こんにちは!株式会社with/人事担当の松澤です。
マッチングアプリ「with」の開発は、主にプランナー、エンジニア、デザイナーなどの職種が協力をしながら進めています。中でもプランナーは、withの新機能実装や改善の企画からリリースまで、プロダクト全体の開発進行を担う立場です。
今回はそんなプランナーの一人である、石毛さんにインタビューを実施。プランナーの業務内容や、石毛さん視点から見たwithの魅力などについて伺いました!
プロダクトをより進化させるための「イノベーション施策」を企画
―最初に、石毛さんのご経歴について簡単に教えてください。
石毛:私は新卒で出版系の企業に入社し、編集者として働いていました。2013年にwithの前身であるイグニスに入社しプロデューサーに。様々なプロダクトの企画・開発ディレクション・運用を担当していました。
2015年にwithのWeb版がリリースされたのですが売上は赤字。状況を打破するためにwithチームを手伝ってほしいと言われて、改善施策を提供し、2016年2月に正式にチームに加わりました。
ヘルプを求められたのが発端ではありましたが、元からwithにはかなり興味を持っていて、施策も乗り気で考えました。私はもともとコミュニケーション系のプロダクトを手掛けていたため、そのときの経験や反省をwithに活かせると思いました。また、当時の私は20代半ばで、自分や周囲の友人たちにとって恋愛は常に悩みの種でした。自分ごと化しやすい体験を作るのは非常に魅力的でした。
―現在はプランナーとしてどのような業務を手がけているのでしょうか?
石毛:もともとはプロダクトの改善施策を担当していましたが、若手に仕事を引き継いで、イノベーション(今までになかった発想の取り込みや機能実装などの)施策を中心に手がけています。withを今後どのように進化させていくべきなのか、有識者へのヒアリングや情報収集を基にした新機能の企画・開発ですね。そのほか若手プランナーのアシストや施策のレビューなど、メンバーを牽引する立場としても動いています。
―「イノベーション施策」では、具体的にどのような機能をリリースしてきたのでしょうか?
石毛:例えば数年前に、ユーザー間で行われるトーク(チャット)に対するアドバイス機能を実装しました。一般的なマッチングアプリは、マッチングした後に行うトークに対して助言をする機能はありませんでした。
しかし、そもそもユーザーの中には、異性とのコミュニケーションが得意ではない方もいるわけですよね。これは放置すべきではないと考え、フェーズごとにどんなメッセージを送ったらいいのか、文字量や返信速度はどれぐらいがいいのかなど細かくアドバイスを送るようにして、withの独自性を強めました。
データや他分野の知見を基に人間理解を深め、サービス設計に反映
―石毛さんは、マッチングアプリを手掛ける面白さはどんなところだと感じていますか?
石毛:まず、男女の恋愛における行動や心理を、全て数字で把握できる点が面白いです。withには累計700万人以上の利用者データが蓄積されており、男女の傾向の違いも分析しています。
例えば同じ文言で行動を促しても、男女によって全く違う結果が生まれますし、「普通はこうだろう」と思いこんでいた常識がデータで覆されることも頻繁にあります。
解像度高く「人間理解」ができるイメージですね。データ分析が好きな人やUX/UIを設計する人にとっては、これ以上ないほど魅力的な環境なのではないでしょうか。
―先ほど、イノベーション施策を企画する際に有識者へのヒアリングを行うとおっしゃっていましたが、これも人間理解の一環なのでしょうか?
石毛:そうですね。アカデミックな人材にヒアリングしたり、他にも開発したい機能に合わせて幅広い分野の方々にお話を伺います。
具体的にどんな分野かはお伝えできないのですが、マッチングアプリやWebサービス以外の分野の方にもお話を伺い、withのサービスの企画に落とし込むこともあります。
有識者から知見を得るのは、そのほうが効率的かつ、ITの枠を超えた新しい発想で「膨らみ」のあるものづくりができるからです。そういったハイブリッドな企画は得意ですね。
withに携わること6年。挑戦し続けられる環境がある
―withのプランナーとして働くメリットについても教えてください。
石毛:ユーザー視点の体験作りに数多く挑戦をさせてもらえるのがメリットですね。その結果として経験を積み重ねれば、Web以外の業界でも活かせるような、汎用的な能力が手に入ります。
私自身、イグニスやwithで培った能力が果たして他社でも活かせるのかが気になって、副業をしたり社内で別のプロジェクトを手伝ったりした経験があります。そこでも結果を出せたので、確かな能力が身に付いていると実感しました。
「ユーザー心理を熟知し、喜ばれるサービスを提供する」これは、どの業界の仕事にも適用できる能力なのではないかと考えています。
―副業経験も豊富な石毛さんが、長年withで働き続けている理由はなんですか?
石毛:長く同じ企業で働いていると飽きを感じる瞬間はあります。そんな時、これまでにない機能の開発や別のプロジェクトに挑戦させてくれるのが刺激になっています。メンターがそういう環境を作ってくれるのが有り難いんです。「ずっとこの仕事だけをやっていてくれ」というのが無いので、楽しみながら長く働けているのだと思います。プロダクトへの愛もありますし。
―そのほかに、withの文化や働く環境で魅力を感じる部分はありますか?
石毛:利益主義に走りすぎず、サービスの質で真っ向勝負をするところがwithならではの風土だと感じます。マッチングアプリだからこそ、徹底してクリーンな運用を心がけてます。例えば、自社プロダクトの売り方や広告の出し方、見せ方があまり好きではないといった感覚を一度でも持ったことがある人なら、withは魅力的だと思いますよ。プランナーのみならずエンジニアやデザイナーなどメンバー全員が、下手な小細工をしなくても正面から勝負をすればユーザーが付いてきてくれると肌感覚で理解してます。
過渡期を迎えたマッチング市場の中で、「攻めの姿勢」を貫く
―では、現在のwithにジョインする面白さはどんなところでしょうか?
石毛:まだまだ世の中的には「マッチングアプリは怖い」という感覚が残っていて、withもアプリとして認知度が十分に得られているとは言えません。一方、市場的には急激にドライブがかかっているタイミングです。今後3年間で、withの認知度や利用者数はかなり高まると予想されます。
というのも、これまでは「マッチングアプリ事業者」というだけで、マス広告に出稿することができなかったんです。
もっと言うと、最初はGoogle広告すら出稿ができませんでした。そこから、徐々に社会に受け入れられてきて、残るは「テレビCM」です。いよいよテレビCMが解禁されることになれば、withの事業が一気に加速する面白いフェーズに差し掛かると思っています。
個人的にもここ1年、身近な人たちから「withを使っている」「withで彼氏・彼女ができた」といった声を聞く機会がぐっと増えました。自分が作った体験にフィードバックをくれる人が周囲にたくさんいる環境は、サービスを創る者にとっては最高の体験です。
ここまでwithはUI/UXの独自性を強める形で進化してきました。今後さらに攻めの姿勢を加速させていくつもりです。急激に変化していく市場の中で、どう攻めていくかを考えるのはやりがいがあると思いますよ。
―最後に、石毛さんが今後withで目指していきたいことを教えてください。
石毛:私は自分が設計した体験が人の人生を突き動かすことが、この仕事の一番の面白さだと感じています。この「体験の設計能力」を追求して磨き上げ、自分の力を試していきたいです。斬新で素晴らしい体験に、ユーザーをスムーズに導いていければなと。この面白さはサービス規模が大きければ大きいほど高まっていくはずなので、withが今後成長するのを私も期待しています。