■笑ってしまうくらい、思いは変わらない。
「真面目に働こうとする人たちを応援したい」
昨夜、何気にYouTubeを見ていたら、
16年前、僕がリクナビや就職ジャーナルやリクナビCAFEといった
新卒の就職メディアを統括する編集長をしていた頃に
作ったテレビCMを見つけた。
2008年に就職する学生に向けて2006年に作ったもの。
当時、新任マネージャーだった天才プランナーの小川安英君が
広告代理店さんにディレクションしてくれた。
「前川さんは編集長として世の中に
どんなメッセージを出したいんですか?」
代理店のクリエイティブディレクターから
どっぷりインタビューを受け、思いのたけを語った。
当時のリクルート、特にHR事業に関わる人たちには
90年代初頭に作られた就職ジャーナルCMを信奉する向きがあって
同じようなトーンのメッセージが求められていた(ように思う)。
キミがつくるジャパン。
就職ジャーナル キミがつくるジャパン。
確かに、入社して間もなかった僕も
リクルートで働く一人として
胸が熱くなったことを記憶していた。
でも、全国の大学を行脚して学生たちの声を聴き、
伝説のメルマガ・リクナビCAFEで就職したばかりの
若手社会人の声を聴き続けて来た僕には
どうしても、こうしたメッセージは出せなかった。
超エリート学生と日本のトップ企業を結びつけて
日本という国を作ろうという志は素晴らしい。
でも、世の中には、
決してエリートではないかもしれないけれども
真面目に働こうともがいている若者たちがいっぱいいる。
トップ企業ではないかもしれないけれども、
真面目に一生懸命に経営している企業は沢山ある。
そうした人と企業も結びつけたい。
何より、健気に努力し続けている
学生一人ひとりを勇気づけたい。元気にしたい。
そして、出て来たメッセージは
就職したい、すべての人を応援します。
メインのキャラクターも男子学生ではなく
山田悠子という架空の女子学生にした。
予算が無かったので、
CM撮影はスタジオではなく、都内のバーで、
キャストもリクナビで働くメンバーにも協力してもらった。
そして、できたCMがこれ。
山田悠子の就職活動編(前半戦)
山田悠子の就職活動編(後半戦)
懐かしい^^。
とともに、
その後FeelWorksを起業してから15年目になるけど、
僕の思いが変わっていないことに気づいて笑ってしまった。
ダイバーシティマネジメント
という言葉が浸透して10年以上経ち、
仲間たちとともにFeelWorksとして、
その推進に向け400社以上でお役立ちにまい進してきた。
真面目に働こうとする人たちを全力で応援したい。
そのために、職場で多様なメンバーに影響力を持つ
上司が元気になってほしい。
15年経ち、手法は異なれども、思いは変わらない。
でも、僕たちは、どこまで真面目に働こうとする人たちを
勇気づけられてきただろうか。
まだまだできることがあるんじゃないだろうか。
これからも仲間たちともがきあがき続けたい。
思いを共にできる次世代の仲間とも出会いたい。
すべては、
人を大切に育て活かす社会づくりに貢献するために。