大手企業で南アフリカ駐在後、創業初期の日系企業に1人目のフィリピン人メンバーとしてジョインしたエンジニアマネージャーが入社理由と5年間を振り返る
げこ~!
東京・セブでワンチームを組織するオフショアインテグレーターgecogecoの採用担当です。
今回は、エンジニア部門を統括するSr. ManagerのEdの紹介です🐸
大企業で南アフリカ駐在を経験するも、代表の御手洗に誘われて創業1年目のGecogecoに入社したEd。
入社の経緯、Gecoでの経験や今後の目標などについてインタビュー形式で答えてもらいました。
- これまでのキャリアを含めて自己紹介をお願いします!
Ed Austin Tajanlangit/Sr. Manager
私は、2018年8月に1人目のフィリピン人メンバーとしてGecoに入社しました。当時は私を含めて社員3人の小さなチームでした。立ち上げ初期メンバーの1人として、プロジェクトを推進するだけでなく、強固なチームを作り上げていくことが私の目標でした。そこから約5年、組織として速い方ではなかったですが、良いペースで成長してきたと思います。
現在は、Sr. Managerとしてエンジニアリング部門を統括し、リソースの計画や技術開発の取組みをリードしています。プロジェクトでは主に上流工程(計画、要件の議論、アーキテクチャの設計など)に携わっていますが、今でも1つのプロジェクトやチームを私自身でマネジメントすることもあります。
Gecoに入社する前のキャリアについてですが、Geco以外に2つの企業で働いた経験があり、これらの企業での経験が私のキャリアに非常に良い影響を与えたと思っています。
1社目は新卒で入社した大手企業で、私は大規模プロジェクトにアサインされ、バックエンド開発者として、主にJava、Springフレームワークや、データベースを扱いました。このプロジェクトを数年経験した後、次に小規模プロジェクトを担当し、小さな自分のチームをリードするようになりました。このプロジェクトを通して、締め切りを守り、品質の高い製品を提供するためにハードワークを歯を食いしばりながら懸命にやり抜くことを経験し、それが今でも自分の中で印象深く記憶されています。
👇アクセンチュア時代
2つ目の企業では、リーダーとしての能力を広げ、テックリードとチームリードを兼任し、セブ、マニラ、オンショア(南アフリカ)のメンバーを含むより大規模なチームをリードする経験をしました。また、数年後には南アフリカ勤務を命じられ、現地でチームをリードしながら、プロジェクトのより複雑なモジュールの開発にも携わりました。
この企業において、海外で働くことや人々の生活を改善するプロジェクトに携わることができたのは、私のキャリアにとって非常に良い機会だったと思います。また、最高のマインドを持ったチームメンバーと出会い、彼らと一緒に働く中で多くのことを学ぶことができました。
👇家族写真
プライベートでは、主に子供、家族、ペットと過ごしています。DIYプロジェクト、ガーデニング、ペイントやスケッチをしたりすることが好きで、月に一度、ハイキングにも行きます。これらが仕事から離れて他の大事なことに集中するための方法であり、私にとっては大切な時間です。
👇家族の一員、猫
- Gecoに興味を持ち、入社を決めたきっかけは何だったのでしょうか?
南アフリカで働いていたときに、最初の会社で知り合いになっていたCEOの御手洗さんから連絡がありました。彼は、セブで会社を立ち上げる計画について話してくれて、私を誘ってくれましたが、そのときは積極的に転職先を考えているときではありませんでした。
ただ、前職で御手洗さんと同じチームで働いたことはなくても、他の同僚たちから彼についての良いフィードバックを聞いていたこともあり、また、大企業の枠から出て自分自身で物事を決めていく機会があることに魅力を感じ始め、南アフリカからフィリピンに帰国した数か月後にGecoにジョインすることを決めました。その頃の私は、会社立ち上げに役立つという自信を持っていました(笑)
👇御手洗さんに案内してもらった東京旅行
- Gecoには3人目かつ初めてのフィリピン人メンバーとして入社していますが、設立1年目の小さな企業に入社することについて不安や懸念はありませんでしたか?
正直なところ、うまくいかないかもしれないという不安はありました。
私はスタートアップで働いた経験がなかったので、特に会社を立ち上げて先駆者になるということに多少の不安を感じていました。
しかし一方で、私は御手洗さんのCEOとしての能力を信頼していたし、彼が私と会社を良い方向に導いてくれることを確信していました。なので、「会社を成長させ課題に直面しても乗り越えることができる」と自分自身を鼓舞し、「失敗させないぞ!」と心の中で固く誓っていました。
👇初期の頃利用していたシェアオフィス
- 実際に入社してみて、Gecoと前職との間にギャップはありましたか?
Gecoと前職との違いは多々あったのですが、もっとも大きな違いはカルチャーでした。
大企業と小さな企業のカルチャーは非常に異なります。 例えば、オフィス(設立当初はシェアオフィス)、服装、働き方、イベント、社内活動や、社員同士の関わり方などです。あとは、働き方の自由度の高さ、ソフトウェア開発のさまざまな側面に携わることができる点、規模が小ささゆえの物事の把握・管理のしやすさでもGecoと大企業では違いを感じました。
- Gecoに入社してから5年が経ちましたが、過去5年間でGecoやEdさんの仕事はどのように変化しましたか?
