for Startups, Inc. では、エンジニアに特化した専門チームであるエンジニアプロデュースチームを作り、スタートアップに対してキーパーソンとなりうるCTO・VPoE・エンジニアのご支援をしております。 より多くのエンジニアの皆様にスタートアップの魅力を知ってもらうべく、for Startupsを介して、ご支援させて頂いた 株式会社よりそうのシステム部 部長 城前 圭毅 氏 へインタビューをさせて頂きました。
株式会社よりそう 取締役COO 篠崎 新悟 氏
システム部 部長 城前 圭毅 氏
新卒でガラケー向けコンテンツ開発を手がけるベンチャー企業に入社。その後、KLab株式会社、株式会社Speeeなどベンチャー企業で要職を歴任。起業を経て、直近は女性向けにECサイトや美容などのサービスを手がける会社でCTOを務めていた。チャレンジできる環境を求めて転職活動をスタート。for Startupsを介して2019年10月、株式会社よりそうに入社。 株式会社よりそうは、葬儀、終活、相続などの「ライフエンディング」にフォーカスした事業を展開している会社だ。大切な人を失った悲しみによりそい、理想の旅立ちを実現するために、葬儀・供養を中心に、その前後のすべてをサポートする「ライフエンディング・プラットフォーム」の構築に取り組んでいる。葬儀や供養の施行は、葬儀会社などのパートナー企業と連携。よりそうは、ユーザーのニーズにワンストップで応えるWebサービスと、パートナー企業向けの生産性向上に資するソリューション提供を担う。不便、不安、不透明、不効率などの様々な「不」が残るこのライフエンディング領域にて、テクノロジーを駆使し、toC、toBの両面からのイノベーションに挑む会社だ。エンジニア組織の強化が急務であることから、組織の要となる人材を求めていた。
toB&toCの事業展開と生産性向上のために、エンジニア組織の拡充が急務 エンジニア組織の強化を図る理由を教えてください。 篠崎: 三方向の理由があります。ひとつはtoC。これは、ライフエンディング領域のあらゆる場面において、ワンストップで、お客様にナビゲートしながら提供できるWebサービスとして進化していきます。この開発を急ピッチで進めていくためです。
二番目はtoBで、主に葬儀などの施行の部分を担っているパートナー企業の皆さん対して、テクノロジーの力で、生産性向上に向けた支援をするためです。
三番目が我々の社内です。当社はマーケティング、営業、コールセンターといった多機能な組織体なので、これをうまくデータで連携しながら、生産性やオペレーションのレベルアップを図りたい。これもテクノロジーで実現できることです。
このような三方向の進化が必要なので、エンジニア組織を拡充したいと考えています。
城前さんを採用された理由は。 篠崎: 大事なポジションなので、採用時には、我々の組織課題や経営上の重要アジェンダを伝え、この課題をどう解決するか、ディスカッションスタイルで面接を行っています。当然ですが、何人もの方とお会いしました。
我々が見ていたポイントは、ひとつは、エンジニアをリードする立場に相応しいか。カルチャーフィットやリーダーとしての当事者意識、チャレンジ精神や協調性などの面です。もうひとつはマネジメントスキルです。メンバーの良さをどう引き出し、モチベートできるか。その資質を見ていました。これらに加えて、テックリードの観点ですね。これらのポイントを、城前さんは非常に高いレベルで備えていたので、是非、一緒に働きたいと思いました。
城前さんは、なぜ、よりそうを選ばれたのでしょうか。 城前: 元々、転職を考えたのは、経営陣と本気で仕事をしたい、事業をやりたいという思いがあったからです。ずっとベンチャーを渡り歩いてきたのは、チャレンジが好きだから。未開拓の市場や、まだ誰もやっていない領域に、みんなでポジティブな気持ちで取り組むワクワク感が好きなのです。
よりそうに来たときは、COOの篠崎さんと話をして、最初のタイミングで本気度が伝わってきました。そのような人とスピード感をもって市場を開拓していく。その空気感を感じられたので、自分も一緒にやりたいなと思いました。
