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COO・浅岡の視点┃不動産DXを進め、男女対等な活躍をもたらす組織の在り方とは

Faciloでは、不動産売買仲介に特化したコミュニケーションクラウドの開発を行っています。仲介業で発生する煩雑な情報の行き来を見逃すことなく、すべてをクラウド上で一元化することで、今までにない業務効率化をもたらします。業界を大きく変え得るプロダクトだからこそ、開発を行っている私たちもまた、既存の常識に縛られることのないアプローチや取り組みを大切にしています。

なかなかDX化の進まなかった不動産領域に変革をもたらすのは、業務効率化をもたらすテックの力。そして、人生の一部としてナチュラルに働く感覚を大切にした組織づくりです。CEOである市川からも、男女対等に活躍できるチーム構築を任されている身だからこそ、性別や就業ブランク、ライフステージの変化を問わず、優秀なリーダーたちが活躍しやすい体制を整えられるよう、日々奮闘している最中です。

浅岡 純子
株式会社Facilo(ファシロ)
取締役COO
株式会社リクルートにて、不動産部門の営業職に従事した後、Googleに転職。不動産業界の統括部長として、採用・戦略立案・営業・人材育成までを一気通貫で行う。デジタルマーケティングの営業提案をはじめ一貫して不動産業界のDX推進に携わり、クライアントの事業成長に貢献。最年少女性部長としてDiversity, Equity & Inclusionのプロジェクトもリード。1児の母

▍「不動産業界って進んでるね」と言わせたい

CEOの市川とは、前職である(株)リクルートからの付き合いになります。その後、私がGoogleで働いていた際、アメリカ本社に出張があるごとに、サンフランシスコで働いていた市川のもとへ米国不動産テックの話を聞きに行っていました。そんな中で、「僕が日本に戻って起業するときは一緒にやらないか」と市川から言われたのが3、4年前。私自身も長く不動産領域にいた分、彼が目指す到達点や不動産におけるDX課題を共有していくうちに、次第に「これは私がやらなければならない領域だ」と使命を感じるようになったんです。

不動産業界には、ベースに紙文化が根づいている部分や、数十年にわたる流通売買の流れの歴史がある部分など、これまでDX化を妨げてきた要因が積み重なっています。しかしながら、決して不動産業界そのものが遅れているわけではありません。これまで小売業界や保険業界なども見てきましたが、アドテクの世界の中では、世界的にみても不動産業界は最先端の領域まで使いこなしているケースも増えてきている。 手がつけられていないのは内側の業務フローだけです。不動産業界の人材はおしなべて有能な方が多い分、膨大な事務処理や複雑な関係者調整をヒューマンリソースで乗り越えてきた背景があります。これには、テクノロジー側の問題が大きく関わっていると考えています。Facilo(ファシロ)では業務パーツごとの支援ではなく、痒いところ全てに手が届くようなプロダクトを粘着質に作っているからこそ、トータルソリューションとしてのデジタルシフトが実現できているのだと思います。

理想は、Faciloによって「不動産業界って進んでるね」と言われるような世界を作ること。家を売る・買うという前向きでポジティブな仕事を、もっと多くの人が継続して楽しめるようにしていきたいです。テックが入ることで、業務効率化や顧客コミュニケーションの変化だけでなく、企業カルチャーそのものが変わることがあります。そんな変化を、不動産業界全体で起こしたいですね。現場がFaciloを使って営業するのが当たり前になり、その方々がより一層活躍されて、仕事をクラウド上でするのが当たり前になっていけば、より働きやすく先進的なイメージが浸透していくのではないでしょうか。

▍ 自社らしいファミリーファーストの実現

国内外の不動産業界におけるジェンダーギャップは強く感じています。アメリカでは不動産エージェントの6割が女性の半面、日本の女性比率はわずか2割。若いうちに志を持って入ってきた優秀な女性社員が、ライフステージの変化に対応しきれずに泣く泣く離職した例も、これまで多く見てきました。ですが、もともと不動産売買業務はマルチタスクで、顧客配慮なども必要な分、ホスピタリティが活かしやすい分野であるはずなんです。だからこそ、Faciloのようなテックが入ることで、より女性リーダーを輩出しやすい世界を導けると考えています。

CEOの市川からも、男女対等に活躍できる会社にしていこうとよく話しています。彼もまたサンフランシスコで日米の違いを感じ、親である自身の立場からファミリーファーストのカルチャーを学んだことで、それらを当たり前に実現できる会社を創りたいと感じたそうです。そのため、市川とはよく「Faciloらしいファミリーファーストの実現とは何か」と話しています。

