こんにちは!株式会社FinTのHRチームです。
FinTはSNSマーケティングが主軸ということもあり、比較的若いメンバーが多く集まっています。
しかし、なかには20代でスタートアップ・一部上場企業・急成長ベンチャーの3社を経験したのち、30代のスタートにFinTを選んだメンバーもいます!
今回はLINE→エンタメ系ベンチャー企業を経てFinTにジョインした浅井に、FinTを選んだ決め手を聞いてきました。(取材・文:三浦玲央奈)
Profile
浅井 佑介
新卒でゲームプランナーを経験したのち、LINE株式会社にてlivedoorBlogのWebディレクターを担当。その後、株式会社ZIZAIでIRIAMのPM、コミュニティマネージャーなどを経験し、2021年9月にFinTにジョイン。現在はメディア事業部のディレクターとして、メルカリ公式アカウント (6.6万フォロワー)と主婦向けアカウント (81万フォロワー)の運用戦略のプランニングからディレクションまでを担当している。
ー浅井さんの経歴を見ると、20代のうちに3社経験されているんですね。
そうですね。就職活動のときから、20代はさまざまな事業フェーズの会社で働こうと決めていました。
1社目は創業後2期目の会社でゲームプランナーを、次のLINEではWebディレクターとして機能開発、広告運用やCSチームと連携したカスタマーサクセス業務などを広く担当していました。
ZIZAIでは、運用ディレクターとプロジェクトマネージャーを経験したのち、ユーザーリサーチやコミュニティ施策の実行など、サービスのコミュニティを活性化させるためにできることは何でもやるといった感じでしたね。
ー30代のキャリアの幕開けとしてSNSマーケティング業界を選んだきっかけはなんだったのでしょうか?
まず、20代で色々な職種を経験させてもらったなかで、CSやSNSやオフラインイベントなど、ユーザーさんの反応を近くで見ることができる業務に特におもしろみを感じたこと。その中で、新規ユーザーさんがSNSや広告をきっかけにサービスと出会い、使ってくれて、ファンになってサービスの口コミをしてくれるまでの「一連の流れの設計をもっと極めていきたい」と思ったことが大きいですね。
前職では事業ドメインとの相性もあってSNSでTwitterをメインに使っていたので、Twitterを活用したマーケティングに詳しくなれた一方、InstagramやTikTokといったプラットフォームにはほぼノータッチでした。
30代のキャリアは、もっと広く深くマーケティングの世界にどっぷり浸りたいと考えていたときに、SNSは切っても切れないどころか、ますます重要になってくると考えて、この業界に飛び込みました。
求められるは顧客よし、ユーザーよし、FinTよし。
事業会社にはない「三方よし」の新鮮さ
ー昨年9月にジョインされて半年が過ぎました。実際に働いてみて、どうですか?
大変なことも沢山ありますが、すべてが新鮮だなっていうのが一番強いですね。
今までのキャリアの中心だった事業会社の醍醐味は、自社プロダクトをそれぞれの持ち場でチーム一丸となって伸ばしていくところにありました。お客さんはそのサービスを使うユーザーさんで、憑依するレベルでユーザーさんに向き合い、彼らに喜んでもらうことが大切になります。
でも、FinTではアカウント毎に全く特性の違うユーザーさんがいて、それぞれにクライアントさんがいて、その中でFinT自身の成長も考えないといけない。言葉にすると当たり前ですが、三方よしのバランス感覚が求められる点が大変な部分でもあるし、新鮮でおもしろいなと思う部分でもありますね。
ーたしかにSNSマーケティングはtoBでありながらtoCでもある。業務で関わる業種やプロダクトもさまざまです。
そこがいいところだなと思いますね。SNSマーケティングを通して、いろんな業界のサービスに携わる機会をいただけるのはとてもありがたいです。事業会社にいたら、良くも悪くもひとつのプロダクトにしか携われないので。
ブランドの入口を広げる。
公式アカウントにおけるコンテンツ設計のポイントとは
ー改めて、現在担当しているディレクターの業務を詳しく教えてください。
今はメルカリさんと主婦の方向けの節約アカウントと、日用品のブランドを担当しています。
ーメルカリさんの投稿内容は種類も多様で興味深いですよね。どうやってコンテンツを考えているのでしょうか?
