こんにちは、経営企画室 広報の伊藤です。
先日の「そもそもSpookとはいったい何なのか?」に続き、今回は第二弾「Spookの強みとは何なのか?」について社員の生の声で解説していきます!
Spookについて教えてくれた先輩社員プロフィール
(右)ITコンサル:DXプラットフォーム部 営業部長 諏訪
(左)エンジニア:旅行プラットフォーム部 グループ長 西山
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ITコンサルタント職
DXプラットフォーム部 営業部長 諏訪 俊(すわ・しゅん)/写真右
2017年 キャリア入社
旅行会社での海外渡航手配や法人営業を経て、2017年にフォルシアへ入社
前職での経験を活かし、旅行・観光業向け営業活動に5年間携わり、今年からはDXプラットフォーム部で非旅行業界向け営業・コンサル活動に従事
エンジニア職
旅行プラットフォーム部 グループ長 西山 諒平(にしやま・りょうへい)/写真左
2015年 新卒入社
新卒での入社後、大手旅行サイト開発を経て、現在は旅行・観光業界向け商品販売プラットフォームサービス「webコネクト」のプロダクト開発に従事
※所属は2022年7月現在のものとなります
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それではさっそく聞いていきます!
Spookの強みとは...
パッケージでも自社内製でもない優位性のあるポジション
<他社にはないSpookならではの強みとは何でしょうか?>
諏訪/Spookはお客様にとって、パッケージでも自社内製でもないところが強みだと考えています。パッケージだとどうしても機能の拡張性や自由度に限界があり、自社内製とするには多くのエンジニアを抱えたりサービス維持のために必要なコストが大きすぎるというジレンマがあります。
Spookは、これまでフォルシアが開発してきた検索システムの知見をベースとして新しい機能を検討して行くことができるので、ゼロベースでの開発ではない検討ができます。また、エンジニアを多く抱えたりサービス維持のノウハウがなくても、フォルシアのエンジニアがそれを直接サポートするため自社内製に近いかたちで自由な機能改修、機能拡張を実現できます。
<先ほど西山さんからも「レシピ本と包丁とフライパンのセット」というお話がありましたが、Spook、パッケージ、自社内製をそれぞれ"カレーライス"に例えたら...>
- パッケージ =レトルトカレー
- 自社内製 =自宅に料理人を抱えて作ってもらったカレー
- Spook =?????
西山/自社内製もSpookもどちらも料理人が作るカレーなのですが、自社内製は料理人が「鍋はどこにありますか?」「どんなカレーが(ビーフ?チキン?シーフード?)良いですか?」「このスパイスないと作れないですよ?」といった風にたくさんの会話が必要で、多くのやり取り・多くの時間がかかってしまうイメージです。さらに、料理人たちは分業していて、自分の担当している部分以外のことになると都度確認が発生してしまう。
一方、Spookを用いて作られるカレーは、自分のことをすごく理解してくれている料理人が、だいたい必要となる下ごしらえを済ませた状態で、「(常連さんのこれまでのオーダーから察するに)この味付けが好きだと思うのでこんな感じに作ってみましたがどうですか?」「下ごしらえはできているので追加の注文伺いますよ」といった感じで作られるカレーのイメージです。
Spookというお作法・ノウハウ、これまでに作ってきた機能があるからこそ、一番良いものを、気持ちの良いコミュニケーション量で作ることができます。
諏訪/パッケージで事足りるのであれば、パッケージのほうが安くて容易に導入できるので良いと思います。ただ、パッケージでは事足りず、かと言って自分たちで何でもやる(=自社内製)となると費用も手間もまかなえないという場合はSpookがぴったりだと思います。
営業線上、パッケージと勝負することもあるし、SIer(自社内製)と勝負することもあります。その際にパッケージでも自社内製でもない中間のポジションであるということを強みとして押し出しています。
<ポジションに優位性があるということですね。>
<ほかにもSpookのすごさを語る上で「速さ」は欠かせないと思うのですが、Spookは何で速いのでしょうか?>
Spookといえば、高速検索。高速検索の秘訣はデータの圧縮技術
西山/一言でいうと、データベースの圧縮が得意だからです。
