突然ですが、普段『配慮』って意識していますか?松下幸之助氏は、『試練を乗り越えるには、周りの協力が必ずいる。問題解決のコツは、常日頃から周囲に配慮しておくこと』との言葉を残しています。たった3つしかないバリューに、私たちがわざわざ『配慮し合う』を掲げている意味とは…?配慮の達人であるエンジニアの川原さんにインタビューしてみると、配慮が働きやすさに繋がっていること、そして事業をより円滑に推進していく要となっていることが分かりました!
フクロウラボのバリューはこちらの3つ。
1.コトに向き合う
2.配慮し合う
3.当たり前をやり切る
行動の軸となる価値観、バリュー。それぞれの意義については、こちらに代表の清水さんの想いをまとめています。→『プロフェッショナルってなんだろう』...フクロウラボのバリューが果たす役割とは?
フクロウラボでは毎月一度コンディションチェックのための社内アンケートを実施しています。先月はバリューを体現しているなぁと感じるメンバーの素敵な行動を、各々アンケートに書いてもらいました。その中で多くのメンバーから『配慮がすごい』と声が上がったのは、エンジニアの川原さん。このブログにも何度か登場してもらっています。
■フクロウラボのバリュー:『配慮し合う』
社内アンケートでは川原さんの行動について、こんな声がありました。
・備品の保管場所を補充しやすい場所に改善提案してくれた
・冷蔵庫内で期限の切れた食品が溜まらないように整理し全体にアナウンスするなど、社内の環境を整えるために自発的に動き、より良くなるよう声を上げてくれる
・会社が終わってからメンバー何人かで脱出ゲームに行ったのですが、新メンバーなども積極的に誘ってくれて、あまり話したことがなかったメンバーとも交流する機会をつくってくれた
・コーヒーブレイクでみんなに美味しいコーヒーを振る舞ってくれる。任意参加の料理部の旗振り役など、コミュニケーションの場を積極的に推進してくれている
紙谷:川原さん、いつも素敵な心配り、ありがとうございます!みんなからは上記のようなコメントが届いていて、ここに載せきれなかったものもたくさんありました。
川原さん:ありがとうございます...。自分としては当たり前のことをやっているだけなので、嬉しいですがびっくりしました。フクロウラボではこういう小さな行動を称賛する文化があるので、想像以上にコメントをもらえて驚いています。
紙谷:プライベートでも同様のスタンスで行動しているのですか?
川原さん:特に区別していないので、そうなのだと思います。僕は80人規模のシェアハウスに住んでいるんですが、共同生活をしている住人たちも当たり前のようにそういう意識を持っているので...。ある程度ルールはもちろんありますけど、自分が使ったものは自分で片付けるとか、担当が決まっていないことなども、やらないと誰かが困るよねって事は注意喚起し合っています。ちょうど今朝も、落とし物がありましたよ~ってグループメッセージが来ていて、おかげで解決したみたいです(笑)。
■ポイントは、相手への想像力
紙谷:80人住んでいて気持ちよく過ごせるシェアハウスってすごい...!普段から周りの人も気持ちよく過ごせるように、という配慮をみんなが持っているんですね...。川原さんにとって、『配慮』ってなんですか?
川原さん:『相手の立場に立って、相手が不便さや不快感を感じさせないように動くこと』だと思います。
紙谷:思いやり、支え合い精神ですね!川原さんはどんなことに不便さを感じますか?
川原さん:誰かがやらなきゃいけないけどルール化されてないようなことですかね。そういうことって結局、面倒だから人任せにしてしまって、やらなくなるんだと思うんですよ。だから面倒くさくない方法を考えて、全員がやるようになったらいいと思って行動しています。まぁ、『システムで解決する』っていうのは職業的に、エンジニアチックな解決方法ですね(笑)。
紙谷:なるほど。みんなが川原さんの精神を持てたら、とても平和な世の中になる気がします...!