メルカリ社として発信している公式情報と、ユーザーさんの普段の行動をウォッチする中からコンテンツ案を考えることが多いです。前者だと、アプリ内のバナーやプレスリリース、公式メディアの記事、メルマガ、公式Twitterなどをチェックして、メルカリ社としてプッシュしたい機能や取り組みを汲み取ります。後者は、SNSをひたすらエゴサしたりGoogleトレンドでホットな検索ワードを見つけたりしながら、実際のユーザーさんの行動や反応を見ます。それらを元に企画案を作り、担当者の方と相談しながらコンテンツを決めていきます。
コンテンツを考える上でもう一つ意識していることは、それがブランドの想起の入口を広げるようなコンテンツになりうるかという点です。
メルカリ公式アカウント。22年4月時点でフォロワーは6万人以上を超える。
ー想起の入口を広げる?
SNSってブランドとユーザーさんの繋がりを作るタッチポイントだと捉えていて、それはユーザーコミュニケーションとしての繋がりもそうですが、ユーザーさんの中でブランドの名前を想起したとき、限られたキーワードだけではなく多様なキーワードで一番に思い出してもらえるブランドを目指して情報発信することもSNSの役割だと考えています。
もちろんそのブランドの世界観とマッチしたコンテンツであることが大前提ですが、コンテンツの幅を増やすことで、想起の入口を広げていくことも企画のときには意識しています。
メルカリさんの場合は、発送方法に関するコンテンツや子育て中の主婦層に関連したテーマが既存のフォロワーさんとも相性がよく、安定的に伸びやすいです。一方で、最近だと「ペットグッズ」や「観葉植物」といったテーマのコンテンツも企画しています。これもブランド想起の入口を広げるためです。
理想の状態からはまだ遠いですが、既存のユーザーさんとの”繋がりを強固にする”ことと新規ユーザーさんと”新しく繋がるきっかけを作ること”、どちらも達成できるようにクライアントさんに提案するようにしていますね。
ーそれは担当している主婦向けアカウントでも意識してますか?
業務の抽象度を上げれば、基本的にやることは一緒です。主婦向けアカウントの方も1年以上運用が続いているアカウントになるので、過去の投稿から「勝ちパターン」といった伸びやすい投稿事例は積み上がっていきます。でも伸びやすいからといって同じようなコンテンツばかり投稿していれば当然ですがユーザーさんも飽きてしまう。だからコケるかもしれないけど、必ず意図的に冒険もするようにしています。
ー勝ちパターンだけ投稿すればいい、という訳でもないんですね。
そうなんですよ。しかもSNSはコンテンツの消費速度や流行の移り変わりも速いため、二匹目のどじょうを過度に期待せず、新たな勝ちパターンを開拓し続けることが大事というのは最近すごく思っていることですね。
SNSの可能性は「UGC投稿による口コミの連鎖」にあり
ー他業界も経験してきた浅井さんからみた、SNSマーケティングの可能性はどんなところに感じますか?
SNSマーケティングがうまく機能すると、その企業やブランドのことが大好きなユーザーさんが、ブランド体験をSNSで自主的に発信してくれるようになります。そういった他のユーザーさんの投稿を見て新しいユーザーさんが興味を持ち、そのブランドの輪に入ってきてくれるといったポジティブな循環が生み出せるのはSNSマーケティングの魅力だと思いますね。
ー企業ではなく、ユーザーがユーザーを連れてきてくれるということですよね。
まさにそうです。いわゆるUGC (User Generated Contents=ユーザー生成コンテンツ)と言われるものなんですけど、そこが機能していないと、従来のマス広告のように企業側がひたすら莫大なお金をかけて一方的に発信し続けることになります。予算をかければもちろん一定のユーザー群は獲得できるんですけど、その後のユーザーさんとの信頼関係が構築できていないと、言わばバケツの穴が空いた状態で、獲得と同時に離脱も起きてしまう。
SNSマーケティングで大事なのは、広告予算の大きさではなく、いかにユーザーさんを巻き込んで彼らの熱量を高めることができるかという点になります。そこにSNSの可能性があると思いますね。
伸びる事業に必要な「いかがわしさ」
前職時代に出会ったアドバイスでひとつ共感している言葉があって。
「常に新しいイノベーションは「いかがわしいところ」から生まれる」という言葉なんですけど。
ー「いかがわしさ」ですか?
