- 労務担当
- #スタートアップ #25卒
- サーバーサイドエンジニア
- 他24件の職種
- 開発
- ビジネス
- その他
フォースタを支えつづけたプロフェッショナルエンジニア。プロダクトへのコミットを決意しジョイン
フォースタートアップス創業前、一事業部だった頃に業務委託で参画し、以後、最強の助っ人としてフォースタのエンジニアリングを支えてきた竹内茂が、このほど社員になった。理由は、ずっと開発に携わってきた『STARTUP DB』をより価値あるものにするために、自らがプロダクトオーナーとなる覚悟を決めたから。エンジニアとしての成長、プロダクトへの使命。その時々で大事にしているものに従って行動するプロフェッショナルの軌跡を追う。
GMOのグループ会社の部長を辞めてフリーランスに。さまざまな開発経験を積める働き方を選択
▲設立して間もない頃(左後方が竹内)
フリーランスになる前の竹内は、ヤフーで4年半、GMO TECHで4年、Webエンジニアとしてキャリアを積んだ。ヤフーでは『Yahoo! JAPAN』のさまざまなサービスの開発に従事。その後、知人の紹介で転じたGMO TECHでは、スマートフォン向けのインターネット広告ASPの開発に立ち上げ時から携わった。開発終了後は運用を担当し、開発部部長まで務めた。役職に就き、マネジメントや採用などの業務の比重が重くなるなか、次第に、エンジニアとしてもっと開発に注力したいという気持ちが強まった。
「当時はまだ20代後半。もう少し現場で開発をしていたかった。フリーランスになれば、人のマネジメントではなく開発に注力できる。そんな開発中心の生活がしたくて、フリーランスになりました」と、竹内は当時を振り返る。
経験も技術も十二分な竹内のもとには、以前の同僚や、付き合いのあったフリーランスエンジニアなどから次々と案件が舞い込んだ。以後、営業をしたり、求人サイトに登録したりすることは一切なく、すべて紹介で、仕事が途切れることはなかった。手がけたものは各種ウェブサイト制作、アパレルや健康商品など複数の大手ECサイトの改修、ソーシャルゲームアプリ開発など。複数のプロジェクトに掛け持ちして参画していることも多かった。
「多くの出会いがあり、さまざまな案件を経験できました。業務委託でパラレルに仕事をするのが好きなのは、いろいろな会社の多くの技術を見られるから。経験するだけでなく、得たものをほかの現場で活かすこともできます。そういう意味で、エンジニアにとってフリーランスはとても有意義で、推奨したい働き方です」と竹内は言う。
その数々の案件のうちの一つがフォースタだった。めぐり合わせで、今は社員の立場でコミットしているが、これが現在の竹内にとっては最良の働き方だったようだ。
フォースタのファーストエンジニア。何度も誘いを断り、6年越しで正社員に
▲社内初の1人目のエンジニアとして社内ミーティングに参加する竹内(写真左)
フォースタとの関りは2015年から。株式会社ウィルグループの一部署だった時代に、GMO TECHの同僚だった泉(Public Affairs戦略室室長の泉友詞)の紹介でやって来た。当時、エンジニアはゼロ。実は、竹内はフォースタのファーストエンジニアだった。コーポレートサイト運用から始まり、そして、後に『STARTUP DB』となるスタートアップ企業のデータベースサイト、『Cotobe』をゼロからつくった。フォースタのエンジニアリングの礎を築いた人物だ。周囲からの信頼も厚く、これまでフォースタ側は何度も正社員としてのジョインを打診してきたが、竹内は断り続けた。
「こういう未来を一緒につくりましょうと、何度もお誘いいただきました。非常にありがたいことです。断り続けた理由はシンプルで、これからもずっとフリーランスでやっていくつもりだったから。1社でずっとエンジニアをしていると、その会社内での成長、会社内でのスキルセットしか望めません。自分のキャパシティを広げるには、いろいろな会社でさまざまな開発に携わったほうがいい。だから1社にコミットできませんでした」
何度目かの打診となった2021年末、とうとう竹内が首を縦に振る。何が変わったのか。「ずっと関わってきた『STARTUP DB』を、責任あるポジションでやらせていただけるなら参画すると伝えました。本気でこのサービスに向き合うために必要なことであれば喜んでお受けします、と」。竹内がこう言ったのは、ゼロから愛着を持って開発してきた『STARTUP DB』を、更にステップアップさせたかったからだ。
「正直に言うと、UIも機能面もまだ改善の余地が多分にあります。これまでは開発者として意見はするものの、基本的には与えられたタスクをやってきたので、大元の方針を決める立場ではありませんでした。しかし、『STARTUP DB』はもっと世の中にインパクトを出せるポテンシャルがあるサービスです。ならば、その方針を決める立場に自分を持って行きたいと思ったのです」。竹内自身の年齢やキャリアを考えた話では一切ない。愛着のある『STARTUP DB』をもっとよくするために、これまでとは違うアプローチでのチャレンジをする決断をした。