ファミリーファーストは、ハードとソフトの両面から実現するものだと考えています。ハードでいえば、大手ではできないような福利厚生や制度設計を検討して、社労士や税理士を悩ませています(笑)。フルリモートやコアタイムなしのフレックス勤務だけでなく、最近では勤務時間外の会食時や病児保育の際のベビーシッターの補助や、運動会・卒業式など家族の学校行事の際に使える特別有給休暇の支給を開始しました。内容はさまざまありますが、すべて社内のコミュニケーションから起因したものです。結局、ソフトであるカルチャーづくりを含めたインクルージョンがあってのものです。だからこそ当社では、普段から自然な形で家族を大事にできるようなコミュニケーションを何よりも尊重しています。市川や社員のお子さん達と顧客対応中に遊んで待っていたこともあります。いくら条件が整っていても、何かあったときに「ちょっと子どもの具合が悪いから今週休ませて」と言い出しにくい雰囲気では、真のファミリーファーストだとは言えませんから。

▍COOから見る「Faciloという組織」

CEOの市川は、未来志向とコミュニケーション思考が強く、「こうしていきたい」という部分を言語化して伝えるスキルに長けています。言語化能力が高い市川が、PdMとして「なぜこの要望が顧客から上がってきたのか、なぜ重要なのか」抽象的な話をわかりやすくストーリーテリングしてくれるんです。だからこそ、エンジニア側も腹落ちしながら開発を進めていけるのだと思います。また、不動産業界の要職の方が、こぞって市川の不動産DXに関する講演を楽しみにしてくださるのも、アメリカでの経験値というだけでなく、変化の激しいVUCAの時代に日本の不動産業界の将来像を描く説明能力に惚れ込んでくださっている部分もあるのではないでしょうか。

CTOの梅林は、まさにビジネスマインドのあるエンジニアそのもの。すごく本質的で、要望が上がってきたときに、根本原因が何にあるのかを考えた上でコミュニケーションしてくれるので、何かと気づかされることが多いです。エンジニアグループもまた梅林と同じように、ビジネスマインドを持って不動産業界の課題解決に熱中している人ばかりです。梅林はシリコンバレー在住ですが、社内はオンラインとオフラインの境目もなく、プロダクトによって密接に繋がっているため距離も感じません。大手企業で同じオフィスの別のフロアにいるエンジニアより何千倍も近い距離で、プロダクトのリリース状況を随時共有できるのは、この規模ならではの強みですね。

私はCOO(Chief Operating Officer)ですが、真ん中のOは“Other things”だと考えているんです。Sales&Marketingが主軸ですが、足りていないピースがあれば総務も人事もイベント企画もなんでもカバーします。市川と梅林が開発力と技術力でチームを牽引していってくれる分、社内の組織づくりと実行力増強には注力しています。現場や顧客から上がってきた声をしっかり伝え、市川が描く未来を実現するためのスピードを加速していける組織にしたいですね。そのためにも、メンバー採用には今後も力を入れていきたいと思っています。

男女対等な組織づくりがしたいからこそ、ライフステージの変化によるブランクは、正直言って全く気にしていません。一度身に着けたスキルはなくなりませんし、人の価値は時間ではありませんから。実際に当社では、5年間の育児ブランクから復帰した業界トップ営業の高野や、Facilo黎明期で1ヶ月のパパ育休を取得したCS責任者の高瀬など、さまざまなメンバーが第一線で活躍しています。今後も働く1人1人が主体性を持ってリーダーシップを発揮し、お互いを尊重し合えるような組織でありたいですね。

▍事業と組織を作っていけるワクワク感

Faciloの良さは、いい意味でオトナなスタートアップ。フルリモートの職場環境で生産性高くハイパフォーマンスを出し続けることを理想としているので、個の自主性を大切にしています。「仕事を通して何を実現したいか」という軸を持った人であれば、積極的にコミュニケーションしやすいのではないでしょうか。

あとは、1人1人がフラットで対等な組織であり続けたいですね。年齢や性別なんて些細な情報よりも、個人の能力や価値を重んじる関係を築いていきたいです。今後、組織が大きくなっていくにつれ、内部にもレイヤーができてくることもあるかと思いますが、そういったレイヤーができたとしても意見交換は常に対等にしていきたいと考えています。マネージャーは偉いわけでなく、あくまで役割でしかありません。強いリーダーシップ以上に、心理的安全性を実現するサーバントリーダーシップが何よりも重要だと考えているので、現場の実現したいことをどれだけ汲み取り、活かしきれるかこそが自分自身の役割だと思っています。ここは市川も同じ意見だと思います。会社のBBQにたとえるなら、これからも私と市川がみんなのために肉を焼いて、みんなに配るような組織でありたいなと思います。

Faciloはまだ創業期ですから、事業をともに創っていくやりがいはひとしおだと思います。メンバーぞれぞれにやりたいことの軸があり、その軸をFaciloが介在することによって、更なる価値が生まれていく――「事業をやるって、こんなに面白い挑戦ができるんだ」というワクワク感を、ぜひ一緒に味わってほしいと願っています。

Facilo では、日本の不動産マーケットにインパクトをもたらし、業界の顧客体験を変えるクラウドソリューションの提供を目指しています。顧客とともに課題と向き合い、ともに勝ち筋を模索していく楽しさを味わいたい方がいれば、まずは一度お話ししませんか。


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