ほかにもいくつか受けましたが、技術面、フェーズ面の両方でマッチしているところは、なかったです。面接では、技術の話をすると技術の人、技術以外の話をするとマネジメント寄りの人と見られがちです。技術と事業の両面で一定の期待をしてもらい、自分自身も活躍できそうだと感じられたのは、よりそうだけでしたね。
よりそうでは、どのようなミッションを担っているのでしょうか。 城前: 篠崎さんが話した三方向のうち、まずはWebサービスの部分ですね。これからどんどん進化させていくので、エンジニアチームとして、スピーディーに実現を支援するのが、今の大きなミッションです。全力で、スピード感を持って取り組んでいるところです。
ライフエンディングという領域については、数年先を見越して、まだまだやれるところがありますし、10年程度の長いスパンで見ても、広がっていくイメージがあります。しかも、今はまだ国内だけですが、先々には海外展開の可能性もある。実際、面接でも「目指したい」という話はありました。そこまでの展望を持って、一緒にやっていきたいという思いはありますね。
意図を正確に汲み、スピーディーにベストマッチングを実現したfor Startups 今回、for Startupsを介してご採用、ご転職されましたが、対応などはいかがでしたか。 篠崎: 並行していくつかのエージェントを使ったのですが、人事の担当者からは、とにかく話がはやくて助かったと聞いています。ヒューマンキャピタリストの宮本滉大さんが担当だったのですが、こちらの意図を汲み取る力が高く、安心してお任せできたそうです。こちらの意図と、城前さんが転職に対して設定している課題の両方を、間に入った宮本さんがつないでくれて、「チームとして動けた」という感想を持っています。
城前: 宮本さんとは、ずっとMessenger経由で会話をしていました。仕事をしながらだったので、こちらの希望を速やかに汲み取って、用件や要点を簡潔に伝えてくれたことが、ありがたかったです。私もレスポンスは速いタイプだと思うので、やりとりはかなりスピーディーでしたね。
他社はメールと電話で、しかも、まず会うのが前提でした。それが面倒で。宮本さんは、必要最低限のやりとりを短期間ででき、面接も「この時間がいいです」と言うと、きちんと調整してくれるのです。他社だと先方マターだったので、こういったスタイルも自分に合っていました。
城前さんなら、自分自身で転職活動ができたと思うのですが、あえてエージェントで話を聞こうと思ったのはなぜでしょうか。 城前: リファラル採用だと、一定の関係性があるなかで誘いますよね。それはちょっと邪道のような感覚がありまして。知り合いの目を通さずに、フラットに考えて仕事を選びたかったので、第三者のサポートをうまく利用したいと思ったのです。
実際、いくつか紹介してもらって、面接も受けて、そのなかで「よりそうさんがいいですよ」と、強く勧めてもらいました。それは「挑戦したい」、「事業と技術の両面で貢献したい」といったこちらの意図を汲んで、間に入る立場として、よりそうがいちばん適していると判断してくれたからでしょう。それは、私の感触とも一致していました。
入社により組織の総合力が大幅に向上。事業成長の強力なエンジンに 城前さんが入社されて、御社にはどのよう影響がありますか。 篠崎: 城前さんが加わって、組織の総合力が見事に上がりました。システムサイドからの様々な意見をくれますし、何より、メンバーの力を引き出しながら、劇的に速いスピードで進めてくれています。
そうなったポイントは、3つほどあると思っています。ひとつは、経営層の意思やその背景、事業の意義までを上手にメンバーに伝えてくれること。非常に優秀なので、今はマーケティングの組織にも関与してもらっているのですが、そちらのメンバーにもうまく伝えてもらっています。
2つ目が、メンバーの状況を把握した上でのモチベートが本当に上手なこと。みんなが、やる気スイッチを押してもらいました。3つ目が技術面です。元々、当社には優秀なエンジニアがいるのですが、これまでは、彼らの力をフル活用できていませんでした。城前さんが来て、彼らの力を引き出してくれました。
