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育休復帰後のプロジェクトマネージャー2名に聞く、子育てしながらの働き方

こんにちは! プロモーション担当の渡邊です。

フェンリルには、働く場所を選択できるハイブリッドワーク制度や、始業と終業時刻を自ら決定できるフレックスタイム制度など、一人一人の仕事とプライベートの両立をサポートする制度が備わっています。
そんななか、フェンリルで働く子育て中のママやパパは、どのような働き方をしているのでしょうか。

今回は、フェンリルでプロジェクトマネージャー(以降PM)として活躍する勝部さんと藤田さんにインタビューしました。ライフプランを検討中のPMの方や、家族が増えてもPMとして働き続けたいと考えている方の参考になれば幸いです。

キャリア志向高く、PMとして飛躍を続ける

勝部陽子(かつべ・ようこ)
2015年フェンリルにプロジェクトマネージャーとして入社。2023年1月に第1子を出産。現在は、東京オフィスの開発センターでシニアプロジェクトマネージャーを務めている。


ー 勝部さんのキャリアを教えてください
大学卒業後は、インターネットプロバイダの販促営業を1年経験しました。その後、SES (System Engineering Service) 企業や受託兼SES企業での勤務を経て、フェンリルにPMとして入社しました。
フェンリルに入社するまでPMの経験はありませんでしたが、前職でクライアントとやりとりする経験があったので、挑戦してみようと思いました。

ー 産休育休はいつ取得されましたか?
長期休暇を取得したのは、2022年の12月から翌年10月までです。
子どもが1月生まれだったので、定員オーバーで保育園に入園できないかもしれないと聞き、1年未満で職場復帰しました。

ー 長期休暇は取得しやすいと感じましたか?
はい。産休前が年末だったこともあり、私自身も引き継ぎ先の方も複数の案件を担当していたため、引き継ぎの時間を確保するのは大変でしたが皆さん快く引き受けてくれましたよ。
クライアント側にも産休や育休を取得された方や取得予定の方が多く、皆さん祝福の言葉を掛けてくださいました。

男女を問わず、フェンリルには子育て中の上司や育休を取得している方が多いので、気軽に相談できて、お互いが気を遣いすぎるということもないので、やりやすいと思います。実は夫もフェンリルのメンバーで(笑)。出産後は夫にも3か月育休を取得してもらいました。夫婦で子育てに専念できたことに感謝しています。

ー 今の働き方について教えてください
私は9時半から15時半までの時短勤務をしていますが、リモートワークメインで働いています。社内外のイベントや懇親会があるときは、夫に子どもを任せて参加することもありますよ。

ー 育休に戻ったときのギャップは?
育休を取得すると決めたときから、時短術を学ぶ本を読んでシミュレーションしていました。ところがいざ復帰をすると、限られた時間で働くことよりも、子どもの急な休みに悩まされましたね。急に仕事を休む場合は急ぎの作業を誰かに任せたり、打ち合わせをリスケしたり、各所への対応が難しいと感じています。

ー 勝部さんは仕事に対してつねに真摯で、完璧に対応されている印象があります。復帰後、仕事のスタイルに変化はありましたか?
たしかに、私は完璧主義かもしれないですね(笑)。例えば、イレギュラーな対応で自身の確認時間が取りきれない場合、気になってしまいます。案件の開発期間であれば、時短勤務や早退をしても特に差し支えることはありません。ですが、プロダクトのリリースのタイミングでPMが一週間休んでしまうと、自分にもメンバーにも影響が出てしまいます。

トラブルが起きたとき、すぐに前に出て対応するのがPMの役割ですが、そのときに不在になってしまうとみんなが困りますよね。リリースするときは、母子の体調管理やリスク回避の準備など、注意が必要です。

ー PMの仕事と子育ての両立のために、心がけていることはありますか?
時短勤務や早退で自分が対応できない部分は誰かに依頼しています。でも最近は、子どものことで仕事に影響してしまうことへのネガティブな意見を、ネット上で目にすることもあるじゃないですか。