例えば旅行会社のもつツアーの料金データは、ツアーごとに1日の料金が設定されていて、平日と祝日でも金額は異なるし、大人と子どもでも異なる。そうなると一つのツアーだけでも数レコードの料金データとなり、大手の旅行会社さんだと取り扱うツアーの数も何千何万とあるので、料金データは非常に膨大なものになります。このデータを検索する際に全部上からなめていくと、あまりのデータの多さに検索ボタンを押した後、画面がかたまって処理中の画面がずっと出続けてしまいます。
ただ、Spookの技術においては裏側でその膨大なデータを圧縮して保持しているので、検索ボタンが押された後すぐに検索結果を表示させることができます。
諏訪/フォルシアはデータ保持の仕方に関する特許をもっていて、その特許技術を使った圧縮方法でデータサイズを小さくすることによって高速検索が実現できています。
西山/これがSpookの高速検索の速さの要因です。
他にも他社の検索機能との違いという点では、Spookは絞り込まなくても検索ができるという強みがあります。他社の検索の場合、例えばそのコンピューター上で処理できる情報の数が100だとしたら、100にするために日付を決めて、出発地を決めて、参加人数を決めてという風にデータの全量が100になるように条件で絞り込んで行く必要があります。一方Spookであれば、データを圧縮して保持しているため、日付未指定であっても、出発地が決まっていなくても、料金の上限下限のレンジを設定していなくても検索することが可能です。
諏訪/これは私のイメージなのですが...
少ししか情報を書けない一筆箋が1万枚ぐらい詰まった箱から1枚の紙を取り出すのと、一筆箋100枚分の情報が書かれているカードが100枚入っている箱から1つの情報を取り出すのとどっちが速く取り出せるかっていう話かなと思っています。
Spookは、一筆箋1枚1枚を1データとして捉えるのではなく、データの圧縮技術によって100個のデータが固まっているものを1データとして捉えているようなイメージなので、1万枚から探すのではなく、100枚の中から探せば良い。要は探す対象となるカードの枚数を減らせるから、たどり着きたい情報を速く探し出すことができるんです。
諏訪/速さというパフォーマンスに一番直接的に影響するのはレコード数(データの量)なので、いかに対象とするレコード数を抑えるかというのがフォルシアの着眼点であり、技術の真髄です。
<なるほど!速さの秘訣が少し解明された気がします。>
<他社との違いといえば、検索というと真っ先に浮かぶのはキーワード検索かと思うのですが、Spookの検索とキーワード検索との違いについて教えてください。>
コンセプトは、「キーワード検索で探せないものを検索する」
諏訪/そもそもSpookは「キーワード検索では探せないものを検索する」っていうコンセプトで生まれています。キーワード検索だと、そのキーワードを知っていれば検索できるけれど、そうでなかったら検索できません。特に旅行先の宿を探したいとなったとき、知っている宿しか検索できなかったら選択肢の幅がすごく狭いわけです。ユーザーとしては、"その宿"に泊まりたいのではなくて、"その条件を満たしている宿"に泊まりたいわけで、条件にさえ合致するならば絶対にそこでないといけないということはないものです。
だからこそ、複数の条件からそれに合致する施設が全国にどれくらいあるのかを検索できるという点がSpookの良さとして旅行・観光業界に採用されています。
Google 検索でミラコスタに泊まりたい人がミラコスタを検索することができても、ミラコスタに似ている他のホテルを見つけることは難しい。なので、そういうものを検索できるようにするというのがSpookのコンセプトなんです。
諏訪/さらに言うと、お客様はどのように検索させたいかという意図を持って情報を管理しています。Spookはその工夫された情報管理のもと、条件検索で最適解に導こうとしていますが、キーワードだけでの検索においてはそのキーワードをどこの情報として当てるかも判然としないので、当てたくない情報を引っ張ってきてしまい希望のものへたどり着けないといったこともあります。
Spookの強みとは何なのか?
独自技術により高速検索に長け、パッケージでも自社内製でもない優位性のあるポジションを確立していることが強みであるSpook。第三弾ではSpookを採用いただいている業界・企業についてや、今後の展望について伺います。お楽しみに!
この記事を書いた人
伊藤 明日香
2021年キャリア入社/経営企画室 広報担当
インタビュー中に「カレーライス」で例えてみましたが、わたくし最後に料理をしたのは………調理実習???