新卒デザイナー研修物語 第5話「レイアウト指示」 | フェンリル
こんにちは!おでんが大好物の新卒デザイナーの笹嵜です(餅巾着が一番好きです)。新卒デザイナー7人でお送りしている「新卒デザイナー研修物語」。私は第5話を担当します。これまでのお話はこちら。研修の...
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こんにちは!
静岡県民のソウルフード、さわやかのハンバーグが大好きな、新卒デザイナーの原田です。
新卒デザイナー7人でお送りしている「新卒デザイナー研修物語」。その第6話を私が担当します。
<前回のお話はこちら>
<第1話から読まれる方はこちらから>
新卒デザイナー研修物語 第1話「情報収集・コンセプト設計」
新卒デザイナー研修物語 第2話「UI設計」
新卒デザイナー研修物語 第3話「アイコン作成」
新卒デザイナー研修物語 第4話「グラフィック作成(Sketch)」
今回は、デザインテストについてお伝えします。
デザインテストとは、エンジニアが実装したものがデザイナーの指示通りにできているかを確認する、プロダクトのクオリティを担保するための作業です。
実装段階で生じたズレや問題を解決するため、プロダクトのリリース前には欠かせない作業です。
フェンリルでは、品質管理部という部署のもと、QAエンジニアによるユーザー視点での厳しいチェックに加え、デザイナーも責任を持って最終確認を行います。
今回は、Pecoriというアプリのデザインテストをしました。Pecoriは新卒研修のために作られたアプリだそうです。フェンリルの細部にまで力を入れる強みが研修にも発揮されていて驚きました!
デザインテストの一連の流れは以下の通りです。
1、エンジニアが実装したPecoriがデザイン指示書と相違ないか見比べる
2、Pecoriとデザイン指示書で異なる箇所があれば、エンジニアに修正を依頼する
3、エンジニアがPecoriを修正する
4、修正された箇所をデザイナーが再度確認する
デザインテストでは一人一人に担当端末が割り当てられており、自分の担当端末で実装されたデータを確認します。
デザインテストには、チェックポイントがとにかくたくさんあります。画面のレイアウトやコンポーネントのサイズといったビジュアル面から、ボタンを押した際の遷移の仕方や、スクロール時の挙動といった動作面まで、数え上げたら切りがありません。また、OSの仕様による違いもあり、知識がなければ判断できない箇所がいくつかありました。ですが、研修担当の先輩方の力を借りながら、なんとか遂行しました。
私は今回Android OSを担当しましたが、実はこれまで使用したことがほとんどありませんでした。そのため、OS特有の仕様がわからず苦労しました。前述の通り、デザインテストではOS標準にのっとった仕様がきちんと実装されているか確認するため、日頃からもっとAndroidの端末に触れ、熟知するべきだと思いました。
また、研修ではAndroid端末とパソコンをコードでつないでデータを転送する作業がありました。しかし、これがなぜかうまくいかず、デザインテストに費やした時間の半分はこの接続不良と格闘していたような気がします。今後、実際の案件に参加してデザインテストを実施するときは、不測の事態が発生しても対応できるように、時間に余裕を持ってスケジュールを組みたいと思います。
デザイン指示書と実装を見比べて問題があった場合、Backlogというツールを使用してエンジニアに修正を依頼します。エンジニアと直接やりとりすることもこの研修のポイントです。以下のように、実装のどの部分に問題があるのか、どう修正してほしいのかなどを簡潔に書き、比較画像を添付してエンジニアに送ります。
デザインテストの修正希望は全てテキストで伝達するため、こちらが伝えたいことが正確に伝わっているか不安になりました。同期のデザイナーはエンジニアとうまく意思疎通ができず、何回もやりとりを重ね苦戦していました。デザイナーとエンジニアで単語の意味の理解が異なっていることもあるため、できる限り誤解が起こらないよう分かりやすく丁寧、かつ簡潔に伝えることが必要だと実感しました。
デザインテストは他の研修よりも、個人の考え方の違いが業務に影響すると感じました。どの程度の誤差で修正を依頼するのか、どんな書き方で修正希望を伝えるのかなど、明確な正解がなく自分で考える必要があるからです。なかなか一筋縄ではいかないと感じました。
研修を受ける前と後では、修正依頼についての考え方も変わりました。研修前は細かい修正依頼をたくさん出すことが良いことだと思っていたのですが、修正依頼が多すぎると優先度の高いものが埋もれてしまい、エンジニアを混乱させてしまうことが分かりました。実案件では人手や時間が無限にあるわけではないことを理解し、優先して修正すべきポイントを明確にするべきだと学びました。
研修で学んだことを忘れず、より良いサービスをユーザーに届けるために、適切なデザインテストを実施することを心掛けます。ここまで読んでくださりありがとうございました。
新卒デザイナーがバトンをつないできたこの研修も、次回の「UD」で最終回です。お楽しみに〜!