フェンリルでは理解ある方ばかりではありますが、仕事の依頼の仕方には気をつけるようにしていますね。例えば、私の時短の都合でお願いすることと、部下の成長や作業効率を目的とする権限委譲とは別の話なので、そのあたりはきちんと区別して依頼するとか。権限委譲については、プロジェクトを一緒にやっているPMに相談しながら、案件とプロジェクトメンバーを見て、どの部分を権限委譲とするかを考えて仕事を割り振っています。

ー 現状のフェンリルの働く環境についてどう感じていますか?
フルリモートができるのはありがたいですね。通勤時間を家事や育児の時間に使えるのがいいと思います。また、フェンリルには始業と終業の時刻を自身で決められるフレックスタイム制度があります。
さらに「アンリミテッド制度」を利用すれば、コアタイム(出勤義務のある時間帯)でも時間単位で中抜けできるので、半日休暇を取らずに保育園のお迎えや通院ができます。

それから、フェンリルのコミュニケーションツールであるSlackには「親のつぶやき」というグループチャットがあります。便利な育児グッズや、パパ側の気持ちなど、普段得られない情報を入手できています。
私はコロナ禍での出産だったので、産院では立ち会い出産をはじめ、パパママ教室やママ友との交流会なども禁止で、孤独に感じることが多々あったんです。ですが、今は子育て中のフェンリルのメンバーに気軽に相談できるのでうれしいです。上司が育児経験者であるのも心強いし、働きやすい環境につながっていると思います。

ー 今感じている課題は何でしょうか?
開発センターは変革の時期にあって、さまざまな良い変化が生まれている一方で、情報の一元管理が難しい部分もあります。 チャットツール上では情報が流れてしまいがちですし、何か良い方法がないか模索しています。

ー 勝部さんは今も変わらず自己研鑽に励んでいますよね。今後のキャリアをどのように考えていますか?
産前は部門のマネジメント層を目指していましたが、今の状況でその道に進むのは不誠実だな、と感じています。ただ、PMとしてやってきたことを活かしつつ、何かにチャレンジしたいと思っているので、自分のできる範囲でPMを育てるか、もっとスキルをとがらせるかのどちらかを目指したいですね。
今は家族の時間を大切にしたいと思っているので、短い時間でも成果を生み出せるようエキスパート性を高めたいです。

ー 今は時短勤務をされていますが、エキスパート性を高めるという目標の先として、将来的には管理職にも関心がありますか?
そうですね。やったことがない仕事をやってみたいですね。
PMは成果物に対してのマネジメントですが、いずれはもう少し広い範囲でのマネジメントを経験してみたいです!

ー フェンリルのPMには女性メンバーも多いですが、勝部さんのキャリア形成は皆さんの励みになるのではと感じます
私もまだまだ右往左往してますが(笑)、私が経験してきたことを一例に、誰かのライフプランの参考になればうれしいです。

これは、個人的な意見として聞いていただきたいのですが、PMという職種は、半人前の状態で長期休暇を取得してしまったら、復帰したときは辛いかもしれません。育休から復帰した直後は私も気後れしましたが、10年PMをしているので、なんとか対応できている気がします。とはいえ、高齢出産と呼ばれる年歴での子育ては体力的にはギリギリだったりもします(笑)。
もし、PMとしてキャリアを積み続けたいと思うのであれば、早い段階から成長曲線を意識することかなと。もし出産を考えている場合は、安心して産休育休に入るためにも、キャリアプランを真剣に考えて行動することをおすすめしますね。復帰後は家庭優先で働きたいと考える方や、必ずしもPMにこだわらない方は、後方支援で活躍する方法もあると思います。

