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移転プロジェクト全体を取り仕切るワークプレイスコンサルタント

WPS事業部
2017年中途入社
チーム長 小林士朗

オフィス関連総合商社での営業、不動産仲介会社への出向を経験した後、よりこだわったオフィス作りやインテリアデザインに携わりたいという思いから2017年に中途入社。前職での経験を活かし、配属されたWPS事業部では即戦力としてワークプレイス構築の営業にあたる。リーダーを経て、2020年より現職。

WPS事業部の業務について教えてください。

WPSは「Work Place Solution」の略で、その名の通り企業のワークプレイス作りに関する課題解決とその営業を行う部署です。課題解決とは、単にオフィス移転を意味するものではありません。お客様が漠然と考えられている「こういう働き方がしたい」という、より潜在的な要望までを読み解いて理論付けすること。そこから導き出される働き方が企業の中で実際に取り入れられるまでを、設計デザイン部や施工管理を担当するCM部と連携しながら導いていくことを仕事としています。そのために、移転プロジェクト全体を取り仕切るプロジェクトマネージャーという役割も担いながら、企業の経営方針にまで踏み込んでいかなくてはいけません。それは非常に大変なことですが、同時にプロの 「ワークプレイスコンサルタント」としての大きなやりがいとなるものです。

チームをマネジメントする上で、どのようなことを意識していますか?

WPSでは事業部内を複数のチームに分け、それぞれ3〜4名のメンバーで構成するといった体制を取っています。その中で、わたしたちチーム長が意識しているのは、それぞれがチーム単位で目標を明確化し、いかに成果を出せるかということです。メンバーをリスペクトし、思いやりながら、褒めるだけでなく時にはちゃんと指導する勇気を持ってチームワークを高めていくということ。メンバーと直接会って月に一度行う、個人の目標設定や悩みを聞くための1on1「イクメン(育成面談)」をはじめとした定期的なフィードバックは、一人ひとりが働く場所を選べるようになった今だからこそ、より大切な機会となっています。

WPS事業部の仕事として、これから先どんなことが求められると思いますか?

コロナ禍を経て、お客様からはオフィス移転にあたって概念設計も含めた提案を求められることが圧倒的に増えました。概念設計とは、お客様が漠然と考えている要望を彫刻のように浮き彫りにしていく作業だとわたしは考えます。「こういうワークプレイスにしたい。こういう働き方がしたい」という考えを少しずつ削り出していき、その形をプロジェクトの共通認識としていくこと。今までの当たり前が崩れ去ったこの数年で、多くの企業が「今の自分たちの働き方は本当に合っているのか?」という疑問に直面しています。それも、広い床面積のオフィスを借りられている企業ほどその金額の大きさもあり、より大きな課題となっているように感じます。自由度が増し、選択肢が増えたからこそ、その答えが企業ごとに異なるものとなった今。わたしたちの役割は、それぞれの仕事の特性や目指す姿をヒアリングした上で、企業を最適なワークプレイスに導いていくことではないでしょうか。

会社として導入しているハイブリッドワークをどのように感じていますか?

働く場所や働く時間を自由に選べることで、社員みんなが各々の生活スタイルに合わせた働き方ができるようになったと思います。わたしも、子供を送迎するために勤務時間を調整したり、会社で契約しているサテライトオフィスを利用してリモートワークをするなど、働き方はより効率的で自由なものとなりました。その一方で、ハイブリッドワークによって社員同士の直接的なコミュニケーションの機会が減り、リモートだとどうしても伝わらない“熱”のようなものがあると感じたりもします。しかし、先述した「イクメン」のように対面で話す機会を設ければそれは解決できることです。そういった話を自身の経験として伝えることで、お客様により納得してもらえるワークプレイス提案ができるのではないでしょうか。いくらカッコいい言葉で新しい働き方を提案したところで、自分たちが古いままでは説得力がありませんからね。


ワークビジョンの設定。その難しさをやりがいと感じながら

これからのワークプレイスは、企業にとってその姿勢を示す場、パーパスを体現する場、さらにはサスティナビリティやウェルネスなど社会的なテーマを体現する場として、これまで以上に存在価値が高まるものとなるでしょう。それを実現するためには、しっかりとしたワークビジョンを設定することが求められます。わたしたちとしても、経営計画のヒアリングなどより上流からお客様といっしょに考えていくのは簡単なことではありませんが、その難しさをやりがいと感じ、より広い視野を持って提案していきたいと思っています。

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