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創業者インタビュー:色あせない価値をつくる――掲げたビジョンに込めた想い

東京と札幌の2つの拠点で事業を展開するEZO CONSULTING GROUP株式会社(以下EZO)の採用担当三上早紀です。弊社は、会社経営者の方、事業法人の不動産部門向けに不動産投資コンサルティングと物上げ・仕入業務を自動化する手書きDMサービス『反響革命』を柱にしている不動産テック企業です。

今回は、会社を創業した田中雄土のインタビュー後編をお届けします!前回は雄土さんの人柄から創業に至った経緯を聞きました。後編となる今回は、EZOが掲げるミッション・ビジョンにかけた想いや今後の展望についてです!

代表取締役CEO 最高経営責任者 田中 雄土

1988年北海道生まれ。2010年早稲田大学卒業後、アルペンスキー選手として活動。第89回全日本スキー選手権 回転競技3位等の成績を収め引退。2012年大手不動産会社に入社し、事業用・収益用不動産の売買仲介業務に従事。全国優秀賞を受賞。2015年5月当社創業。不動産業に対する業務支援サービスに疑問を感じ、不動産業者にとって本当に必要なサービスを提供すべく『反響革命』をローンチ。

▼前編はこちら

https://www.wantedly.com/companies/ezo-c-g2/post_articles/880413

起業は甘くないと痛感した創業期。軌道に乗れたのは仲間のおかげ

――前編は、スキーで成しえなかった成功をビジネスで、と奮起し起業したという話で終わりました。EZOを創業した当時はどのような感じだったのか聞かせてください。

最初はもっと上手くいくと思ってたんですよ。いきなり5名も採用して、一気に拡大してやるぞと意気込んでいました。でも実際は、チームとして機能していなくて僕がひとりで営業して売上を作っていました。

そんな状態だったのでお金はどんどんなくなっていって、前回にも言いましたが600万あった会社の口座残高が29,000円まで落ちたんです(笑)。僕個人のお金も会社につぎ込んでいたので公私ともに金欠で、あの時はもう終わりかも、って思いました。

<当時の預金通帳>

でもなんとか持ち直して、またさらに危機的状況をむかえて……。そんなことの連続で、初期の頃は本当に大変でした。今でこそ笑い話に出来るくらいになりましたが、創業1年目は絶望してばかりでしたよ。

1年ほどしてなんとか安定して売上が立つようになり、2年目となる2017年には東京支社を開設できました。でも役員の反発や退任、支社のエース社員を引き抜かれるなどして中々軌道に乗れず、2019年くらいまではずっと厳しい経営を続けていました。

――それでも諦めなかったのはなぜだったのですか。

やっぱりスキーで大きな挫折をしていた自分にとって、今回の起業を失敗してしまうと再起できないと考えていたことが大きいです。背水の陣ってやつですね。そんな状況だったし、「スキーでは金メダルは獲れなかったけれど、ビジネスでは絶対金メダル級の成功を収めてやる」という、自分との約束をやぶるなんてことは絶対にしたくなかった。だからどんなに厳しい状況になっても、また挫折して惨めな思いをするくらいなら死ぬ気で頑張ろうと思えたんです。

――今の会社の雰囲気からは想像できないですが、創業してから数年は大変だったんですね。転機となった出来事はあったのでしょうか。

大学時代の同級生だった油井が、取締役としてジョインしてくれたことです。それから組織が劇的に変わっていきました。不動産管理部門を会社分割して売却したり、東京オフィスを再度開設したり。その後、会社の主要な機能を東京に移し、コアメンバーの採用も東京で行うようになりました。そして油井がジョインして3年後、EZOの2本目の柱となるサービス『反響革命』もローンチできました。

とはいえ、自分よりも遥かに短期間で会社を成長させている経営者もたくさんいるので、常に焦りを感じています。それでも2019年を境に会社に一体感が生まれ、高みを目指せる体勢になれたと思います。

自身が不動産に感じた色あせない価値。ビジョンに込めた想いとは

<札幌オフィス移転直後、まだ4人しかいなかった時期>

――EZOが今掲げているビジョンについて聞かせてください。

不動産を通じて、新しく、面白く、そして豊かな“色あせない価値”をつくり続けるということです。この“色あせない価値”という部分に強いこだわりを持っています。

例えば表参道にある『同潤館アパート』。このアパートは、日本で最初期の鉄筋コンクリート造集合住宅です。今は表参道ヒルズとして再開発されていますが、外観東端の1棟は忠実に再現され、当時の様子が今でも感じられます。建物のデザインは昔から古いまま変わっていないはずなのに、そこに訪れた際に感じる価値は全く色あせない。むしろ昔ながらの情景を残していて、年々その価値を増しているくらいです。

不動産には、人々が暮らしていくうえで色あせない価値をつくりだせる力がある。だから不動産を通して、遠い未来まで続く価値を生み出していきたいと考えています。

ただ、この記事が出る頃にはEZOは分社化されているはず(取材:2023年11月)。根本的な思想は変わりませんが、会社組織の拡大に伴いミッション・ビジョンは再定義する必要があります。今まさに新しいものを考えている最中なので、記事が公開される頃にはアップデートされたコーポレートミッションを打ち出しているかもしれません。

ただ根本的には変わらず、今までもこれからも、不動産を通じて多くの人に色あせない価値を届けていきます。

――新しくなっていくEZOの今後の展望、聞きたいです。

日本に魅力的な投資先を作るデベロップメント事業を新たに立ち上げ、その価値を人びとに提供するコンサルティングもより高いレベルで行えるようにします。不動産業界のイメージを変え、海外からも注目される企業を目指します。

僕はスキーで海外勢と戦ってきたからこそ、「世界に負けたくない」という感情が強くて、世界から見た日本の印象をもっと良くしたいと思っています。国内という枠に縛られて小さくまとまらず、スケールの大きな事業展開ができるようにしていきたいですね。

そしてまだ就職したことがない学生さんが就活をするときには、EZOが必ず就職先の選択肢に入り、優秀な学生さんの登竜門的な企業なっていれば嬉しいです。

EZOはこれから第二創業期。熱い気持ちを持つ人と一緒に働きたい

<2023年12月忘年会の様子>

――そのような会社を将来つくっていくためにも、どんな人と一緒に仕事をしていきたいですか。

いわゆる優秀と呼ばれる人と働きたいとは思いますが、それ以上に内に熱いものを持っている人と働きたいです。失敗や挫折といった悔しい経験を自分の言動に変えられる人、「同じ失敗は二度としない、次こそは成功してやるんだ」と苦境をバネに跳ね上がれるような人です。

僕自身はスキー選手時代の悔しさが根底にあるので、とにかくスキーのような結果にはなりたくない一心でここまで頑張ってきました。そんなふうに、誰しもがどこかで悔しい経験をしたことはあると思うのですが、そのときに感じた悔しさや経験を自分のバイタリティに変えてビジネスにぶつけられる人がいいですね。

――最後に、記事を読んでいただく人たちに向けてメッセージをお願いします。

何者でもない僕は、素晴らしい仲間がたくさんいたからこそ、ここまで続けてこられました。

弊社はまだまだ道半ばの会社で、やりたいことの10%も出来ていません。そしてこれからは分社化もして、まさに第二創業期と呼べるフェーズに突入します。既存事業も新規事業もどんどん拡大させ、海外からも一目置かれるような企業になる。そして不動産業界が、多くの人が魅力を感じられる業界になるよう働きかけていきます。

少しでも弊社が気になるという方がいらっしゃれば、ぜひお話しましょう!熱い気持ちを持った方からのご連絡をお待ちしています!

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