【社員紹介】「テクノロジーが主役の社会へ」エンジニアが作り出す、未来の可能性を最大限にしたい。HR業界出身の私の介在価値は、日本の未来とより良い世の中を一緒に作るエンジニアを1人でも多く創出すること | 私がfor Startupsに入社した理由
井上香(いのうえ ...
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for Startups, Inc. では、エンジニアに特化した専門チームであるエンジニアプロデュースチームを作り、スタートアップに対してキーパーソンとなりうるCTO・VPoE・エンジニアのご支援をしております。
READYFOR株式会社は、「誰もがやりたいことを実現できる世の中をつくる」をビジョンに掲げ、日本初・国内最大級のクラウドファンディングサービス「READYFOR」を運営しています。
サービス開始から8年目を迎えた2018年には、初の資金調達を実施。外部からCTOを迎え、エンジニア組織の強化に舵を切り、2019年10月には for Startupsを介して、VPoE (VP of Engineering) ポジションのメンバーも採用しました。社会的にエンジニア採用の難易度が増している中で、READYFORはどのようにして重要ポストの採用に至ったのでしょうか。
for Startupsを介してVPoEを採用したCTO・町野明徳氏とVPoEとして転職した伊藤博志氏にお話を聞きました。
READYFOR株式会社 VPoE・伊藤 博志 氏
ゴールドマン・サックス テクノロジー部に新卒入社後、 アジア太平洋地域における自己勘定取引会計アプリケーション開発チームのテクニカルアーキテクト、 基盤技術開発チームのVP/シニアエンジニアを歴任する。その後、フィンテック系スタートアップ2社を経て、2019年10月に現職。想いの乗ったお金の流れを増やすため、主にエンジニアの組織づくりとアーキテクチャー設計全般に関わる。
READYFOR株式会社 CTO・町野 明徳 氏
東京大学理学部物理学科卒。同大学院在学中に電子書籍分野での起業をして以来、複数のスタートアップの事業立ち上げに携わる。2012年11月、スマートニュース社の初期メンバーとして参画。急拡大する組織の中で、技術を軸に幅広い業務を担当。その後、自動運転やブロックチェーン等、新技術を扱うプロジェクトを経て、2019年1月よりREADYFOR株式会社取締役CTOとして参画。
町野:READYFORは2011年にスタートしているので、それを支えるシステムは9年の間進化を続けてきました。ただ、少ない人数のエンジニアで急速に機能拡充を続けてきたことで、いわゆる技術的な負債がかなり溜まってしまっている状況でした。そうなると、新しい事に取り組みたいと思いつつも、なかなか開発スピードが上がらない状態になってしまいます。まずは腰を据えて現状のバケツの穴を塞ぎ、強いエンジニアチームを作ることが必要でした。
町野:私がREADYFORに参画したのは1年ほど前になるのですが、最初の大きなミッションがエンジニア組織の強化でした。組織づくりにおいては、最初にどんな人が旗を振るかはとても重要です。単純にエンジニアリソースも足りていませんでしたが、なによりもまず、一緒に組織をつくっていけるメンバーが必要でした。
「技術力だけでなく組織視点も持ち合わせ、メンバーにリスペクトを持ち、力強く自走できる人が欲しい!」「クラウドファンディングはお金のプラットフォームなので、金融領域に強みもある人がいい!」など、for Startupsさんにはだいぶ無理を言っていましたね(笑)
そんな難しいリクエストをお伝えしても、for Startupsのヒューマンキャピタリストの方々は、一人ひとりがスタートアップ業界に想いと知見をもっていらっしゃるので、とても話が早く、優秀な方を紹介していただけました。
伊藤:ゴールドマン・サックスで働いて10年ほど経ってから、スタートアップ企業に興味を持ち、次のキャリアとしての選択肢 をいろいろと調べていました。というのも、ひとつ後輩に株式会社WantedlyのCTO・川崎くんがいて。彼がゴールドマン・サックスからスタートアップ企業へ行き活躍しているのを見ていて、「おもしろそうだな」と思ったというのもあります。ゴールドマン・サックス退職後、フィンテック系スタートアップ2社でエンジニアリング統括や採用・組織づくりを担当したあと、「強いエンジニア組織を作るのと同時に、再びエンジニアリングにもがっつり携わりたい」という気持ちがあり、転職活動を開始しました。そこで出会ったのがfor Startupsさんにご紹介いただいたREADYFORでした。
伊藤:すごくよかったですね。宮本健太さんは、レスポンスも早くコミュニケーションの部分も密にやり取りしてもらえて、安心感もありました。とてもポジティブな感じで話す内容と実際やっている事のブレがなく信用できました。
前職では組織づくりに振り切ってしまい、エンジニアリングにあまり携われなかったのを後悔しているんです。自分の性格的に、エンジニアリングに関わらないと組織づくりの面でもパフォーマンスを発揮できないから、宮本さんには両方と携われる働き方をしたいと話しました。そういう話をしたら、最初に紹介してくれた企業が「READYFOR」でした。宮本さんの中で私とREADYFORがピタリと合致したんだと思います。
