『おすすめの本を教えてください』
~「本」を通じて仕事観や大切にしている想いを知る~
本企画第2回目のゲストは、実は本企画の発案者、人事・総務部の外山正和(とやま・まさかず)さん。
FORCIA CUBEのブログの内容は、社内の横串WG(部署横断型組織)「ブランド推進WG」にて社員からの声を元に毎月編成会議を行っています。本企画は、よりフォルシア社員の内面に触れ、就職(転職)活動中の皆さんやもちろん私たち社員にとっても学びのあるものをという外山さんのご意見から生まれました。
そんな外山さんは人事・総務部長として、
- 人事制度等の企画立案から運営
- 社員の採用・教育・労務/健康管理
- 職場環境の整備等
を中心に業務にあたられています。
未来の社員、そしていま一緒に会社を盛り立てる社員のことを想い、支え、引っ張っていく外山さんが日々意識していることを伺ってみました。
業務遂行にあたって意識している点を教えてください
先日、某中学校から訪問学習の依頼を受けました。
その目的は「生徒が直接働く人と接することにより、また、実際的な知識や技術・技能に触れることを通して、学ぶことの意義や働くことの意義を理解し、主体的に進路を選択決定する態度や意志、意欲など培うことを目標とします。」というものでした。
なかなかの難問ですが...私がこの様な話題を振られた際に考えるものとしてはこのようなものがあります。
- 私は世の中に貢献するために生まれてきた(悩んだらGiveが先と考える)。
- 好きな事を仕事にした方が人生を楽しめる時間が長くなるので好きな事を選べるように努力する。
- 仕事にした好きな事の背景には使命感があるので悩んだ際はそれを軸として考えるようにする。
振り返ると、私はいつも好きなことを仕事にしています。
それは、自分が何を好むのかを理解しているとも言えます。
何が好きか、どうしたら好きになれるのかをわかっているので、与えられたものだけを見るのではなくそれを如何に自分の好きな事にしていけるのかといったスタンスで仕事と向き合っています。『自分の人生の飼い主は自分』。人生の主導権を自分が握っていると思うことができれば、自ずからより好きなことに時間を割き、好きな場に身を置く選択をできるようになるのではないでしょうか。
訪問学習を少しでも良いものにできるようにこの辺りを自問自答する日々を過ごしています。
『自分の人生の飼い主は自分』、このようにお考えになる背景は何かありますか?
先日転職活動をされている方と話させてもらいました。
新卒から習得された業務スキルは多く優秀な方と思いましたが、根底にある「使命感」についてははっきりとされてない印象が残り内定は出さない事にしました。
自分の人生の主導権を握っている方とそうでない方とでは、やはり語る言葉の温度が違います。何を考え、どこへ行きたいのか、自分の得意分野、自分の幸せと社会・会社への貢献等について自分の言葉で語れる事は職種に限らずとても大切な事と再認識しました。実際に採用に立ち会っているからこそ、そして自分自身の仕事観としても、この本からの気付きも多分にあります。
「即戦力」に頼る会社は必ずダメになる
(松本 順市 (著)/幻冬舎新書)
この本は、「人件費」と「売上」の関係を切り口に、伸びる会社の仕組みについて語られていますが、単なる費用対効果の説明ではなく働くことの意義が問われているように感じます。特に学びとなったのはこの4点。
- 人事の問題は、組織を強くするためにある
- 環境は与えられるものではなく、全員でつくるもの
- 自分の力を最も向上させるのは、転職で環境を変えたり資格を取る事よりも、目の前にある組織や顧客の課題解決に力を注ぐことである
- 周囲の成功だけでなく失敗からも学ぶことで人の何倍も学ぶことができる
それぞれを一つずつ紹介はしませんが、このメッセージが本書のなかでどのように語られるかは是非実際に読んで感じていただければと思います。
どんな人におすすめしたいですか?
会社・経営者は給料以上に大切なもの(成長の場)を社員に提供している事が理解できると、自分と社会・会社・仕事との関わり方に変化が起こるかもしれません。
一緒に働く仲間には、「会社や先輩=どのような環境でも魚が釣れる人になれるように魚の釣り方を教えてくれる場所」と考えてみて欲しいと思っています。「魚が寄ってこない」、「うまくルアーをとばせない」、「こんなはずではなかった」など、やってみると上手くいかないことも多く、ついつい不満が出てくることもあるかと思います。はじめから好きなことにめぐりあえるとは限りません。ただ、結局不満を語るだけでは釣りは上達しません。いつまでたっても好きなことにたどり着けないでしょう。せっかく「場」があるのだから、より自分が上達するための方法を考え、そのためのアクションを取っていってほしい。会社・先輩の使い方を考え、行動に移していければ、きっと色々な事が好転していくと思います。
- 就職活動中の学生、転職活動中の特に若手の方
- 仕事・会社・自分の関係について考えたい方
- 報酬に関する基本的な考え方を知りたい方
こんな方は是非本書からヒントを得て、自分の人生の主導権を他人に握られていないか、好きな仕事をするためのアクションを取れているのかを考えるきっかけにしてもらえると嬉しいです。
#2 あなたの飼い主は誰ですか? Fin.
第2回のゲストは人事・総務部長 外山さんでした。
日々私たち社員、そして未来のフォルシア社員一人ひとりと向き合い、社員の自己実現や組織作りについて考える外山さんだからこその今回の一冊。いかがでしたでしょうか?
そんな外山さんにオフの過ごし方を伺ったところ、登山やサイクリング、ジョギングが趣味で、先日も東京から山中湖経由で御殿場まで"自転車"で走ってきたとのこと!この行程の大部分は東京オリンピックの自転車ロードレースで選手が走ったコースとのこと。ちょっと時間はかかりますが車・バイクでのドライブにもオススメですとのことですが、車やバイクでも"ちょっと時間がかかる"距離を自転車でというエネルギッシュさに驚きです!
これらのアウトドアスポーツの楽しさは、単発的なものというより、長いスパンで一つ一つ積み重ね、試行錯誤しながら達成感を得ていくものかと思います。仕事観とオフの過ごし方と、まさに相通ずるものがありとても納得しました!
食べたもので身体は作られる!読んだ本で想いは作られる!ということで、今後もフォルシア社員のおすすめ本を紹介していこうと思います。
◇外山正和・プロフィール
旅行会社大手の日本旅行、楽天トラベルを経て、2010年7月にフォルシア株式会社に参画。現在は、人事制度の企画立案・運営、採用・教育・労務/健康管理、職場環境の整備を主に担当。
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