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【前半】サステナブルなエネルギー×組織であるために。ヒラソル・エナジーCEOが語るシリーズB資金調達のその先:未来につながる価値×組織×ヒト

2017年創業のヒラソル・エナジーは、2024年2月で7周年を迎え、シリーズBの資金調達を実施しました。


ヒラソル・エナジー株式会社 Girasol Energy 太陽光発電所の性能評価・再生・買取
ヒラソル・エナジーは、東京大学発の電力× デジタル技術や、ユニークなビジネスモデルを用いて、「100 年後にも太陽光発電所が人と地球にとっての資産であり続ける未来」をビジョンとする電力系スタートアップです。太陽光発電所の事業的価値と社会的価値を最大限引き出すことを目指し、発電性能の評価・再生・発電所の買取・DXソリューションの開発など、発電所のライフステージに合わせたサービスを提供しています。
https://pplc.co/news/pKV1B0Er


そこで今回は、2回(前半/後半)に渡って、弊社CEO李旻に、ヒラソル・エナジーの「これからの価値×組織×ヒト」についてインタビューしました。

前半では、調達にまつわる投資家の評価やヒラソルの現状について、CEOとしての見解とともに、これから提供していきたい「価値と挑戦」というテーマで話をしてもらいます。

後半では、「組織とヒト」に着目して、これからの価値提供に向けて、どんな組織、ヒトを育てていきたいのか、またCEOとして何を大事にしていきたいか、今の率直な思いを語ってもらいます。


今回の資金調達に際して投資家に評価された点や期待されていることをどのようにとらえていますか?

―評価された点、なんでしょうね…そもそも資金調達って、会社としてやっていきたいことや目的があって、計画を基にどれくらい利益が出るのか、稼げるのかという事業計画をもとに他人に投資を勧誘する活動だと思うんです。そう考えると、ヒラソルという会社の事業や社会的なインパクトへの期待値はあると考えています。

だとすると次の2点の期待値が考えられるのではないか、と。1つは、ヒラソル・エナジーという会社が、今チャレンジしてる課題、つまり事業機会として捉えている分野、太陽光と再生可能エネルギーに対するチャレンジへの期待値です。持続可能な太陽光電源を通じて、エネルギー分野、しいては社会のサステナビリティというチャレンジに対して私たちは確実に進めております。また、この進め方として、他社に持っていないその技術ソリューションと、ソリューションを支えるチームの力も高く評価されている、と考えています。

もう一つはビジネスの入り方、捉え方というものへの期待値です。そもそも再生可能エネルギーとか太陽光のビジネスをする人は、マネーゲームのような感覚で捉えているところがあって。お金が集まればそのお金を生かして投資をして、稼いでいけると。あるいは政策としてそのお金を使って脱炭素の推進をしていきましょう、という話が代表的なものなのですが、私たちの場合は、そのどちらかというよりは、地域に着目して独特のビジネスを進めています。全体のエネルギー自体がシフトしてきている中で、電源自体がますます難しくなってきています。それをサポートする地域の電源、地域のエネルギー、エネルギーの地産地消、その過程において、地域の金融の活性化や、地域の力を強めていくような形で確実に技術とソリューションを備えて提供できていることが評価されたポイントと考えています。


ヒラソルのチーム力とは何か?

―提供している事業自体は、そもそも太陽光発電ですので電力、電気、工事あと裏にあるデジタル技術、DXの力が存在します。また、私たちの百年ソーラーという活動は、ある意味では、ファンドを作って投資をするものです。そういった金融の力も含めたチーム全体の力が評価されていると考えています。特に技術側で高く評価をいただいています。太陽光の業界に関しては主に2パターンがあって、具体的には営業が強い会社、金融が強い会社というパターンなんですが、スタートアップにおいてはテクノロジーを発揮させて導入させていくような会社はそれほど多くはないのが実情です。太陽光発電を支える個々の技術と金融がチームとなって機能していること、これが我々のチーム力と思っています。


ヒラソルの現状をどうとらえている?

現状といってもいろんな側面があると思いますが、会社全体を評価するとすれば、普通の会社になってきたところじゃないかな、と。

資金調達というのは他の人のお金を使って事業を運営するわけで、言い換えると自分たちだけで自律する機能がまだ足りないとも思っています。そういった局面をいかに打破していくのか、というのが今の会社の当面の課題です。ですので私たちヒラソルは、会社として利益を創り出すという段階で、まだ会社として弱いという側面があります。その一方で、急成長を遂げています。一昨年は業績が悪かったのですが、昨年は17倍ぐらい、今年は4倍から5倍ぐらいの成長、来年はさらに3倍の成長を見込んでいます。だとすると、普通の会社というよりは、「普通のスタートアップ」になり始めた、という方がふさわしいかもしれません。

通常の会社は昨年より5%アップでOKかもしれませんが、我々の場合は300%、400%の成長を考えていきますので、それに照らしてみた場合、会社組織としてはまだ小学校からいきなり中学校にあるみたいな感じかもしれません。別の角度からするとやっぱり足りないところいっぱいあって危ない穴もあるんですね。

そういった意味でポジティブに言うと急成長を遂げる通常のスタートアップとして次の制度設計に入った段階と言えます。ですが、一方で冷静な目で見ていくと、耐えられるのか?厳しいステージでどう生きるか?という点も問われているとも思っています。


資金調達によって、これから主に実現したいことは?

―主に2点あります。1つはこの3倍4倍の成長、事業自体の成長を実現したいです。もう1つは、成長そのものは結果ですので、成長を支える顧客、事業パートナーに対しての価値の提供に力を入れていきたいと思っています。

ここでいう価値とは、2つあります。1つは、事業機会としては 10年ぐらい前から導入され始めた、発電所自体の永続化です。きちんとまとめて整備し、誰かと一緒に運営していくような未来の実現をしていくことです。私たちがまとめていくことにならない発電所に関しても発電所の性能を高め、直していくような価値を提供したいと考えています。

もう1つは事業パートナーとの連携による、付加価値の提供です。電源そのものだけでなく電源を含めまとめて運用していくことで、太陽光発電という電源の価値が成り立つと私は考えています。そういった、「まとめる」部分である、技術とソリューションの供給について、私たちから直接ではなくて、各地域の事業パートナーと連携し、提供、提携していくことで広げていきたいです

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