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‘23新卒QAエンジニア研修をレポート

皆さん初めまして、QAエンジニアの中出です。

今年度、フェンリルでは3名の新卒QAエンジニアを迎えました。
本記事では、QAエンジニアの新卒研修を担当した私が、研修内容をお伝えします。

まずは皆さんにQAエンジニアについて軽くご説明します。
QAとは「Quality Assurance」の略で、「品質保証」という意味です。QAエンジニアとは、品質保証のためにプロダクトの仕様に沿った動作の確認や品質を管理するエンジニアのことです。フェンリルでは品質管理部に属し、テスト設計や工程管理、案件のレポート作成やメトリクス分析など、さまざまな方向からフェンリルが開発するプロダクトの品質を保証しています。

それではここから、QAエンジニアの研修についてお話します。


研修プログラム

  • 研修の目標設定
  • QA業務基礎座学
  • テスト実施
  • テスト設計のコツ
  • テスト設計(PecoriApp)
  • テスト工程管理
  • ウェブ合同研修
  • 成果発表

新卒QAメンバー自身、あまりQA業務のイメージが湧かないのではないかと考え、研修では基礎の基礎からしっかりと座学を受けてもらいます。


それぞれの研修概要

プログラムごとに研修内容をご紹介します。

研修の目標設定

まず新卒QAメンバー全員に研修を通じての目標を設定してもらいます。
研修を終えた配属後に、目標設定に始まり成果報告で終わるという業務フローの理解とマインドを持ってもらうことが目的です。


QA業務基礎座学

QA業務の基礎知識をインプットする座学講義です。

資料をもとに、プロジェクト全体の大まかな流れからQAテストまでをイメージしてもらいます。


テスト工程の全体像から、QA業務の詳細を深掘りします。
新卒メンバーが「QAエンジニアって何をするの?」と不安を抱えた状態で研修を進行しないように、研修の序盤でしっかりと基礎を学びます。


テスト実施

ここからはいよいよ手を動かすフェーズに入ります。これまでの座学研修をもとにテストを実施します。

フェンリルではテスト実施用に採用したアルバイトの方がいますが、新卒QAメンバーはテスト実施の経験がない人も多いので、研修の一環として経験を積んでもらいます。


テスト設計のコツ

テスト実施の後、テスト設計のインプットに入ります。テスト設計からテスト実施までは一連のQA業務になるので、再び設計のためのインプットをします。

テスト設計をするためには、必ずテスト実施の経験が必要です。
そこで、テスト実施からテスト設計までのノウハウをインプットした上でテスト設計に着手するという研修フローにしています。


テスト設計(PecoriApp)

テスト設計はQA業務の中でも根幹となる大切な業務の一つです。今後研修を終えて配属された後、磨くべき必須スキルです。(もちろんほかの研修内容も大事ですが!)
インプットした知識を徐々にアウトプットしていくフェーズですね。
今回の設計では、Pecoriというアプリケーションのテスト設計に挑戦してもらいました。


テスト工程管理

新卒メンバーが作ったテスト仕様書のレビューやフィードバックをし、テストの工程管理という実際のプロジェクトと同じQAの働き方を学びます。

Pecoriのテスト工程を管理してもらいます。先輩QAメンバーの数名がテスター役に扮し、プロジェクト上の問題や進行の阻害などさまざまなトラブルを発生させ、少しだけ新卒メンバーを困らせます。

ここで学んでほしいのは、トラブルへの対応力です。実際のプロジェクトには何らかのトラブルや罠が潜んでいるのが常。そこで、トラブルが発生したときにどのように対処するか、学んだことを生かせるかという課題にフォーカスします。

ウェブ合同研修

最後は新卒メンバー同士による合同研修です。
今年度の各部署新卒メンバーによる、Pecoriの共同プロジェクトですね。

ここまでは、メンターのサポート付きの研修でしたが、これ以降は、これまで学んできた知識を生かして新卒メンバーが一緒にプロジェクトを作り上げるという研修です。
もちろん、何かあったときにはメンター含め各部の先輩たちがサポートしますが、主役はあくまで新卒メンバー。トラブルや課題はたくさんあったと思いますが、実際の業務に近い密なやり取り、各新卒メンバーの創意工夫があってよかったと思います。


成果発表

3か月間の研修を通して得た成果を、フェンリルメンバー一同に見てもらう場です。
研修を振り返って思ったことや反省点、学びなどをスライドで発表してもらいました。

発表資料を一部お見せします。

研修中の反省点と学び、工夫できたこと、今後の課題などをしっかり自己分析して発表してくれました。

全体の振り返りで、スケジュール管理の大切さやトラブルの対応方針、計画を立てて実行しなければならないという気付きを得たメンバーも。

仕事としてのコミュニケーションの重要性、QAとして疑いや疑問を持つ着眼点、仕様ミスなどにいち早く気付いてアクションを起こすなど、基本的なことがいかに重要であるかを研修を通して学んでもらえました。


おわりに

QA部隊の新卒研修の模様をWantedlyでご紹介するのは、今回が初めてでした。
QAエンジニアは、アプリエンジニアやデザイナーに比べると業務のイメージがしづらいかもしれません。ですが、お伝えした通り入社後に基礎座学からしっかりと研修を受けることで、安心して業務を遂行できます。研修で学ぶことは実業務の一部ですが、他にもプロダクトの品質を担保するためにさまざまな取り組みをしています。本記事をきっかけに、少しでもQAという仕事に興味を持っていただければ幸いです。

フェンリルでは、学生の方向けにQAエンジニア説明会を開催する予定です。
ぜひ足を運んでいただければと思います。

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