ファストドクターでは各部が連携して事業を推進しています。今回、予実管理や事業計画を立てる「経営企画部」と、ファストドクター主要3事業の1つである在宅医療支援事業を担う「法人事業部」の取り組みについて、経営企画部シニアマネージャーの菊池 洋輔さんと法人事業部部長の小山 翔さんに、ファストドクターの企業風土や仕事の進め方にどんな特徴や魅力があるのか、前職での経験との違いも交えてお話してもらいました。
▼経営企画部シニアマネージャー 菊池 洋輔のプロフィールは記事からご確認ください
▼法人事業部 部長 小山 翔のプロフィールは記事からご確認ください
コンサル会社と教育支援サービス会社からファストドクターに転職
━━お二人の簡単な自己紹介からお願いします。
菊池:
大学卒業後、コンサルティング会社を2社経験し、クライアント企業の事業戦略や事業計画の策定、M&A支援などの業務を約6年間担当しました。「腰を据えて、ひとつの事業成長にコミットしたい」という思いから2022年1月にファストドクターに転職し、現在は管理会計の仕組みの構築や、他の事業部の皆さんの協力を得て事業計画をつくったり、サービスの開発・改善に取り組んだりと、さまざまな業務に携わっています。
小山:
僕は前職はいわゆるEdTechと呼ばれるITを活用した教育支援サービスを提供する会社で事業責任者をしていました。ファストドクターには2021年に入社し、「法人事業部」の立ち上げから関わっています。法人事業部が推進している在宅医療支援事業は、全国各地で在宅医療に取り組む医療機関を対象に、平日夜間や休日の往診代行、急病患者からの連絡に対応するオンコール代行や時間外往診サービスを提供しています。2年前にこの医療機関向けのバックアップ事業(BtoB)を私一人で始めたのですが、現在は正社員約20名、アルバイト約40名が所属する組織に成長しました。
現場が腹落ちして目指せる事業計画をともにつくり目標を達成
━━経営企画部は各事業部の現場に入って仕事をしている印象がありますが、法人事業部とは具体的にどのようなことをしていますか。
菊池:
イメージしやすい例を1つ挙げると、小山部長のほか、営業責任者、カスタマーサポートの担当者などと一緒に法人事業部の事業計画を作成しています。在宅医療支援事業の市場規模や、今後の事業規模予測、医療機関に提供するサービスの価格設定などを、データを整理しながら話し合い、3年後はこのぐらいの売上を目指そうと、綿密なコミュニケーションをもとにつくり上げました。コンサル経験を経て、実際に事業を推進する現場の意志がこもっていない形骸化した計画や、逆に経営の目線が入っておらずストレッチした目標になっていない計画が多いと感じてきました。
そのような経験も踏まえ、ファストドクターでは、現場と経営の双方が腹落ちした計画をつくれるように強く意識をしています。
━━小山さんは経営企画部のサポートをどう見ていますか。
小山:
本当に助かっています。前職でも私は事業責任者だったのですが、そのときは、事業計画からPL管理まですべて1人でやっていました。それが責任者として当然の仕事だと思っていましたが、ファストドクターでは菊池さんが一緒に考えてくれます。なおかつ彼はコンサル出身なので、数多くの企業の成長プロセスを見ています。その経験をもとにファストドクターならではの成長の仕方、現場の動かし方を、私たちの意向を踏まえて実態に合った事業計画をつくってくれる。そこが非常に助かっていますし、信頼しているところです。
━━両部が協力した取り組みで「達成感」を得たエピソードを教えてください。
菊池:
法人事業部の皆さんが腹落ちする事業計画をつくりたいという話をしましたが、達成感はまさにその計画に近しい数値を実際に達成できていることです。競合他社の分析や顧客となる医療機関にとって負担が大きすぎず、同時にファストドクターとしても利益を出せる価格設計などさまざまな要件を検討し、医療機関へのサービス単価も見直して、もともとあった売上目標よりも結構高めの目標設定に変えました。それを実際に数カ月走らせてみたら、想定通りに数字が積み上がっていきました。その計画に向かって現場の皆さんが頑張っていることがすごく実感できて、達成感というか、一緒に取り組めて本当に良かったと感じました。こうした結果が導き出せたのは、法人事業部の皆さんとしっかりとコミュニケーションが取れたからです。話しやすくて何でも相談できた。そうしたオープンマインドな雰囲気がファストドクターにあるからだと思います。
小山:
私は達成感を得る前提条件となる”納得感”をもって、経営企画部のメンバーと仕事に取り組めていることに一番のメリットを感じています。事業計画も数字1個1個を細かくやり取りしながらつくったので、部のメンバーもその数字が生まれた意味をわかっています。上から降ってきた数字ではなく、現場に寄り添ってつくられたものだから、「菊池さんがそう言うのなら、やれるよね」みたいな信頼と高いモチベーションが生まれて、それが結果に繋がっているのだと思っています。
大切にしている「現場」から学ぶ姿勢
━━ファストドクターには「GO GENBA」という現場重視のカルチャーがあります。お二人も救急往診現場に行かれていますが、そこでどんな発見があり、その経験はどのように実務に活かされていますか。
