EZO CONSULTING GROUP株式会社(以下:EZO)の採用担当、三上早紀です。今回は2024年2月に入社したばかりの不動産コンサルティング事業部・野原陽平(のはら・ようへい)さんのインタビューをお届けします。新卒で入社した大手商社を退職し、クラウドキッチンのスタートアップを創業後、不動産ベンチャーのEZOへ転職。異なる業種やフェーズを経験してきた野原さんに、不動産コンサル事業のおもしろさ、第二創業期フェーズのEZOで挑戦できることなどについて聞きました。
不動産コンサルティング事業部マネージャー 野原陽平
1990年沖縄県生まれ。2014年中央大学法学部卒業後、阪和興業株式会社に入社。国内外のメーカーから仕入れ、主に鋼材を中心とした商材を取り扱う。2018年に株式会社SENTOENを共同創業。銭湯経営やサンドイッチ店を運営後、デリバリーに特化したクラウドキッチン「KitchenBASE」を日本で初めてローンチ。その後に世界展開するCloudKitchensへ事業を売却。その後も運営に携わり、同社を日本最大のクラウドキッチンへ成長させる。退職後はイスラム教文化に触れてみたいとドバイへ語学留学。ドバイからリモート面接を経て2024年EZOに入社。オフの楽しみは育児と読書。
仕事が楽しくなってきた4年目。さらなる「わくわく」を求めて起業
——簡単に経歴から教えてください。新卒で商社を選んだ理由は覚えていますか。
漠然と、海外でビジネスすることに憧れをもったからです。
大学の法学部に入学したときは、検察官になりたいと考えていて、研究室にも入って勉強していました。
考えが変化したのは大学2年生の頃ですね。先輩がカンボジアで起業したと知って、面白そうだなと思い6ヶ月ほど住み込みで先輩の会社でインターンに参加しました。
そこで5大商社の方と出会う機会があったんです。その時に海外でビジネスするっていうのに憧れを持ったんですよね。「僕もこんな商社で働きたい!」って思って進路の方向転換をしました。
それで帰国してすぐに就活を始め、いろんな業界で何社か内定をいただいたのですが、もっとも海外でビジネスができると思えた商社に決めました。
——ありがとうございます。大手商社に入社してからスタートアップ創業に至るまでの経緯が気になります。創業を決めたのはいつですか。
4年目になってすごく仕事が楽しくなってきたタイミングです。嫌になって辞めたわけではなくて一番楽しい時期に辞められたなと思っています。
——仕事が楽しいと思っていたタイミングだったのに、なぜ起業をしようと思ったのでしょうか。
想像できないキャリアに興味が湧いたからですね。仕事が楽しくなって、ある程度できるようになってきたタイミングで、ふと自分の今後のキャリアを考えたんですよ。そのときに、今の延長線上の未来が割と想像できてしまって。僕としてはどんな未来が待っているかわからない、という方がわくわくするので、そのときに「起業」という選択肢が思い浮かんだんです。
学生時代から仲が良いメンバーと集まる機会があって、「このメンバーとだったら、何をやっても面白そうだな」と、なんの事業をやるとは決まってないけど、とにかく起業をしようと決めて会社を辞めました。
大手商社からスタートアップ創業。次の挑戦はプロフェッショナルへの道
——起業してどんな業務をしていたのか知りたいです。
COOという肩書きでしたが、一言で言えば何でも屋さんです。起業したばかりで人数が少なかったですし、バックオフィスの総務や経理といった業務からフロントの営業とその進捗管理まで幅広くやりました。
その経験から自分は一つの業務を専門的に深く極めるスペシャリストというよりは、ジェネラリストタイプなのかなと思いました。
——学生時代からの仲間と創業したスタートアップは思い入れがあるんじゃないかと想像するのですが、なぜ再びキャリアチェンジしようと思ったのですか。
ひとつはゴーストキッチンやクラウドキッチンという価値観を、日本に新しく広められたという手応えと達成感を抱いたことです。元々日本にはなかった概念ですが、今はその頃に比べたら根付いてきたと実感しています。何か一つの価値観を日本に持ち込んだっていう自負があります。
あとは何十人っていう組織規模になって、それぞれの役割っていうのが出来上がってきて、組織を作った達成感もあったかもしれません。外資系企業に事業譲渡して、0から1ではなくて、1から10、10から100に取り組んでいくことにもなりました。そこでの自分の今後の姿を考えた時に、これまでの自分には足りていなかった専門性というスペシェリストの側面を持ちたいと思うようになりました。
——次のキャリアについて、当時はどんな希望や目標がありましたか。
不動産という商品を売るにも、魅力の伝え方は千差万別だと思います。物件それぞれの魅力や特徴、時にはデメリットも含めて掘り下げて伝える専門性、これを習得して、世界中に存在する不動産を販売してみたいという思いがありました。
——不動産業界への興味はどのようにして生まれたのでしょうか。
クラウドキッチン自体が不動産ではあったので、資産運用の一つとして不動産投資にも関心があり、自分で運用してみたいなという興味があったんです。
