サマーインターンシップ企画チームの吉成です。
普段は Web アプリケーションの開発や自然言語処理を応用した各種案件に携わっています。
フォルシアでは、8月・9月に毎年恒例のサマーインターンシップ「FORCIA Summer Internship 2022」を開催しました。
フォルシア5回目のサマーインターンシップ
フォルシアのサマーインターンシップもとうとう5回目。
企画・運営メンバーも代替わりしていく中、今年は下記の6コースを実施しました。
3タームで合計11名の学生の皆さんにご参加いただきました。
どのコースでも「技術力でビジネス課題を解決する」ということの面白さや難しさを体感していただけたのではないかと思います。
5回目ともなると、運営にあたっても「例年通りに」というところが出てきます。
それで上手くいく部分もありますが、企画・運営メンバーとしてはまだまだ改善できる点も多いと考えており、毎年議論を重ねながらサマーインターンの内容をブラッシュアップしています。
本記事では、FORCIA Summer Internship 2022 の開催内容と、開催にあたっての工夫についてご紹介します。
課題も、課題以外も充実
フォルシアのサマーインターンでは、
- フォルシアの業務を体験していただく
- フォルシアに対する理解を深めていただく
という2つの目的を両立させるために、課題の時間以外にも様々なプログラムを用意しています。
一部例を挙げますと、以下のようなものがあります。
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- キックオフ MTG
- インターン生とメンター、企画チームメンバーが互いに自己紹介をしたり、5日間のスケジュールを説明する会です。最初にサマーインターンの全体像をお見せすることで、安心して課題に取り掛かっていただけるようにしています。
- インターン生とメンター、企画チームメンバーが互いに自己紹介をしたり、5日間のスケジュールを説明する会です。最初にサマーインターンの全体像をお見せすることで、安心して課題に取り掛かっていただけるようにしています。
- 中間発表会
- 課題の途中経過を共有し、最終的な目標から方向性がずれていないかを確認したり、課題に関連する業務に携わるエンジニアからコメントを受けたりします。
- 課題の途中経過を共有し、最終的な目標から方向性がずれていないかを確認したり、課題に関連する業務に携わるエンジニアからコメントを受けたりします。
- 最終発表会
- 最終的な成果を社員や他のインターン生に発表し、5日間の集大成とします。
- 最終的な成果を社員や他のインターン生に発表し、5日間の集大成とします。
- 座談会
- インターン生1~2名と社員2名の少人数で、仕事のことや就活のこと、余暇の過ごし方など様々なトピックについてざっくばらんに話します。エンジニアだけではなく、ITコンサルタントやバックオフィス担当の社員とも交流の機会があります。
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実りある5日間にするための発表会
(写真)最終発表会の様子
サマーインターンでは、期間中2回の発表会(中間発表会・最終発表会)を設けています。
5日間で2回というとやや多く感じられる方もいらっしゃるかと思いますが、それぞれ異なる目的があります。
>中間発表会
まず、中間発表会の目的は課題で取り組んでいることについてコメントを受けたり、技術的なディスカッションをすることです。参加者は課題に関連する業務に携わるエンジニアが中心で、最終発表会と比べて小規模です。サマーインターン自体は社屋で開催されますが、この中間発表会は Web ミーティングとして実施し、インターン生も自席から参加します。資料を準備する必要はなく、書いたプログラムや実験結果を画面共有しながら発表することになります。
中間発表会は昨年まで対面での実施で、インターン生、メンターと他1~2名の社員でのみ行っていたものでした。中間発表の目的(技術的なディスカッション)や在宅勤務中心の社員の参加しやすさなどを鑑みて実施方法を Web ミーティングに変更しましたが、実際に次のようなメリットがありました。
- 参加者数が増え、質問がより活発になる。
- 他のインターン生の取り組みに興味を持ったインターン生も気軽に中間発表を聴きに行くことができる。
- 手元での作業内容を画面共有できるので、質問に応じて別のソースコードを見せるなどの柔軟な対応が可能になる。
- チャット機能を使うことができる。「Aの手法よりBの手法を選んだのはなぜですか?」などの発表内容についての詳しい議論は互いの意図を確かめながら話せる口頭で、「この機能は便利そう」「目の付け所が良い」など取り組みについての感想は後からも確認できるチャットで、というようなコメント方法の使い分けが可能になる。
>最終発表会
一方、金曜日の夕方に行われる最終発表会の目的は、5日間の成果をフォルシア社員や他のインターン生に知ってもらうことです。