夫婦で支え合う働き方が根付いた育休取得

藤田周(ふじた・ひろし)
2016年フェンリルに入社。エンジニアを3年経験した後、プロジェクトマネージャーに従事。2020年に第1子、2022年に第2子が誕生し、育休を2回取得。現在は、大阪オフィスの開発センターでシニアプロジェクトマネージャーを務めている。


ー 藤田さんは育休を2回取得されたんですよね
はい、取得期間は1回目が2か月、2回目は3か月でした。上司の理解もあり、取得しやすかったです。
妻の職場の制度上、産後3か月で一時復帰しなくてはならず、その間、私が家事育児を担当しました。不安もありましたが、私の母のサポートもあり助かりました。

育休を取得した当時を振り返ると、引き継ぎのタイミングでちょうど大きな案件にアサインされていたので、忙しくて大変でしたね。でも、育休を取得して夫婦で支え合うことで、今も共働きを継続できていると思います。

ー 育休の初回と2回目で、環境や心境などの違いがあれば教えてください
心境の変化は明確ですね。初めて育休を取得したときは、働きたい気持ちはありましたが、子どもと一緒に過ごした時間はかけがえのない時間になりました。
2回目の休暇では、子どもとの時間を大事にしながら、空き時間に普段できないことに挑戦してみようと思っていました。ですが、思ったほど時間が作れず難しかったですね。

ー 職場復帰したときの周囲の反応はいかがでしたか?
育休を取得することに対して、ネガティブな反応はなかったですね。
1回目の記憶があまりないのですが、2回目は周囲からの期待が厚く、育休明けすぐに大きい案件を任されたので大変でした(笑)。リハビリ期間があればうれしかったですが、期待をしていただいたのはありがたいです。

ー パパになってから、働くことに対する意識の変化はありましたか?
大きく変わったのは、PMとしての意識です。ずっと「ミッションをクリアしないといけない」という思いで働いてきましたが、子育てしている今は、プロジェクトメンバーのコンディションや若手メンバーの成長など、自分以外のメンバーに対する意識が強くなったと思います。以前より周りを見て行動できるようになりました。
それと、私が子どものころに父親の働く姿を見て誇らしく思ったので、私も子どもに誇れる仕事をしたいです。かっこいいお父さん像を描いて日々仕事に励んでいますよ。

ー 育児をしながらPMを務めることを、どのように感じていますか?
PMの仕事は大変ですが、男性目線ではすごく働きやすい職種かなと思います。クライアントの都合にもよりますが、自分で時間を調整できるので。

リモートワークの日は、出社時よりも家事や育児に時間を当てられます。出社のときは19時までに帰るようにしていますが、歓迎会や懇親会などのイベントがあるときは前もって妻と調整して参加しています。
案件の状況によっては1日中MTGに追われる時期があるので、手を動かす作業が日中にできない場合があります。そのときは、寝かしつけた後に作業をすることもありますね。

ー フェンリルのメンバーの子育てに対する理解やサポートはありますか?
私が子育て中だからという理由で配慮してもらっているわけではないですが、提案書や資料の作成を依頼したときは皆さん快く引き受けてくれます。プロジェクトメンバーは、子育て中だからとか関係なく、相談ごとがあれば気軽に相談してくれます。メンバーに恵まれていると常々思いますね。
今までは、パパママ世代の仲間と仕事をする機会があまりなかったのですが、ちょうど今、子育て中のPM仲間との案件が始まったので、一緒に仕事をするのが楽しみです!

