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【CTOインタビュー】”デジタル後進国日本”を、IT人材の育成でもっと元気にする

「日本をAI/DXで元気にする」をミッションに掲げ、躍進するデータサイエンス事業部。その魅力に迫るべく、ESTYLE 最高技術責任者(CTO)の丸岡和人氏にインタビューを行いました。

スマホ黎明期に、学生起業の道へ

ーまずは丸岡さんのご経歴を教えてください

慶応義塾大学環境情報学部在学中に、会社を立ち上げました。そこで主には、システム開発・Webメディア・マーケティング支援等の事業をしておりました。

当時はスマホの黎明期で、若手起業家がひしめき合ってスマートフォンビジネスの構想を練っていました。ちなみにエスタイル代表の宮原とも、スマートフォンで新規事業を立ち上げたい人達が集まる会合で出会いました。

最初のうちは、何人かいる起業家仲間のうちの一人でしたが、数々のプロジェクトを発足していくなかで、次第に信頼関係が構築されていきました。そして2018年頃、宮原から「AI事業を一緒にやってみないか?」と声を掛けてもらって、エスタイルに参画することとなりました。

AI 技術のパイオニア企業と共に、強力なIT人材を育てる

ー現在の丸岡さんの役割を教えてください。

エスタイルの最高技術責任者として、40数名のエンジニアをマネジメントしています。他には、データロボット社と共同でスクール事業の運営にも携わっています。データロボット社は、2012年にAI活用の民主化を目指して設立され、アメリカではユニコーン企業とされる非常に勢いのあるベンチャー企業です。

データロボット社が元々運営していた『AIアカデミー』という教育事業があるのですが、それを今年の9月からエスタイルが引き継ぎ運営をしています。エスタイルでは、ESTYLE Uをはじめ社員向けに様々な教育制度がありますが、AIアカデミーもその一環で、社内から優秀な先端IT人材を輩出することを目的としています。

他には、新たな職種開発にも着手していますね。現在エスタイルでは、データサイエンティストを主軸に採用活動を行っていますが、クライアントからのニーズも多様化してきていることを受け、DXコンサルタントの一歩手前の職種を開発しようと考えています。そうすれば、未経験の方でもよりチャレンジできる領域が広がります。

『コウキシン』が、データサイエンスという知的労働を面白くする

ーIT人材の教育に力を入れているのには、どんな理由がありますか?

私自身がもともと、人に教えるのが好きなタイプなのです。自分で会社をやっていた頃から人に何かを教える機会が多々ありましたが、周囲から「わかりやすい」とフィードバックされることが多かったです。なので自然と、人に何かを教える役回りを求められてきたという側面が大きいですね。特にIT人材の育成は、昔から非常に興味のある分野でした。

結局、自分が1日に費やせる時間は24時間しかありませんよね。けれど、他のメンバーも活躍できるように知恵をつけてあげれば、一人でやるよりも結果的に何倍もの力となります。人材育成に興味があるのも、そういった側面があります。

ちなみに現在は、エスタイルにおけるエンジニアの全体統括をしていますが、今後は徐々に切り離していく予定です。将来的に社員が100名、300名と成長していくことを想定した際に、業務が一点集中して自分自身がボトルネックとなることを避けるためです。より多くのメンバーが、活躍する場が広がっていければいいと思っています。

―丸岡さんが組織づくりにおいて、心がけているのはどんなことですか?

これをすごく心がけているというのは、正直あまりないかもしれません。ただ、本人の『コウキシン』の上に、『自律』『協調』がある組織は理想的ではないでしょうか。会社の理念にも” コウキシンが世界をカクシンする ”(※) という考えがありますが、新たな領域を切り開く上で、一番の原動力となるのは好奇心です。行動しないと物事は何も変わりませんが、その行動を起こすそもそもの源泉は、好奇心だと思うのです。

特に、我々が手がけるデータサイエンス事業は、専門的な知識と経験によって知的生産物を創出し、企業や社会に付加価値を生む知的労働です。そのため、常に新しいことを知ろうとする好奇心を、一人一人の社員が持っていることが非常に重要なのです。

また『自立性』を重視しているのは、たとえ僕らが良い教材を用意したとしても、本人が自発的に学ぼうとする意志がないと意味がないですよね。もちろん、USBメモリを頭にでも挿し込めたらいいですけれど、そんなことは現実的には出来ませんから。最終的には、本人が自発性をもって取り組めるかどうかが大きいと考えます。

最後の『協調性』は、一見すると『自律』と相反するものにも見えるかもしれませんが、データサイエンス事業はさまざまな協力者があって成り立つ仕事のため、周囲との協調性は必要不可欠です。

まとめると、まず行動の土台となる『コウキシン』があって、その上に『自律』『協調』が位置するイメージですね。組織づくりにおいて、そこは大切にしている価値観です。

※エスタイルでは、『コウキシン(好奇心)』を、何かに深くのめり込み探究し続ける情熱的な心だと捉えています。

個人が飛躍できる時代に、チャンスが掴める人を増やす

ーエスタイルにおける今後の展望を教えてください。

データサイエンティストの育成を継続的にしていきたいですね。未経験の方をデータサイエンティストにするというのは、社会的意義のあるテーマだと思っています。現在は、データサイエンティストになりたい方が非常に多いのですが、それに反して、未経験からチャレンジできるルートが少ないんです。その道筋を、エスタイルから構築してあげたいですね。

あと企業のDX推進に関していうと、今って「DX化」「デジタル推進」といったワードが叫ばれているものの、そもそもそれを支援できるIT人材が少ないのです。例えば、DXコンサルタントといっても、コンサルタントが実際に手を動かすわけではないため、DXコンサルタントに加えて「実働部隊」が必要なんです。

しかしその実働部隊すら、枯渇状態にあります。なので、現場で手を動かせる人材も同時に育成していきたいですね。データサイエンティストの育成と、DX推進のコンサルタント及び実働部隊の育成。これらの施策を実行していき、デジタル後進国といわれる日本の未来に、少しでも明るい変革を起こせたらと思います。

ー丸岡さん自身が、今後チャレンジしてみたいことはありますか?

人を育成するための仕組みをどんどん作りたいというのがありますが、いま一番育成したいと考えているのが、実は『起業家』なんです。それは、私自身が起業家であったということが大きな理由ですね。組織に属するか否かに限らず、新たな挑戦をすることで、色んなチャンスを掴みに行ってほしいですね。

最近では個人の力がものすごく拡張されていて、10年前と比べたら天と地ほどの差があると感じます。それだけ個人の力が発揮できる時代に突入したのです。そうなると、起業家のような高い志を持った方々がもっと増えてくると思うので、その成長の後押しをしていきたいですね。



最先端の領域で、「会社と共に成長したい」「社会をよりよくしたい」という思いのある方、私たちと一緒に世界にカクシンを起こしましょう!お待ちしています。

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