菊池:
経営企画の仕事はどうしても机上の数字を見て、売上目標や利益改善を考えがちなのですが、ファストドクターのサービス内容を理解したり、課題を見つけたりするためには現場を知ることが大事だと思い、小山さんと一緒に車で千葉に向かい、救急往診の現場に同行したことがありました。医師が患者さんとコミュニケーションをとって診察する1件1件の対応を目にした経験はとても貴重で、その光景を思い浮かべながら数字をつくることで、血の通った事業計画がつくれるようになったと思います。また、私の仕事が現場に貢献できているのだと、より強く実感できるようにもなりました。
小山:
私は事業責任者の立場で、現場運用フローの改善や新たな取り組みがあるときは、必ず現場に出向いて立ち会うようにしています。直近では2023年の元日に名古屋エリアで在宅医療支援事業がスタートするにあたって、大みそかから名古屋に入って、サービス開始初日となる新年を部のメンバー3人とともに事業所で迎えました。医療機関が休診となるお正月は私たちの稼働日なので、実際に救急往診依頼がどれくらいくるのか、どのような依頼内容が多いのか、自らが現場に入ってエリア特性などを把握し、新たな企画や運用改善に活かすようにしています。
求める人材は、自ら正解を見つけられる人、企画力のある人
━━双方が連携して仕事を進めている様子や仕事への姿勢がよく理解できました。法人事業部が今年元日に名古屋エリアで事業開始した話も出ましたが、業務が拡大するなかで課題に感じていること、自部署において必要としている人材を教えてください。
小山:
おかげさまで計画以上に在宅医療支援事業が成長し、売上は昨年に比べて約8倍に伸びているのですが、人の手当が追い付いていないのが最大の課題です。もっとドライブをかけたいけれど、人的要因で着手できていないという状況があります。求めている人物像は、これまで世の中になかったサービスを構築している部署なので、前例にとらわれず、自分で考えて行動し、正解を見つけられる人です。そうした働き方ができる人を軸に採用を進めています。
菊池:
会社組織が大きく成長するなかで、中立的な立ち位置にある経営企画部のメンバーが、さまざまな部とコミュニケーションを取りながら課題解決していくことが増えています。現場に入っていって解決していくことが重要で、その作業には時間も工数もかかりますが、その結果としていい作用を生んでいるのは間違いないです。経営企画は私を含めて現在4名なのですが、もっと人がほしいと思っているところです。事業計画や事業戦略を作成したコンサル経験があり、企画力のある人。そうした経験をいろいろな事業部門の担当者とコミュニケーションを図って形にできる人です。机上で数字を追うのでなく、現場感を楽しめる人に出会いたいです。
上場に向けた経験が積めるのは、今しかない
━━それぞれの部で働くことで、どんなことが身につき、自己成長できると思いますか。
小山:
全社的な視点でいうと、ファストドクターは今後上場を目指しています。それぞれの事業を成長させ、管理体制を強化しているこのタイミングで入社すれば、上場に向けた働き方や、最終的に上場できれば上場させたという経験が得られます。それは社会人として大きな強みになると思います。法人事業部の業務でいえば、医療機関をサポートする在宅医療支援事業はサプライチェーンの長いサービスです。関わる部門や人が多く、そこを束ねる役割の難しさはありますが、視野を広くとり、関係各所と連携して業務を進める力が身に就くと思います。
菊池:
経営企画部の求人は企画・コンサル畑の人を想定していますが、そういう人たちがコンサルティング会社を辞める際、「手触り感がほしい」という理由を挙げる人が結構いるように感じています。顧客の事業ではなく、「自社の事業の成長」に関わりたいという思いです。それでいうと、サプライチェーンが長く、企画としての介在余地の大きい救急医療の現場と向き合うファストドクターは手触り感しかない会社です。現場と連携しながら事業を改善し、成長させる経験は自己の成長にも大きくつながると思います。
━━両部の仕事に関心をもたれた方へ、最後にメッセージをお願いします。
菊池:
経営企画として関与できる領域が広く、課題もたくさんあります。自分でやりたいと思ったことがやれる会社です。企画系の経験を積んできたうえで、よりリアルな事業の成長にコミットしたいと思っている人、上場を目指すベンチャーに魅力を感じる人にとってはかなり楽しい環境だと思います。
小山:
ファストドクターはこれまでになかった医療提供支援サービスの仕組みをゼロからつくり、いま急成長の過程にあります。世の中にないからあきらめるのではなく、世の中にないからこそ、自分たちの手でつくり上げていこう、そうした挑戦を面白いと思える人にとっては楽しい仕事です。法人事業部には、前職が生命保険会社の営業マンもいれば、メーカー出身者や看護師、登録者が約15万人いたゲーム配信YouTuberなど、いろんな経験をもった人が集まっているので、お互いに刺激を受け、視野や知見が広がると思います。法人事業部、そして経営企画部に興味を持った方の応募をお待ちしています。
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