■メンター制度とは
エディアでは先輩社員をメンターとして新入社員のサポートを行う制度をメンター制度として導入しています。また、サポートを受ける社員(エディアでは新卒社員)のことをメンティーと呼びます。エディアではこの制度に対して以下のゴールと目標を掲げています。
■メンター制度のゴール
・メンティー自身の成長(振返りと今後のキャリア形成のきっかけを得る場の提供)
・メンター自身の成長
・人材育成を重視した風土の醸成
■メンターの目標
・同期の次に何でも相談できる先輩というポジションになる
■運営する上でのルール
・2週間に1回以上、メンティーとの面談(話す時間)を設ける
・1ヵ月に1回、メンター会*を実施し、必要な情報共有を行う
・3ヵ月に1回、メンター・メンティー全員で交流会を実施
*メンター会:メンターと人事によって組成。メンターが運営ルールを守り面談を実施しているかどうか確認し、メンティーが問題を抱えている場合は改善案を検討しアクションを起こす。必要に応じて会社へアラートを上げる。基本的にメンター面談で話した内容はメンター・メンティー2人の間だけの話になるので、個人単位の問題については重大な問題のみを共有。
メンティーがメンター制度を評価してみた
こんにちは瀬下です!去年の5月に配属先が決まり、それと同時にメンター制度を受けることとなりました。今回は自分達が1年間受けたメンター制度についてメンティー目線で振り返っていきます!
新卒(メンティー)全員でこの制度について振り返る機会を作り、良かった点・課題点・次にトライする事のKPTを書き出しました。
(自分は初めてKPT形式で振り返りを行ったので新鮮でした!)
まず、メンター制度を受けて「良かったこと」、「課題点」を振り返ります。
短い時間で思いつく限りを付箋に書いていきます。制限時間が近づいていきたらそれぞれの付箋をホワイトボードに張り出しました。意見を大まかなグループで仕分け、後はディスカッションで各々の認識を合わせ、もっと深掘りしていきます!
↓仕分け後
良かった点
■メンティー自身の成長
・自分の情報を定期的に伝え続けることで、得意なことや苦手なことが意識できた
・職種変更に伴うキャリアプランの相談ができ参考になった
■新卒のメンタルケア
・悩みがあったときに溜め込まずタイムリーに相談できた
・先輩と話すことで会社の様子を広く知ることができ、安心感を得られた
■業務相談
・同じ職種であるため業務相談が多くでき、解決案をもらうことができた
・業務改善の第一歩の相談の場として有用だった
■コミュニティ
・週1で他所属の人と話すことで外の情報を得ることができた
・同期以外と深く話し合える関係性を築けた
細かなメリットは違ったものの、意見をまとめると相談をしていい相手(メンター)が明確に定められていたことが一番良かったと思います。
業務やそれ以外のことでも、何でも話を聞いてくれる存在がいると分かっているだけでもメンティーのメンタルのケアやモチベーションに繋がっていたと思います。
課題点
■OJTとの関係性
・OJTとの違いがよくわからなかった(業務の相談をどの程度してよいのか悩んだ)
■メンター
・メンターを若手の先輩ではなく経験豊富な先輩にすることで、また違ったプラスも得られたと思う(これはメンターの趣旨とはズレがありますが)
・メンターに話した内容がどの程度共有されているのか、メンター会が何をしているのか初めはわからなく気になった
■面談時間
・仕事やメンタルの波に合わせて、メンター面談の時間を増やすことが出来たら良かった
・所属先のメンバー間のコミュニケーションが充分に活発だったので週1の面談は多かった
・メンターごとに面談にかける時間や面談場所、回数などばらつきがあり気になった
・メンターと協力して進める作業(研修)があったが、時間確保がうまくできなかった
■面談内容
・話すことがなくなってしまう日もあった
■その他
・メンター制度の振り返りがこの終わり間際の1回しかない
課題点としてはルールが完成していない部分が多いのかな…と感じました。エディアでは新卒に対してOJT制度もあるのですが、こちらは日々の業務のサポートをメインに行う制度です。同じ配属先の先輩に直接仕事の相談であったり自分のスキルを伸ばすための相談をします。しかし、OJTとの距離感もかなり近いので相談役としてメンターとOJTの区別がはっきりしない部分もありました。
メンターやOJTは、メンティーの日報のチェックも行います。メンターはメンティーとは別所属なので業務上での客観的なアドバイスを受けられたと感じています。OJTとは違った意見も聞くことができたことはいい経験だったと思います。
次回トライすること
今後のメンター制度をどうすればもっと良いものにできるのか、今回取り組んだことで継続したほうが良いと思うことも含めて話合いました。
■面談内容
・話す内容の基本フォーマットを作り、統一で必ずヒアリングしてもらう内容を固め、同じ目線で状況を確認できるようにする。
■面談スケジュール
・(5月に制度を開始することを想定して)6月までは週1、それ以降は各自話し合い、最低月に2回実施。開催状況についてはメンター会で随時共有し合える状況を作る。
■メンター
・同じ職種同士がよい(仕事内容の相談がしやすかった)
・趣味や嗜好が合う組み合わせの方がより良い
■その他
・メンター制度の振り返りを定期的に行う
・メンター制度とOJT制度の棲み分けを明確にする
上のような意見が出ましたが、これも個人によって良し悪しは変わってくるなと感じています。趣味や嗜好が合うメンターの組み合わせについては自分はあまり気にしない部分でした。そのために一人に一人のメンターが付いていると思うので!
総評!
メンティー目線で良かった点を見ると、
・メンティー自身の成長(振返りと今後のキャリア形成のきっかけを得る場の提供)
は達成できているのではないでしょうか。
メンティーの成長は、業務の中で得られるスキルや知識だけでなく、人間関係、コミュニケーション力を養うことができました。先輩と話すということがとても良い経験になっています。
課題点についても、今後もっと良くするには改善をするべきですが、メンティーにとってマイナスになった部分はあまり見受けられませんでした。
このことから、
メンティー全員の意見も一致でメンター制度は今後も続けていくべきだという意見でまとまりました。
しかし、メンター制度のゴールの一つである
・人材育成を重視した風土の醸成
については、もっと社内で共通の認識があってもいいのかな、と感じています。
社内でメンター制度があるということは周知されていると思いますが「なぜメンター制度があるのか」という部分やその「成果」については周知されていない気がします。
メンター制度だけではないですが、自分たちのような若手が育ちやすい環境があるということを表現すると社内全体がより一層活発になるかもしれないです。今回自分が記事にすることでもっと多くの方に知ってもらえたらいいなと思います。
今回はこの意見を「メンティーの振り返り結果」としてメンター会に提出しました。
今度は自分たちがメンターになってサポートをしてあげたいなという気持ちもあるので、メンティーであった経験も活かし来期以降の改善に繋げたいと思っています。
編集後記
自分は、メンター含め周りに相談できる先輩が多かったので、私生活でも業務でも悩むことは少なかったですが、社内に新卒をサポートする制度があるというのはやはり嬉しいですね!また、メンターとメンティーで交流会があったり、楽しい記憶も多いので今後も続いていってほしいと思います!
(ちなみにヘッダー写真でマスクをしているメンバーがいますが時期が時期なのでご了承を…!みんな元気です!!!!)