インターン生の皆さんには発表資料やデモなどをご準備いただき、期間中の取り組みを整理して発表していただきます。以前は1つの会議室にインターン生とメンター、聴衆が一堂に介して盛り上がっていた最終発表会ですが、感染症対策が必須の情勢となってからはオンラインとオフラインを併用しています。オフラインでも聴講や質問ができるようにすることで、『密』を避けつつもより多くの社員が参加できるようにしています。
オンライン・オフライン併用の最終発表会の様子は去年・一昨年の記事にも掲載していますので、併せてご覧ください。
異なる目的の2つの報告会を設けることで、メリハリの利いた、技術的にも就活的にも実りある5日間を過ごしていただけるようにしています。
情勢に合わせた交流の機会
サマーインターンシップで技術課題や課題のサポート体制と同じくらいに重要なのが、インターン生と社員の間の交流を通して互いへの理解を深めること。しかし新型コロナウィルス感染症の流行により、従来と同じ形での交流は難しくなっています。
そこで、フォルシアのサマーインターンシップでは下記のような対応を実施しました。
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- 社員とインターン生が外のお店でご飯を食べながら話すランチの時間を、お弁当を食べる時間と社員との座談会の時間に分割
- 飲食ありの懇親会を実施しない代わりに、マスクや消毒等の対策を実施した上でアナログゲームを通して交流する『交流会』を実施(任意参加)
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特に座談会については、会議室の予約や参加メンバーの募集はもちろんのこと、その日の参加メンバーや注意事項を共有する bot の運用、話題に迷うとき用のトークテーマの用意など、企画側と参加側双方の心理的負荷が低くなるようにしました。
(キャプチャ)座談会のメンバーや注意事項をお知らせする Slack bot を運用
来年度以降も、交流の機会は情勢に合わせて柔軟に検討していこうと考えています。
若手メンバー主体で企画・運営
サマーインターンシップも5年目ということで、企画・運営メンバーは1年目のころと比較するとほぼ総入れ替え状態。1~3年目あたりまでは良くも悪くも情熱ある一部の社員に属人化していたサマーインターン関連のタスクも、今は企画・運営メンバーで議論・分担しながらやっていく体制ができつつあります。
特に今年は新卒入社1年目のメンバーが目覚ましい活躍をしていました。
ここまでに紹介したWebミーティングによる中間発表、座談会 bot 運用やトークテーマの用意といった工夫は新卒1年目のメンバーが主体的に考え、実行したものです。このようにフォルシアでは、若手が主体となって社内外の企画を進めていく文化があります。
もちろんベテランメンバーからのサポートも強力です。
今回のサマーインターンシップでも、開発環境の準備やスケジューリングといった開催に必須のタスクが漏れないよう、第1回からサマーインターンシップに関わっている先輩エンジニアが他部署と綿密に連携を取ってくれました。サマーインターンシップに限らず、若手メンバーや情熱を持ったメンバーから始まった企画が、他の社員の協力を得て全社に影響を及ぼすようになる光景はよく見られます。
おわりに
本記事では、例年のサマーインターンシップ報告記事とは少し趣向を変え、企画側としてサマーインターンの舞台裏を紹介させていただきました。
最後になってしまいましたが、サマーインターンシップに参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました。
皆さんのサマーインターンシップの期間が終わった後も「5日間と言わずずっといてほしかった」「あのコースの人がやっていた方法は他の案件に生かせるのでは?」などの声が社内から聞こえてきていました。
フォルシアでの経験が、今後の皆さんの研究や就職活用などに少しでも活きれば幸いです。
この記事を読んでくださった学生の方で「フォルシアのサマーインターン、面白そう!」と思ってくださった方は、ぜひ来年度以降のサマーインターンにご応募ください。そしてフォルシアの業務のやりがいや社風などを体感していただければと思います。
サマーインターン参加者の方が書いてくださった参加記も参考になります。
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また、エンジニアとして裁量を持って働きたいと思う方、主体的に業務を回していけるエンジニアを目指す方は、ぜひフォルシアの新卒採用・キャリア採用への応募をご検討ください。
今回のサマーインターンに参加された方もそうでない方も、ご興味をお持ちでしたら採用情報ページ をご覧の上、下部の「話を聞きに行きたい」からお問い合わせください。
将来、同僚として皆さんと働ける日を楽しみにしています。
この記事を書いた人
吉成 未菜里
サマーインターン企画チームのメンバーであり、自然言語処理コースのメンター。
FORCIA Summer Internship 2018 の参加者。