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FICCが理想とする “SMART” な成長設計とは?

成長が上手くいったと感じた年、正直あまり成長を実感できなかった年がある...
日々仕事をしていたけれども、なかなか評価には繋がらなかった...

このように感じたことはありませんか?
この差はいったい何なのか...

「担当案件が違った?」
「働き方が違った?」
「知識のインプット量が違った?」

この差は「期首に、戦略的な成長設計ができていたか」の違いです。

戦略的な成長設計の重要さ

1年という限られた資源(時間)の中で、確実な成長を達成するためには、「戦略的な成長設計」が行われていることが欠かせません。戦略的な成長設計がなされていないと、その1年が無駄になってしまい、自分自身・会社の双方にとって満足度の低い1年となってしまいます。

成長目標の設計に対して、「案件ではなく、ケーパビリティで考えましょう」というようなアドバイスをもらったという経験がある人もいるのではないでしょうか。
なぜなら、案件で考えることは、戦略的な成長設計ではないからです。

なぜ、成長設計を案件で組み立てることが、戦略的ではないのでしょうか?
それは、成長目標の設計を行う目的に立ち戻ると、答えは明白です。

私たち一人ひとりが成長することが、FICCのミッションやビジョン実現に繋がる。
私たち一人ひとりが成長することが、FICCのビジネス成長に繋がる。

FICC社員一人ひとりの成長や評価の指標となっている、「ケーパビリティ」「職務等級」は、FICCのミッションやビジョン、ビジネス成長と相関のある視点で作られています。
そのため戦略的な成長設計は、ケーパビリティや職務等級に基づいた成長であることが重要です。

案件を業務として捉えるのか、案件を成長のための機会として捉えるのか。
ここが大きな視点の違いです。

さらに、具体的にどういった成長目標の設計が戦略的であるか見ていきましょう。
戦略的な成長設計を実現するためには、成長目標やアクションプランが明確であることが重要です。

FICCが理想とする”SMART” な成長設計

ここで、思い出して欲しいのが、”SMART” の法則です。

FICC BLOG:目的設定に使いたいSMARTの考え方

・Specific:具体的で解釈の余地がない
・Measurable:測定(分解)可能な数値目標である
・Achievable:利用可能な資源で達成が可能である
・Relevant:上位目的と合致する
・Time Bound:期限が設定されている

それでは、FICCが理想とする “SMART”な成長設計とは?

・Specific: 具体的であり、他に解釈の余地がない
・Measurable:達成度の評価が本人も上司も可能である
・Achievable: 1年という限られた時間の中で、達成可能な “チャレンジ”
・Relevant: ケーパビリティ・職務等級・ビジョンに基づいた成長である
・Time Bound: 四半期ごとを期限としたマイルストーンへのブレークダウン

限られた時間の中での達成可能な ”チャレンジ”

ここで、FICCが理想とする ”SMART” な成長設計と、そうではない成長設計の例を見てみましょう。


1年という限られた時間の中で、欲張り過ぎた成長設計は、”Achievable”ではない(上記のそうではない成長設計の例)ですが、同時に ”チャレンジ”のない成長設計も、スマートな成長設計ではありません。

FICCが理想とする、”SMART” な成長設計の ”Achievable” は「1年という限られた時間の中で、達成可能な “チャレンジ”」です。達成可能な “チャレンジ” = ストレッチゴールを設定することで、成長を加速することができるのです。ストレッチゴールやその達成方法は、今の自分だけの知識や想像の中だけでは見い出し辛いものです。アドバイザーや上司は、自分よりも経験値が多い貴重な存在です。ストレッチゴールをどこに据えるべきか、またその達成方法について、アドバイザーや上司からアドバイスをもらい、”チャレンジ”のある成長設計ができていることを確認しましょう。

✕: 1年という限られた時間の中で、達成可能な目標
◯: 1年という限られた時間の中で、達成可能な ”チャレンジ”

人の習慣化の考えに基づいた期限設定

次に、“Time Bound”、四半期ごとを期限としたマイルストーンへのブレークダウンはどのように行うべきでしょうか?

1年後に達成したい最終目標から逆算して、四半期ごとの目標に落とし込むという考え方がまず重要です。ただし、達成したい最終目標から逆算したとして、時間軸の視点だけで4分割し、四半期ごとの目標を立てるのが効果的なマイルストーンなのでしょうか?

私たちは機械ではないので、機械的なマイルストーンでは、成長目標が本質的に達成されることはありません。

ここで、ストレッチゴールが達成された未来の自分をイメージしてみましょう。
今の自分にとってのストレッチゴールが達成された時、そこにいるのは、それがストレッチゴールだと感じることのない自分です。

当たり前のようにパフォーマンスが発揮でき、当然のケーパビリティとして身に付いた状態です。
経験の蓄積だけが要因ではなく、ストレッチだと感じていた次のレベルの思考や視点が “習慣化”されたことで、ストレッチではなく当然のものになるのです。

人の習慣化には、3つのタイプがあります。
行動の習慣化、身体のリズムの習慣化、そして思考の習慣化です。

人は、読書など行動の習慣化には1ヶ月、早起きなど身体のリズムに関わる習慣化には3ヶ月、そして、思考や発想力など考え方に関わる習慣化には、半年の期間が必要であると言われています。

目標から時間軸の視点だけで逆算して4分割にしたマイルストーンと、私たちの習慣化メカニズムを理解した四半期ごとのマイルストーンとでは、1年後の成長に大きな違いが現れるのです。

Q1: 新しいケーパビリティやレイヤーでの初経験(習慣化前のため、ストレスを感じる期間)
Q2: 経験の継続により、確実に習慣化させる(Q1よりもストレスを感じない期間)
Q3: 習慣化したケーパビリティの応用やレベルアップの初経験
Q4: 経験の継続により、確実に習慣化させる

このように、ただ新しいケーパビリティやレイヤーでの成長を時間軸で4分割するのではなく、新しいチャレンジへの初経験の3ヶ月 → 経験の継続の3ヶ月 → レベルアップの初経験の3ヶ月 → 経験の継続の3ヶ月... と設計することにより、今のストレッチゴールを「未来の当然」にすることができるのです。

習慣化されていない期間は、ストレッチであるため、ストレスを感じる期間である... ということを予め理解することができ、それは予定されたストレスであるため、慌てることなく受け入れることができます。

また、新しいチャレンジの期間は、アサイン量を減らし初経験の質を上げ、その後の習慣化の期間は、経験の継続や再現機会を多く獲得できるようなアサイン設計にするなど、アドバイザーや上司と連携して、理想的な成長環境を構築することも重要です。

“SMART”な成長設計を行い、自分と会社の双方にとって満足度の高い1年後を実現しましょう!

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