川原さん:ははは。日常で不満に思ったことがあったら、すぐになるべく楽な方法で改善できないかって考えるようにしていますね。それで個人レベルで解決するもの、誰がやっても良いものはすぐやるようにしています。誰かがやらないといけないことなら、気付いた人がやったほうが効率いいので。僕がやってるのは、誰がやってもいいことを気付いたときにやってるだけです。
紙谷:誰がやってもいいからこそ、誰かがやるからいいやってなりがちだと思うんですよね...。
川原さん:まぁでも過去、それで結局誰もやらずに余計面倒になるっていう経験を何度かして気付いたんです...。すぐやったほうが遥かに楽だって(笑)。誰かがやってくれたことに気付くと、自分もやろうって気持ちになると思うんですよね。それに気付いて次にやってくれる人がいるといいなぁ。
■配慮が事業にもたらす影響とは?
紙谷:清水さんは『バリューをきちんとやり切ることで事業価値を生み出せるはず』と言っていました。川原さんは業務において配慮していることありますか?
川原さん:開発をするうえで僕らがしている配慮は、ユーザーが利用しやすいシステムを作ることです。具体例をあげると、ユーザー目線で直感的に分かりやすいUI(パソコンやスマホに表示されるデザインやフォントなど、視覚に触れる情報)を心がける、などですね。初見でパッと入ってこないUIはストレスになりやすいので、画像や色など、言葉だけでなくデザインとして認識しやすいように実装しています。
紙谷:確かに、必要な情報に辿り着けないサイトとかに出会うと、不便ですぐ離脱しちゃいますもん。便利さが加速する時代だからこそ、常にその意識と技術をアップデートし続けることは重要ですね!
川原さん:エンジニアチーム内では、『遠慮しない』ことが逆に配慮かなと思ってます。質問することを躊躇せず、言うべき時はフラットに意見を言い合う(もちろん相手のタイミングには配慮した上で、です)。遠慮と配慮、ある意味紙一重ですが、チームがいい方向に向かうように意識しています。他部署と連携する際も、スムーズに短い会話で終わらせられるように、お互いの時間を有効に使えるように気を付けています。
■配慮し合うことが当たり前になるように
紙谷:ちなみに川原さんのポリシーって、ありますか?
川原さん:ん~、誰にも迷惑をかけないこと、ですかね。もちろん自分が想像できる範囲でにはなりますが。以前働いていた会社で、伝統だからこうするとか本質的じゃないルールが多くて、そのせいで本末転倒になってることが結構多かったんですよね。そういう形骸化したルールは結果不便なだけなのであまり守りたいとは思いませんし、ルールがなくても、こうしたらもっと良くなるよねと言い合える環境が理想だなと思います。
紙谷:フクロウラボがこんな環境になったらより良いなぁ、と思うイメージはありますか?
川原さん:自発的に行動に移すことを賞賛するカルチャーではあると思うので、声をあげる人がもっと増えればいいですよね~。業務改善の面では提案しているメンバーも多いですが、環境面でも伸びしろはもっとあると思います。あと、この『配慮し合う』というバリューがもっともっと浸透して、究極的には『配慮し合うのが普通だから評価する必要もないよね』という状態になるのが理想かなと思います。
紙谷:本当にそうですね。川原さんに言語化してもらってなんだかスッキリしました。では最後に、フクロウラボのバリューを体現しているなと思う人を教えてください!
川原さん:たくさん思い当たるので悩みますね~...。あえて1人挙げるとしたらオペレーションチームの高宮さんですね!入稿対応などで開発チームに依頼をくれるポジションです。質問があるときに先回りして的確な情報を調査した上で投げかけてくれるので、とても助かっています。どんどん聞き方が洗練されてきていて、やるべきことの一歩先に視座を置き『やり切っている』なぁと思います。
紙谷:たくさん心遣いの秘訣を教えていただきありがとうございます!次回は川原さんご指名の『当たり前をやり切る』高宮さんにお話を聞いてみます。お楽しみに~。
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