城前さんは、入社してエンジニアチームを見たときに、どうお感じになりましたか。 城前: これまでは、高いレベルの技術を備えたメンバーに恵まれていましたが、経営・事業サイドへの接続機能は白地がある状態だったと思います。今後はうまく接続して経営陣含むみんながわかる形のアウトプット、成果につなげていけるのではないかと考えています。今は、積極的に技術のプロフェッショナルなメンバーと話し合って進めていくようにしています。
組織を率いる上で意識していることなどはありますか。 城前: 基本は「ポジティブ」ですね。チームがポジティブ、あるいは自分がポジティブだった状態を思い返すと、恐らくみんな、うまく回っていたケースが浮かぶと思います。その状態にもって行き、チームとして全員が同じ気持ちで、同じ景色を見ながら、モチベーション高くポジティブな気持ちで取り組めるようにする。そのようなイメージで進めていこうと心がけています。みんなの顔色も見るようにしていますね。
篠崎: エンジニア組織をけん引する人で、ここまで周りを見て、全員のコンディションを気にしながら取り組んでくれる人は、そうはいないと思います。みんなの気持ちを配慮しながら、コメントを出してくれたりもして、組織の状態がみるみる良くなっていますね。
城前さんには、どのような期待をされていますか。 篠崎: 今、来期以降の3カ年計画を再編している最中で、事業の生産性を高め、成長スピードを上げながら、イノベーションを起こすための戦略を、いくつか追加で走らせていきます。城前さんが言ってくれたように、もっとスピードを上げられるし、それがそのまま事業の成長に直結します。城前さんには新たな戦略を、スピードとクオリティーの両面でレベルアップしてくれることを期待しています。加えてビジネスにも強い方なので、活躍のフィールドはもっと広がっていくと思います。
エンジニアチーム倍増へ。新たな仲間とともに未開拓の市場に挑戦 今後、エンジニア組織はまだまだ拡充してくのですね。 城前: そうですね。数字の伸び方にもよりますが、規模でいうと倍以上には増やしたいですし、私も十分に見ていく余力があります。まずは倍にできるほどグロースしたいです。
どのような人に来てもらい、どのような組織にしたいですか。 城前: やはり、とにかくポジティブな気持ちでチャレンジしてくれる人に来てほしいですね。あと、当社はビジネスへの感度が高いほど、バリューが出やすいと思います。ビジネス的な部分も持ち合わせた方と一緒に働きたいです。
技術は、一定以上はあって当たり前。その上に人柄、専門性、ビジネスへの感度などが乗っかるイメージです。採用時には、そのフィット感を見ていますね。ポジティブというのは、「厳しいときに笑って仕事ができるか」というところでしょうか。「無理だな」となるとお互い辛いので、楽しくチームでやっていける人。今のチームは、みんなが癒し系の笑顔を持っていますよ。それと、みんなやさしいですね。
エンジニア目線で見て、御社で働く魅力はなんでしょうか。 城前: 未開拓の市場が広がっていて、そこへのチャレンジができる会社であること。今ある事業を運用するというより、新しい市場をつくる可能性のほうが大きい会社だと思います。それを技術領域で達成できる可能性がある。それが魅力ではないでしょうか。私は、そこに賭けたいと思っています。実際、今も目に見えて事業が伸びているので、本当に楽しいです。
ビジネス寄りの話が多くなってしまいましたが、技術面のチャンレンジもしています。直近では『Docker』という技術でインフラ環境を変更し、運用コストを大幅に下げることにチャレンジしました。大手でないと難しいような技術にも取り組んでいます。
よりそうと城前さん。素晴らしいご縁をつなぐことができてよかったです。 城前: そうですね。宮本さんは、とにかくレスポンスが速かったことが一番です。これから転職を考える人にも、レスポンスが大事と伝えたいです。しかも、同じ目線で同じ景色を思い浮かべながら転職活動ができたこと。それが大事だったと思います。今後はよりそう社員として、引き続きご支援いただけると嬉しいです。
ありがとうございました。さらなるご活躍を楽しみにしています。
城前氏担当のヒューマンキャピタリスト:宮本 滉大
for Startupsエンジニアプロデュースチームメンバー 井上 香、中田 莉沙、村上 修一、結城 大輔、山下 太地、池 紫野