーの投稿なら見たいと思うだろう?」と、自分なりに仮説を立てて、提案の骨子を組み立てていきました。
もちろん、最初から完璧なものができたわけではありません。自分の考えを山崎さんに当ててみては、「うーん、その視点もいいけど、クライアントの最終目的を考えると、こっちの方が効果的じゃない?」といったフィードバックをもらい、また考えて…。何度も壁打ちをしながら、一緒に提案をブラッシュアップしていく。そのプロセスが、本当に濃密で、学びが深かったです。
――その経験から得られたものは何でしたか?
言われたことをやるだけでなく「まず自分で考え抜く」というスタンスが身についたことです。そして、難しい課題でも、諦めずに考え抜けば、必ず道は開けるんだという小さな成功体験を得られたこと。自分の頭で考えた提案が形になっていく面白さも、この時に初めて実感しました。
手探りの1年目から、手応えを掴んだ2年目へ。変化と成長の軌跡
――がむしゃらに駆け抜けた1年目から、2年目にはどのような変化がありましたか?
2年目になって、ようやく少し精神的な余裕が出てきた、というのが一番大きな変化ですね。1年目は、本当に目の前のことで精一杯で。
それが2年目になると、以前ご相談いただいたクライアントさんから、『次はこんなことを考えているんだけど』と、継続して相談をいただける機会が増えてきました。これは本当に嬉しかったですね。一度だけでなく、頼りにしてもらえている、と感じられました。また、退職された先輩から案件を引き継ぐこともあり、既に一定の関係性ができているクライアントさんと、より深く施策に関わっていく経験も積むことができました。
継続してご相談いただける案件も増え、経験を重ねる中で『仕事の勘所』のようなものが掴め、精神的な余裕も生まれました。1年目に多くのヒアリングを経験したおかげで、押さえるべき要点も把握できるようになり、次のアクションに繋げやすくなったんです。一人でアポに臨む機会も増え、成長を実感しましたね。
「永さんでよかった」その言葉と、チームで掴んだ成功体験が原動力に
――仕事のやりがいについて教えてください。
やはり、目標数字を達成できた時は嬉しいです。提案には多くのメンバーが関わっているので、その想いを背負って受注できた時は、責任を果たせたというやりがい、達成感もあって別格ですね。数字を背負う責任はプレッシャーでもありますが、それを乗り越えて成果を出せた時の喜びは大きいです。また、クライアントから『永さんに任せてよかった』と言っていただけると、本当に『やっててよかった!』と思える瞬間ですね。
――社内のメンバーとの関わりも、やりがいに繋がっていますか?
はい、それも大きいです。一緒にプロジェクトを進めた社内のチームメンバーから、『この案件、すごく楽しかった!』『良い経験になった』と言ってもらえると、クライアントだけでなく、仲間にとっても価値のある仕事ができたんだな、と二重の喜びを感じます。ENGAWAはチームで動くことが多いので、こうしたポジティブなフィードバックを共有できるのは、すごく良い文化だなと思いますね。
――特に印象に残っている成功体験はありますか?
入社して初めて大きな成果を出せた案件が、特に印象に残っています。日本の商品を海外に発送するBtoB卸売ECサイト『ラクーンコマース』様からのご相談でした。当初は、サイト内で販売している『文具』を紹介したいというお話だったのですが、ターゲットが一般消費者ではなく、『海外で自分のマーケット(お店)を開いているバイヤー』という、かなりニッチな層だったんです。
ターゲット設定に悩みましたが、『文具』という商品紹介だけでなく、『海外でビジネスをしたいと考えている人』に向けてビジネスノウハウを発信するYouTuberの起用を提案しました。
インフルエンサーマーケティングは、やってみないと結果が分からない部分も大きいのですが、この施策は非常にうまくいきました。動画の再生回数も伸びましたし、何よりクライアントが目標として追っていた『ECサイトの会員数』が、施策後にインフルエンサーの投稿からの会員登録数が大幅に増加したんです。クライアントにも効果を実感していただけて、それ以来、定期的にお声がけいただけるようになりました。
初めての受注案件で大きな成果を出し、クライアントとの良好な関係を築けたこの経験は、忘れられない成功体験となっています。
失敗から学んだ「早めの相談」。チームの支えで乗り越える
――壁にぶつかった経験はありますか?
もちろん、たくさんあります(苦笑)。むしろ、壁だらけかもしれません…。自分の課題は痛いほど感じています。特に報連相(報告・連絡・相談)が苦手で、後回しにしてしまい迷惑をかけてしまったことも…。最近も、インフルエンサー案件で期待値調整がうまくいかず、トラブルになりかけたことがありました。
――どのように乗り越えたのですか?
その時は、自分一人ではどうにもできず、上司に相談しました。間に入っていただき、迅速かつ的確に対応してくださり、何とか乗り越えることができましたが、この経験を通じて『抱え込まずに、早めに相談すること』の重要性を痛感しました。ENGAWAには経験豊富な上司や先輩がいて、相談しやすい環境があります。一人で悩まず、チームで解決していく文化があることに、改めて感謝しました。
チームのために、未来のために。ENGAWAで見据える次のステージ
――ご自身の成長をどのように感じていますか?
がむしゃらに走り続けてきたので、『これができるようになった!』と自分の成長をゆっくり実感する余裕はなかったけれど、臨機応変な対応力や言われたこと以上のプラスアルファの提案を考える力は身についてきたと感じます。
特に後輩が入社してからは、個人としての成果だけでなく、チームで目標を達成する喜びを知り、ENGAWA全体への貢献をより強く意識するようになりました。「自分がしてもらったように、今度は後輩をしっかり支えたい、目標とされる存在でありたい」という気持ちが芽生えています。
そして根底にある、持ち前の「負けず嫌い」や、「少しでも周りの役に立ちたい」という想いが、日々の仕事に向き合う大きな力になっていますね。
AnyMindだから、ENGAWAだから。「何でもできる」環境で未来へ挑戦
――AnyMind Japan、そしてENGAWAで働く魅力は何でしょうか?
AnyMind Japanとしての事業領域の広さと部署間連携のスムーズさは大きな強みです。ENGAWAは、その中でもインバウンド・海外進出支援という専門性と、多様な国籍・バックグラウンドを持つメンバーがいるユニークな環境。この多様性が、他社にはない提案力や私たち自身の成長に繋がっていると感じます。
――今後の目標を教えてください。
まずは一人で案件をしっかりと回せるようになること(自走すること)が直近の目標です。まだまだ先輩方の力を借りることが多いので、もっと経験と知識を積んで、自信を持って案件をリードできるようになりたいです。
将来的には、リーダーやメンターとして、自身の経験を次の世代に伝え、新しく入ってくるメンバーを、自身の経験や知識を活かしてサポートし、ENGAWA全体の成長に貢献できる存在になりたいです!
「今の環境に物足りなさを感じているなら、きっとここが面白い」第二新卒・若手へのメッセージ
――最後に、転職を考えている第二新卒や20代の若手の方々へメッセージをお願いします。
もし、今の会社で『もっとこうしたいのに、できない』と感じていることがあるなら、ENGAWAはとても面白い環境だと思います。事業領域が広く、『何でもできる』からこそ、自分で考えて挑戦していく面白さがあります。もちろん大変なこともありますが、挑戦を全力でサポートしてくれる体制と、様々なバックグラウンドを持つ魅力的な仲間がいます。失敗から学び、次に活かせる環境です。今の環境に停滞感を感じ、もっと成長したい、挑戦したいと考えているなら、ぜひ一度話を聞きに来てください!
――永さん、本日はありがとうございました!