紙の上で図案が動き出す、不思議な挨拶状
しま模様のカードを動かすと、紙に印刷された絵が動き出すクリスマスカードです。スリットアニメーションという手法で、楽しくて不思議な仕掛けを実現しています。一般的なスリットアニメーションは黒い横しまを使いますが、クリスマスらしい演出のために、様々な試行錯誤を経て、金色の斜めストライプを実現しています。スリットを単なる仕掛けとしてだけでなく、盛り上げることにも活かしています。
https://fenrir.design/works/card-slit/
こんにちは、フェンリルデザインの松野です。
去る1月17日に開催されたイベント "ノベルティカンファレンス2019" に登壇しましたので、 その様子を ご紹介したいと思います。
ノベルティカンファレンスは、テック系を中心にさまざまな企業が集まって、ノベルティに関する話題や知見を共有するコミュニティイベントです。
ノベルティといえば、技術系のイベントでも多種多様なアイテムが飛び交うのをよく見かけます。定番のステッカーをはじめ、文具やお菓子、果ては扇風機にモバイルバッテリーなど、イベントを彩るもうひとつの楽しみ方といっても過言ではありません。
そんな多彩なノベルティの裏側で、どうすれば手に取ってもらえるか、記憶されるか、捨てられないかと、日々取り組まれているノベルティ担当者が集まるとあって、会場は定員いっぱいの参加者で賑わっていました。
セッションでは、私を含む9名が登壇しました。
ロゴをモチーフにした飴の完成度を上げる取り組みや、トリックアート入りのオリジナルのノート、ノベルティの効果測定の大事さと手法など、どの発表も興味深く、今後のノベルティ制作の参考になる内容でした。
登壇者の方々の発表で何度も耳にし聞かれたのは、やはり "もらう人の気持ちに立って企画する" ということ。すべての制作に共通することではありますが、たくさんのノベルティ企画の中で見出された共通項と見ると、その想いの深さも伝わってきます。
フェンリルデザインでは、フェンリルのブランディングに関わる制作物をデザインしています。ブランディング活動とは切っても切れないノベルティも、数多く手がけています。その中でも、フェンリルらしいこだわりを伝えられるものとして、クリスマスカードとVRゴーグルについて取り上げました。
フェンリルのクリスマスカードは、毎年お世話になった方々にお送りしている挨拶状です。せっかくお送りするなら思い出に残るものにしたいと考えて、毎年、心を動かすようなカードをデザインしています。
仕掛けのあるカードが多いので、実物を見ていただくのがいちばん!というわけで、スクリーンに手元をライブで映しながら、いくつかのカードをデモしました。
スリットアニメーションを使った2015年のカードでは、紙のカードの絵柄が動き出した瞬間、会場から驚きの歓声が上がりました。
また、昨年度の新卒採用キャンペーン "0次選考" のためにデザインしたオリジナルのVRゴーグルもご覧いただきました。紙製のVRゴーグルは数あれど、ここまでスピーディに組み立てられて自立するものがほかにあるでしょうか。フェンリルデザインの自信作です。
わずか10秒で完成する組み立てをデモしました。
この簡潔な構造もフェンリルによるオリジナルのデザインです。
発表後も、現物を体験したいという人が絶えませんでした。ありがたいとともに、差し上げられる数をご用意できなかったのが心残りでした。
今回このイベントでデモしたクリスマスカードも含め、フェンリルの制作物へのこだわりは、フェンリルデザインのWebサイトでもご紹介しています。ぜひ、こちらもご覧ください。