はい。最初は見向きもされなかったのに、気づいたら世の中に広まっているものは意外と多いのかなと思うんです。たとえばYouTuberも、今でこそ小学生の憧れの職業ですが、はじめは職業としてまったく認識されていなかったですよね。前職で運営していたライブ配信や投げ銭も、当時はまだまだ多くの人にとっては「ちょっといかがわしい、よくわからないもの」と認識されていました。
でも、そうやって懐疑的な目で見られているものにこそ新しい価値があって、ベンチャーが勝負する価値がある。そんなニュアンスの言葉になります。
ーFinTも、SNSマーケティングの価値が当たり前になっていない今こそチャンスだと。
そうですね。SNSマーケティングという言葉は広まっていますが、すべての企業にその本質的な価値が理解されきっている状態だとはまだまだ言えないと個人的には思っていて、そこには大きなチャンスが眠っていると思っています。
「この会社は化けると思った」
急成長した前社とFinTに共通していた、伸びる会社の条件
ーところで、FinTを選んだ決め手はどこにあったのでしょうか?
人と文化の軸が大きいです。FinTのメンバーと面談や面接で何度もお話しさせてもらうなかで、良い人と、良いカルチャーがある会社なんだろうなというのはすごく感じていました。前職でもそうでしたが、会社のカルチャーという土台がしっかりあって、働く人が良ければ、あとはそこに伸び代のある事業を乗せて成長させていくだけなので。
FinTにはそれがあると感じたので、めちゃくちゃ化けるんじゃないかなと感じました。
ー「人 (と文化)がいい会社」とは具体的にいうと・・・?
働いているメンバーが素直で前向きなのと、全員で切磋琢磨して会社を大きくしていこうとしている点ですね。
目標が達成できたら全員で喜ぶし、ダメだったところは次に活かして「こうしていこう」という話がフラットにできる。良いものはいい、悪いものは悪いでちゃんと切り分けながら話ができて、皆が同じ方向を目指してハードワークできる点はとても良いところだと思います。
ーいろんな企業を見てこられたからこそ、人の大切さを実感されているんですね。
人ってまわりの環境に影響を受ける生き物なので、やっぱり頑張っている人につられて自分も頑張る、っていうのは絶対にあると思うんですよ。FinTには内発的なモチベーションを持って頑張っているメンバーがたくさんいて、そういう人たちに影響を受けていますし、同時にとても尊敬しています。
ー特に影響を受けているメンバーはいますか?
一番影響を受けているのはまささん*ですね。単純にコミュニケーション頻度が多いこともありますが、まず誰よりも手を動かしてハードワークできること、そして常にポジティブにチームメンバーや事業に向き合っている姿をみると、自分も満足せず「もっともっとやり切ろう!」という気持ちになります。そこは年齢関係なく尊敬していますね。
*FinTディレクター 脇田。95年生まれ、ディレクターのマネジメントを担当する入社2年目の社員
キャリアの最終目標は無い。
追求するのは、いつでもバリューを発揮できるための「再現性」
ー最後に、浅井さんの今後の目標をお聞きしたいです。
特に決まった目標はないんですよね(笑)。
「いいな!」と思った事業だったり組織があったときに、直感を信じて飛び込んで、最大限に貢献できる人間であり続けたいと思っています。そのためにも、働く上で「再現性を持たせる」ことは意識しています。
ー「再現性」ですか?
はい。成功するには運も大切な要因だと思いますが、「ラッキーだった!」で片付けず、何度でも再現性を持って精度高く価値を生み出せる人間でありたいなと思っています。
ーなぜそこまで再現性にこだわりがあるんですか?
なんでですかね?(笑)。自分でもよくわからないです。
でも、学生時代に10年間くらい野球をやっていたことが関係しているかもしれないですね。ビジネスよりもスポーツの方が顕著だと思うんですけど、パフォーマンスが良いときもあれば悪いときもあるじゃないですか。その中で、結果は出し続けてこそ意味があると強く学んだ経験があって、それが今に生きているのかもしれないです。
FinTという会社が大きくなる上で、自分の役割としては、担当業務での成功体験にも再現性を持たせていきたいですし、これまでの自分のキャリアや経験が活かせる場面があれば、そこも出し惜しみなく再現性を持って貢献できるといいなと思います。
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