投資対象に株や仮想通貨などさまざまな選択肢があるなかで、なぜ不動産が選ばれるのか、もしくは選ばれないのか。不動産って日本全国にあるし将来的に無くならないものでもあると思うので、不動産の価値を突き詰めて考えるのは楽しそうだなと思ったんです。
——そうだったんですね。たくさんの企業がある不動産業界のなかで、どういったきっかけでEZOと出会ったんですか。
実はKitchenBASEを退職したあとに、1年くらい自由に過ごそうと思ってドバイに語学留学に行ってたんです。その間もなんとなく転職サイトに登録していたらエージェントがEZOを紹介してくれて、田中雄土社長とCOOの油井航平さんと面接しました。
——EZOに入社を決めた理由や、不動産コンサルティング事業に興味を持ってくださった点が知りたいです。
売買の仲介をするだけでなく、資産運用の対象としてケースバイケースで不動産を提案するという点に価値があると思ったからです。
売買成立して終わりではなく、いろんな視点から不動産を取り扱ってその価値を提案するのが不動産コンサル業。お客様の資産運用のゴールによっては、当初の希望とは異なる物件や運用方法の紹介をすることもあります。
そのためには、お客様の資産形成にとって最も可能性がある方法を提案できる自分の軸や専門性を身につける必要があります。つまりプロフェッショナルを目指していける点が、自分の想像するキャリアに繋がると思えたんです。
自分で目標を立て行動し達成していく自由なチームに必要なのは「リスペクト」
——入社後の業務や1日の過ごし方を教えてください。
朝は始業時間より早めに来て、その日の仕事の資料に目を通したり、タスクを書き出したりといった準備をします。午前中はそういったことや前日までの業務に関する事務作業をして、午後はお客様への架電、メーリングリストや資料作成をしていますね。外出する用事は一気にしたいタイプなので、アポや外回りをする日と会社で仕事する日とに分けることが多いです。
——不動産業界に入ってみて面白いなって思ったこととか、新しい発見があったこととかって何かありますか。
不動産と一言にいっても、商材としては同じものって一つもなければお客様のニーズも多様です。その日にご紹介する不動産について理解をすることも、お客様に合わせてお話しすることも、簡単ではないので奥深いなと思っています。
そして何より、不動産を購入したい、というお客様との関係構築が一番面白いし、やりがいを感じるところです。最初は特定の物件情報が知りたいだけ、という方に対して、こまめな連絡や丁寧な物件提案を重ねていくうちに、次第に心を開いてくれる瞬間があると感じています。
私はまだまだですが、人として信頼されて、物件提案は後からついてくる、という関係性が目標です。
お客様が二つ目の投資物件が欲しいとおっしゃっているとして、今お持ちのものと組み合わせるのに適した物件はどんな物件なのか、まだ自分ですぐに提案できるほど不動産を理解できていなくては見当外れな提案をしてしまいます。自分が知識不足では、そもそもびびってしまって提案できません。
もっと知識をちゃんと身につけて、要素を分解をしたらより提案しやすくなると思うんですけど、まだまだ自分の知識が追いついてない。「絶対にこれが正解」というものもないと思うので、日々学びながら試行錯誤していくのはやりがいがありますね。
——EZOの不動産コンサルチームは立ち上がって3年足らず、野原さんと4月に入社したばかりのメンバーを入れて5人のスタート段階のチームです。いろんなフェーズを経験してきた野原さんにとって、EZOのチームの「らしさ」や、今の段階だから挑戦できると感じることがあれば知りたいです。
ルールや定石のようなものがない環境で、自分を追い込んで行動し目標を達成していく力がすごいチームだなと思います。
Slackの使い方とか資料の管理方法には細かいルールがある一方で、大枠の仕事の仕方とか、物件の見つけ方とか、お客様への提案の仕方とか、売上や目標を達成するためのルールとか道のりってまだ結構フリースタイルなんですよ。
自分でルールやノルマを作って何か楽しさを見出していくことで、やりがいが生まれると思うんです。それぞれの動き方に委ねられてる感じがするので、自分で模索しながら、常にABテストとかトライアンドエラーみたいなことができる人は向いている環境ではないでしょうか。
僕自身、自分で目標を立ててそれに対して行動をしていくのが得意なタイプだし、新しくなにかをするのがすごく大好きなタイプ。不動産業界の経験がない中で、33歳で不動産ベンチャーに飛び込むっていうのは、今思うとよくやったなと思いますけど、一切後悔はないです。
——最後に、野原さんはどんな人と一緒に働きたいですか。
思いやりがあって、周りの人をリスペクトできる人と一緒に働きたいですね。人には成果出てないときだってあると思うんですけど、それぞれみんなもがいてるんで、そのときに何か一緒に高め合えるといいなと思います。
否定するみたいな姿勢とか、優劣みたいなのって、何か虚しいなと考えていて。それぞれのやり方にリスペクトを持って、その先にアドバイスをしたり、対策を共に考えることができる関係が理想ですね。