Gecoに入社したときから、私のポジションはマネージャーでした。しかし、組織が非常に小さく、数名のプロジェクトチームだったので、前職のようにプロジェクトをリードする機会はあまりありませんでした。また、当時は今携わっているような組織マネジメントや技術的なトピックにはあまり興味がありませんでした。
この5年間で、組織の成長と共に私の役割は指導的な部分が増えていきました。組織成長のペースが緩やかだったので、同じペースで自分自身を成長させることができ、増えていく新しい責任に対応できていたと思います。
また業務面では、以前よりもマネジメントタスクが増えました。人員配置の計画、組織マネジメント、方針、HRやAdmin チームとの協働、経営的な責任などです。各プロジェクトに関わる時間は減りましたが、今も上流工程には携わっています。
マネジメントの役割においては、以前のプロジェクトのみを担当するときとはまた違う楽しみやモチベーションを感じています。その役割は非常に範囲が広く、ほぼすべてに対して新たな発見があり、自分の能力を探求できることに面白さがあります。自分の努力が会社やメンバーの成長に対してポジティブな影響をもたらしていることを見ると嬉しいし、また、良いロールモデルになれるよう努めています(上手くなれているかはわかりませんが 笑)しかし、先輩やリーダーの背中を見ているメンバーが、何かしらポジティブな学びを得られていることを願っています。
Geco自体の変化としては、不安定で組織化されていないスタートアップ企業から、より安定した企業になってきた点が挙げられます。この5年間で、方針、コアバリュー、社内文化を確立し、ドキュメントがより整備されるようになり、また、優秀なメンバーが入社してきて良い組織体制になっていて、そしてもちろん、より大きなクライアントに価値を提供できるようになったと思っています。
👇2023年12月にエンジニアチーム集合
- Gecoが現在直面している課題は何だと思いますか?また、マネージャーとしてその課題に対してどのように取り組んでいきたいですか?
現在Gecoには主に2つの課題があると考えています。
- セールス活動の拡大とプロジェクト獲得
現在までGecoにはセールス部門はなく、御手洗さんやブリッジSEのメンバーがその役割を担っており、その役割を担える人数が限られているので受注するプロジェクトの数が伸び悩んでいます。ただ、私自身はプロジェクトと売上のバランスを維持できれば、良い売上と収益を上げることも可能だと考えているので、それ自体はあまり悪いことではないと考えています。しかしながら、今後の組織拡大や成長を考えると、この課題に対して解決策を見出していく必要があるとも考えています。
- ポテンシャルの高いメンバーへの成長機会やキャリアパスの提供
No.1に関連するのですが、プロジェクト数や種類が少ないと、メンバーのキャリア成長に十分な挑戦と責任を提供することができません。私はクライアントとの言語的な障壁もあり、セールスに直接的には関与できませんが、セールスを担っているブリッジSEを技術観点でサポートすることはできます。必要に応じてプロジェクトをサポートできるように、十分なリソースを確保し、技術的観点で意見や知見を提供できるよう心掛けています。また、他のリーダーたちとのミーティングにおいても、常にメンバーたちにより良い成長の機会を提供できるようリソース計画を考え、議論を重ねています。
- Gecoメンバーをどのように表現しますか?また、今後どんな方にGecoに入社して欲しいですか?
私はGecoメンバーを2つの特性で表現できると思っています。
(1) Passion to learn/学びに意欲的
(2) Proactivity/積極性
もちろん、他にも優れた特性はありますが、これらは私が観ているかぎりほとんどのメンバーに共通してある特性だと思います。
(1) について。Gecoで働き始めると、コーディングに限らず、ソフトウェア開発のさまざまな側面に携わります。デザインに時間を費やしたり、R&Dを行ったり、徹底的なテストを行ったり、サーバー関連のセットアップや構成に触れたりします。学びに対しての意欲があれば、とても楽しい環境だと思います。
また、会社しても"学習"を奨励しています。したがって、無料のトレーニング受講や資格取得の機会を提供しています。再度になりますが、新しいことを学ぶ意欲のある方であれば、きっと楽しく有益な環境です。
次に(2)について。ほとんどの場合、メンバーが問題や懸念を提起し、リーダーやチームメイトがそれに対応できるようにしています。ステータスの更新は、要求されなくても責任を持って共有されます。いくつかのメンバーは、タスクがないときにはいつでもチームリーダーに連絡することもあります。このようなチームメイトと一緒に働くのはとても素晴らしいことです。
👇リーダーミーティング
- 最後に、チームや個人としての次の目標は何ですか?
チームとしての主な目標は、常にクライアントに最高の成果とサービスを提供することです。顧客満足度が最優先事項です。次に、メンバーに成長の機会を継続的に提供していくことです。
個人の目標としては、組織マネジメントに関する本や記事、資料をもっと読んで勉強したいですね。この領域は私にとってはまだまだ未知の領域なので、学んで活かしていきたいです。
👇リーダーをしている社内ハイキングクラブ