わたしたちE-GrantはEC業界を中心にCRM(顧客関係管理)を総合的に支援する企業です。今回はE-Grantの社員2人目として入社したCTO堀江のストーリーです。E-Grantの技術をリードし、デザインからインフラまでマルチにこなすCTOのキャリアは意外なところから始まりました。
中華料理屋さんから、夢中になったのはITの世界
ファーストキャリアは大学時代にバイトをしていた中華料理屋さん。ホールとして働いていたが、健康食品事業部(EC)の立ち上げの話があり、突然ITに詳しかった堀江に立ち上げの話が舞い込む。「他にITに詳しい人がいなかったのだと思います。純粋にやりがいがありそうだし、楽しそうという勢いで、大学を中退してこの話を受けることにしました。」と、堀江は笑顔で当時の様子を振り返る。
「まだ、楽天市場すらなかった頃です。事業部長としてECサイトを制作、受発注対応、商品を自ら瓶に詰めて発送など一連の流れを経験しました。完全に1人ECでした。」とECサイトの立ち上げに奮闘すると同時期に、当時話題だった3Dに興味が湧き、デジタル系の専門学校に通い始めた。平日は働きながら就業後に学校へ通い、土日にはデザインの勉強をして、自分でつくった作品をサイトに掲載。面白そうだと思って応募したソニーミュージックエンターテイメントの賞を見事受賞。さらには、連日夜中までつくって掲載していたコンテンツを売ってほしいという話が舞い込み、自分の創るものがビジネスとして成り立つ兆しが見えた頃にはIT業界に進むことを決めていた。
もともとITには興味があったという。「幼いころから電子工作には興味があって高校は理系に、大学は情報システム科にいきました。ただ"自分で新しいものを創る"というところまでいかずに面白くはなかったです。」社会人になってビジネスの戦場に立ったことで、新しい技術に挑戦して、ゼロからモノを創って価値を生み出す楽しさを実感するようになったのだ。
代表の想いに惹かれ、2人目の社員としてE-Grantへ
中華料理屋でのEC立ち上げをきっかけに、企業のECの立ち上げを支援したいと思い、ITの中でもECコンサル会社へ転職。サイト制作・WEBアプリケーション開発・CRMシステム開発・SEO・自社のサーバー管理など幅広く経験。「私の技術力のバックボーンは殆どここで培われたと言っても過言はありません。」という程、多岐に渡る領域で基礎を学ぶことになる。いつしか、技術力を磨くだけではなく、元々興味のあったデザインにも携わりたいと思い、デザイン事務所に移った際にE-Grantと出会うことに。
「たまたまE-Grant代表の向が私のクライアントでした。当時、向がコンサルをしていた某大手企業の携帯サイトを一緒に制作したりする中で、EC業界やCRMの将来性について何度も聞かされ、E-Grantに来ないかと何度も口説かれました。」ちょうどインターネットの普及でEC通販が盛り上がりをみせる中、向は顔が見えない相手とのやり取りだからこそ相手を想いやる気持ちが重要だと考え、テクノロジーと掛け合わせた新しいサービスを模索している時期だった。
「最終的には向が掲げる『「和の心」を世界に広げ、「想いやり」に溢れた社会を実現する』という理念に共感し、自らも経験したEC業界でCRMのサービスを自分がゼロから創っていけることに挑戦したいと思い、2人目の社員として入社を決意しました。」
エンジニアチームの最大の魅力は「人の良さ」
入社時は数名だったE-Grantも5年ほどで40名以上の会社になり、現在のエンジニアチームは約20名。入社直後は基幹システムとしての構想程度だったサービスも、”うちでのこづち”と名付けたCRMツールになり、いまや600社以上の導入実績があるプロダクトにまで成長。事業の成長とともに社員数も増え、オフィスも移転し、目まぐるしく組織は変わっていく中でE-Grantのエンジニアチームの特長は?という質問に堀江が真っ先に出した答えが「人の良さ」。
「例えば、日常からちょっと何かがあった時に見放さず、自分ごとに対応しているメンバーの姿を見ています。人の送別会で涙したりする瞬間もあって、人としての温かさを感じていますね。」E-Grantには新卒2ヶ月目から開発に参画できて、誰でもチャレンジできる環境があるのだが、実践しながら成長するためにはチームとして先輩社員のフォローが欠かせない。「やっぱり皆、理念に共感して入社してきてくれているので、根が優しくて、相手を想う気持ちがあるのだと思います。」と堀江が語るように、若手の活躍が生まれている背景には、チームとして、人としての温かさがあるからかもしれない。
新しいビジョンへ挑戦するフェーズに
これまでは、うちでのこづちが主軸事業であり、E-Grantの全てだった。「これから、E-Grantは総合CRMカンパニーを目指していきます。それには主軸である”うちでのこづち“の成長、蓄積されてきたデータの活用、そして新サービスの創出が欠かせません。」わたしたちはEC通販業界での初めてのCRMツール”うちでのこづち”を展開していく中で、企業が自分たちらしいCRMを実現させるためにはツールだけではないことを実感し、総合的にCRMの領域で支援ができる企業を目指していくビジョンができた。
昨今の情勢からEC化が急速にすすむ一方で、人口減少で新規獲得が難しくなる局面でCRMの重要性が高まることは目に見えている。CTOとなって描くE-Grantの将来の展望に欠かせないのは、やはり人だった。「E-Grantは新しいフェーズへの挑戦がはじまりますが、そのためには仲間が必要です。一緒に会社、事業、プロダクトを成長させる向上心と、チームでの協調性を大事にできる方と働きたいです。素直な心でまずはやってみる、そうやって経験を積める人は必然と伸びると思いますし、一緒に成長したいですね。」ぜひそんな人と一緒にチャレンジしていきたい。