データベースからスタートアップエコシステムのハブへ。可能性が広がる『STARTUP DB』
では、『STARTUP DB』には、具体的に何が必要か。そもそもゼロからつくり始めた当時、『STARTUP DB』は単なるスタートアップ企業のデータベースだった。だが、今はその役割を大きく変えつつある。スタートアップとエコシステムビルダー(=支援・協業可能性のある会社、投資家、政府・自治体、大学など)をつなぐハブとしてのポジションの確立を目指している。竹内は言う。
「現在、エコシステムビルダー側からスタートアップをリサーチ・ソーシングするためのツールとしては、一定の価値を提供できています。『ENTERPRISE』プランでは、すべての情報の閲覧と検索機能の利用、データダウンロードができるようにしました。ですが、まだ機能としては一方通行です。今後は、それぞれのニーズ、例えば『こういう技術を持ったスタートアップと組みたい』であったり、スタートアップ側なら、SaaSに強いVCや、医療分野で協業経験のある事業会社であったり、『特定の分野に強い企業や出資元を探したい』。そのようなお互いの事業ニーズを叶えるプラットフォームにしたいのです」
スタートアップの専門家であるフォースタートアップスが提供しているサービスとして、価値を感じていただけるようなサービスとして大きく育てていく。『STARTUP DB』上でスタートアップとエコシステムビルダーがリンクするとき、フォースタにもメリットが生じ、エコシステム全体の発展に資するプラットフォーム。その構想に対して、まだ歩みは始まったばかりだ。伸びしろは大きい。
フォースタ社内には、TA以外の事業で成長産業を支援するアクセラレーション本部がある。これまでに試行錯誤しながらさまざまな事業を立ち上げ、軌道に乗せてきた。『STARTUP DB』もここに属する。「部門のトップは、アクセラレーション本部とは新規事業をやる部署だと宣言しています。我々も『STARTUP DB』をチャレンジングな環境下でどんどん進化させたいと思っています。データも着々と蓄積しつつあります。それらを分析して、新たなサービスにも活用していきたいです」。フォースタにしかない濃密なスタートアップの情報を使って何ができるか。その方針を定めるポジションに就いた今、メンバーと共に考え、確かな形にしていく決意だ。
ビジョンを共有し、みんなで議論しながら進める開発現場。共に進化の中心へ
「今は『STARTUP DB』の成長しか考えていません」と話す竹内。目下の課題は、やりたいことに対してマンパワーが足りていないこと。ここから先は、竹内からこれから入る仲間へのPRとメッセージだ。
「エンジニアの方と面接させていただくと、フルリモートかを聞かれる方がいます。我々は週の半分がリモート、半分が出社のハイブリッドを選択しています。そうするのには訳があります」と言う。その訳とは、自分たちのプロダクトを対面で議論しながら開発したいから。『STARTUP DB』にはこれからの構想やその実現のために必要な機能があり、それを技術や手法も含めて自分たちで考え、形にする。アジャイルで、機能単位で個々人に開発を任せるスタイルだ。「要件に対して、アプローチは全員で考えます。設計からスタートするそのプロセスは、リモートではなく同じ場所、時間を共有して議論しながら進めたい。そこはオフラインを魅力に思ってほしいです」
出社を求める以上、開発環境は整っている。パソコンが好きなものを選べることは当然で、モニターの用意、机と椅子はオカムラ社のバロンチェアなどの高品質で快適なもの。また「学ぶ場」づくりにも注力する。「勉強会、スキルアップ会などを定期的に行ってチーム全体の知識の底上げを図っていますし、テックブログも、将来に向けた自分のアピールの場として使ってほしい。実際、みんな積極的に発信しています」。
特筆すべきは、あえて外部のプロフェッショナルな技術者集団に業務委託で参画してもらっていること。「スペシャリストたちとの協業を通じて勉強し、彼らのやり方も学んでもらうためです。コードのレビューもするし、指導もしてもらう。経験の浅いエンジニアなどは特に、そこでいろいろなものを吸収してほしいです」と竹内。その狙いは的中し、チーム内の活性化に大いに貢献している。このような環境なので、シニアはもちろんだが、ジュニアクラスの意欲とポテンシャルある人材も大歓迎だ。
加えて何より、フォースタ開発陣の魅力は、「for Startups」、「Startups First」というビジョン・バリューに共感して集まった仲間たちであること。目線がそろっているため、誰のために何をすべきか、その根本がブレることはない。志を同じくする仲間と取り組む開発は、やりやすく格別に楽しい。エンジニアとしての矜持を持ち、パラレルに仕事をしてきた竹内が、今、全力を投じる場。やりがいは充分だ。そして、ここにはエンジニアの自由な心を縛るものは一つもない。共に進化の中心を目指す仲間を待つ。