「READYFORでは決算金融領域の中でも特にアーキテクチャを考えられるVPoEを探している」という具体的なお話をいただいて、私自身、証券会社やフィンテック領域にいたので、サービス内容とも相性がいいと思い、面談の機会をもらうことにしました。自分だけでは探しきれなかったと思います。
伊藤:面談では町野とお話をしました。ビジョンを熱く語ってくれたのがすごくよくて。「誰もがやりたいことを実現できる世の中をつくる」というREADYFORのビジョンと自分が思い描いているビジョンがマッチしていると思ったんです。私は、エンジニアというのは自分のモチベーションにしたがってやりたいことをすることによって、ものをつくるという世の中へのパフォーマンスを発揮できると考えています。READYFORにもそういう世界観が内在していると思うので、目指している方向性が合致したと思いましたね。
数日後にほかの経営陣との面談をし、その足で一緒に飲みに行きました(笑)。すごいスピード感だなと感じたと共に、会社の雰囲気なども伝わって魅力も増しました。
実際に入社してからも、VPoEとして10名ほどのエンジニア部門の統括や採用をしていますが、面談時に聞いていた内容とは相違は無く、悪いギャップは無く働けています。システム部分における課題は少し予想を超えましたが(笑)やりがいしか無いなと思って取り組んでいます。町野は、ビジョナリーなCTOで何を(What)どうやるかを考え抜くのが上手で、自分はその想いをどう実現していくかHowを考えるのが得意だからバランス良く相性も良いなと思っていました。
町野:入社してすぐにバリバリと活躍してくれています。エンジニア組織を大きくしていくフェーズなので、そこを意欲的に考えて動いてくれています。採用も今は伊藤がリードしていて、どういう採用戦略を立てるかなども含め、自分から仕事をどんどん巻き取ってくれていますね。そのおかげで、私はCTOとして広い視点で組織を見たり事業数値などを見たり、新たな取り組みができるようになりました。
また、会社全体の雰囲気も大きく変わりました。すぐに変わったのはSlackの使われ方。エンジニアの割合が多い会社だとオープンなチャットカルチャーが強いのですが、うちの場合はエンジニアが少なかったのもあり、それがあまりなくて。でも伊藤が「もっと情報はオープンでいい」という雰囲気を作ってくれました。
伊藤:そうですね。意思決定や社員同士のやりとりはなるべく全員が見られる方がいいと思っています。というのもクローズな状態だと、「あれはどうなっていますか?」「これは誰マター?」という確認が増えてしまい、そこのコストが無駄だからです。だから入社してから私の頭の中で考えている事などをSlackに書いたり、巻き込んだりしていました。
町野:会社全体に、チャットはオープンでいいんだという文化を広めるのがとてもうまかったですね。伊藤が入ったことで、皆オープンに仕事を進めたり、情報共有することが上手になりました。
私がよく使っている言葉が「乳化」という言葉です。エンジニアは専門性のある職種であるが故に、組織の中で変に区切られてしまうことがあるんです。ビジネスサイドとエンジニアサイドが水と油のように。そうではなく、エンジニアというのは、組織の中に乳化して溶け込んでいくべきだと伝えています。そういったカルチャーが大事だと思っていて、その意識が私も伊藤も合致しているんです。
町野:そうですね。エンジニアをもっと採用していかなければいけない、というのが依然として会社全体の課題となっています。現在10名のチームになったのですが、当面の目標は20名なので、あと10名は採用したいところです。
去年はまず伊藤と共に組織化の土台から入り、やっとかたちになってきました。やり甲斐のある課題がたくさんあるので、課題解決志向の強い方に仲間になってもらいたいですね。様々な専門人材が集まる総合力の強いチームにしていきたいと思っています。
伊藤:私個人が感じる大企業からスタートアップへ移ることの強みは、ゴールドマン・サックスという大きな会社のエンジニア組織にいたことで、理想形と言うかざっくりとした組織のゴールのイメージが見えていることかと思います。大企業の強い組織を経験しているからこそ、会社が完成していくとこういう形になっていくんだろうなというものが見えている。その経験をREADYFORに生かしていきたいです。私の理想とするエンジニア組織の最終形は、ゴールドマンサックスで経験したエンジニア組織を参考・目標にしています。
個人の強さと言うよりも、しなやかさや優しさを持ちチーム力で勝負できる組織、個人の弱い部分を認め、強みでカバーできる組織にしたいです。特にゴールドマン・サックスは150年以上の歴史があり、先人たちがちゃんと組織を作り上げてきてくれたからこそ、強いチームになっている。だからこそ、その大規模組織にいた経験をスタートアップに還元してREADYFORの組織作りに貢献して行きたいと思っています。
ありがとうございました。さらなるご活躍を楽しみにしています!