ー 家事育児の役割分担はしていますか?
私は主に子どもの世話をしています。家事は、お風呂とトイレの掃除をします。19時から21時すぎまでは子どもの時間と決めていて、入浴から寝かしつけを担当しています。

ー 我が子はママがいないと寝てくれません! 寝かしつけのコツはありますか?
普段から、できるだけ子どもを抱っこしています。触れ合うのが大事だと思いますよ。子どもが好きな歌を歌うのも良いいと思います。下の子には「ピカピカブ〜!」を歌って寝かしつけていしますよ。笑

ー フェンリルの環境で助かっていることは?
ハイブリッドワークとフレックスタイム制度は、仕事と家事育児を両立できるいい制度だな、と思っています。フェンリルの制度とは別の話になりますが、フェンリルは、働くメンバーとその家族まで大事にしてくれるのでうれしいです。

5月に開催されたFenrir BBQは家族で楽しませてもらいました。実は私よりも妻の方が喜んでいて(笑)毎年楽しみにしていますよ! 私たち夫婦は北九州と愛媛出身なので、関西の人とつながるイベントに一緒に参加できるのはありがたいです。

ー 仕事と子育ての両立において、フェンリルにあるといいなと思うものはありますか?
制度が充実しているので特にはないですが、託児所があればうれしいですね。需要はあると思いますよ!
強いて言うなら、ライフステージに沿ったお金のことや働き方の提案などを手厚くサポートしてもらえると助かると思います。フェンリルから出産祝い金をいただきありがたかったのですが、正直、育児休業中は家計をまわすのが大変でした。どの会社に勤めていても、育児休業給付金を受け取るのに時間がかかってしまって、2、3か月間は収入がないまま生活しなければならないので。

ー 今後のキャリアについて、どのようにお考えですか?
子どもに誇れる仕事がしたいという気持ちがあるので、PMとして色んなプロジェクトに挑戦したいです。フェンリルに求められていることもあるので、それもこなしていきたいです。

ー 先輩パパとして、これから子育てを経験する方へメッセージをいただけますか
出産や子育てに対する価値観は人それぞれだと思いますが、一つの意見として聞いてください。
子育てはお金がかかるし大変だとは思いますが、子どもと過ごす時間はかけがえのないものですし、自身の成長にもつながる貴重な経験だと思います。お金には代えがたいものです。不安要素のために出産や子育てを諦めないでほしいと思いますね。
それから働くパパに向けては、仕事も大事ですが子どもとの時間は一瞬なので、できるだけ子どもとの時間を作ってくださいと伝えたいですね。

フェンリルでは、プロジェクトマネージャーを募集中です。
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2005年にスタートしたフェンリルは、究極の国産ウェブブラウザ「Sleipnir」の開発から始まりました。 当時からユーザビリティを意識して開発を続けており、創業から20年たつ今でも、 その考えはフェンリルの理念として受け継がれています。 デザイナーとエンジニアが妥協せず議論し、 1歩1歩最高のプロダクトに近づけていく環境は、フェンリルの魅力となっています。 その結果、現在は「デザインと技術のプロ集団」として、 大手企業をはじめとする400社以上のクライアントと直接コミュニケーションを取りながら、 600以上の新しい時代を創るモバイルアプリやウェブアプリの企画開発を行っています。 数多くのプロダクトで高い評価をいただき、 さまざまな業界のリーディングカンパニー各社と一緒に開発する機会に恵まれてきました。 ■ 自社プロダクト事例 ・ウェブブラウザ「Sleipnir」https://www.fenrir-inc.com/jp/sleipnir/ ・ヘッドレスCMS「NILTO」https://www.nilto.com/ja ・Apex Legends ™ でのコミュニケーションスペース「WINNITY」https://winnity.games/ ・iPadのための絵コンテ制作アプリ「DROMI」https://www.fenrir-inc.com/jp/dromi/ ・バレーボール専用データ分析アプリ「VLabo」https://www.vlabo.app/ ・その他の自社プロダクト一覧 https://www.fenrir-inc.com/jp/product/ ■ 共同開発プロダクト事例 特定の分野・業界に限らず、交通インフラ、エンタメ、モビリティ、金融などの各業界の大手ナショナルクライアントと共に、一般消費者向けアプリケーションから業務システムまで、さまざまなプロジェクト実績があります。 https://www.fenrir-inc.com/jp/works/
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