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「韓国から日本へ赴任。多様性の大切さがわかりました。」ファーストリテイリングの社員紹介レポート

FRL KOREAから女性リーダーとしてグローバルヘッドクォーターに着任。

私はFRL KOREAから、グローバルヘッドクォーターのファーストリテイリング人事部店舗人事に異動し、リー ダーを2年間務めました。入社以来ずっと人事なので、店長経験のない私に店舗人事ができるのか...という不安があったからです。人事の責任者を務めるには店舗人事の経験が必要だと、異動を希望しました。 研修ではなく、実務を行うリーダーを希望したのは、韓国事業での教育や人事に活用できると考えたからです。

グローバルヘッドクォーターの店舗人事で実務に携わり、私の考え方や働き方はより自立したものに変わりました。また、韓国の女性社員に多様なキャリアを示す、1つのきっかけにもなったと思います。

私の強みは人事を含め、管理系の仕事全般を経験していることです。 私のような全体観を持っている外国人が、日本のグローバルヘッドクォーターの人事でリーダーを務めることは、組織活性に良い作用をもたらすと考えました。成果はあったと思います。グローバルヘッドクォーターの経験で、多様性がいかに重要かわかりま した。韓国も日本も欧米に比べて均質性の高い文化です。しかし、ファーストリテイリング はグローバル企業。多様な人材が働き、それぞれの能力を最高の服づくりと販売に生かすべきです。多様性は成長の原動力で、グローバル展開に欠かせません。

家族全員が、グローバルヘッドクォーターへの子連れ赴任に大賛成

私の日本への赴任では当時5歳だった娘だけでなく、実母にも付いてきてもらいました。グローバルヘッドクォーターへの異動は、私の選択です。「日本のグローバルヘッドクォーターで 店舗人事を2年間学びたい」と家族に話すと、「それはいい!」と全員が大賛成。母が一緒に来ることを、父も快諾。もちろん夫も大賛成。「日本で夢をつかんできてほしい。僕は海外での生活体験を娘に提供でき ない。貴重な体験だから、君と一緒に行くべきだ」と言ってくれました。 父親はできるが、母親はできない...ということは、1つもないと思います。 どちらかができるのならば、父とか母とかは関係なく、子どもに機会を与えるといいと思います。「母親だから○○しないといけない」という考えは、親の思い込みかもしれません。娘は幼稚園をインターナショナ ルスクール、小学校は韓国人学校に進み、教育の面でもまったく問題はありませんでした。私の出張が減り、「いまのほうがママと一緒にいられる」と娘は喜んでいたくらいです。

大きく環境が変わる異動が、人を成長させる

私は出産して、2カ月半で復帰しました。「私がいないと組織がまわらない」と思っていたからです。しかし、グローバルヘッドクォーターでの2年間の経験で、私は考えを改めました。帰任すると、部下たちがめざましく成長していたのです。また、私に続いて2人の女性社員がグローバルヘッドクォーターに着任しています。 韓国では「多様なキャリアに挑戦したい」「夫と子どもがいるけど、海 外で活躍したい」と考える女性が増えてきました。とても良いことだと思います。韓国事業も日本同様に成熟期に入っているので、育成ローテ ーションが課題です。私自身の経験から、環境が大きく変わる異動は、人を成長させます。成長の機会をできるだけ多く提供するのが、人事部長としての私の使命です。日本のグローバルヘッドクォーターで学んだことを生かして、ひとりでも多くの社員に、成長の実感や大きな目標を達成する喜びを提供できるように、貢献したいと考えています。

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