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若手主導で取り組む知見共有ミーティング Tech-DLN(Done/Learn/Next)

今年1月、Diverseではエンジニアの定例ミーティングを、「Tech-DLN」へと刷新しました。「参加しやすく、発言しやすい」をテーマに掲げたこのミーティングで司会を務めるのが若手エンジニアの村上(@gatapon)さんと松村(@y-matsumura)さんです。

今回は、CTOの須藤(@masashi-sutou)さんを聞き手に、お二人とTech-DLNでの司会を通して気づいたことや良い点、また今後の課題を語ります。

※Tech-DLNとは…
毎週火曜日30分で開催される、全エンジニアが参加する週次ミーティングです。社内のslackに #tech-dln というチャンネルを用意し、業務中にやったこと(Done)、学んだこと(Learn)、次にやってみたいこと(Next)を自由に投稿し、その投稿を毎週振り返るミーティングです。サービスの改善や技術負債の解消をスピーディにするのが狙い。

担当領域外の業務・マインドを改めて知る機会に

@masashi-sutou:Tech-DLNが今年1月から開始して半年が過ぎましたが、CTOから司会をお願いされたとき、正直どう思いましたか?

@gatapon:僕は以前のサーバーサイドエンジニアの定例から引き続いてのアサインだったので、頑張ろうという気持ちでのぞみました。今回は全エンジニアが参加するミーティングなので、技術的に知らない分野も出てくるだろうと予想し、あらかじめ他領域の業務知識のインプット等に努めました。

@y-matsumura:私は3月から司会になったのですが、前任者の方からある程度進め方なども聞いていました。ただ、司会としてキャッチアップした話を広げていくなどのファシリテーターが上手くできるか、不安もありましたね。

@masashi-sutou:司会を実際に経験してみて、何か学びはありましたか?

@y-matsumura:最初のうちは#tech-dlnに自分から投稿できず受け身のスタンスでしたが、司会をしてみて、slack上でも自分から発言する機会が増え、全体的にコミュニケーション量が増えたと感じています。

@gatapon:毎週テーマが変わるので、その都度投稿に関連した情報を準備していくのが習慣になりましたね。その後、実際のミーティングで専任のエンジニアに投稿についてさらに教えてもらうという流れがとてもいいと感じています。エンジニアから話を引き出すのが司会の役割。その役割を活かしていろんなことを聞き出しやすいというのは、役得かなとも思っています。

@y-matsumura:それはありますよね。そういう意味では、司会という立場でCTOにいろいろと意見を聞いたり会話したりする機会が増えたので、自身の視野や普段のコミュニケーションの範囲もより広がった気がします。

@gatapon:そうですよね。以前のミーティング(v1.0)は月1回だったのが週1回のミーティングになりましたが、Tech-DLNの方が断然やりやすいと感じています。いつも自分が使っているslackでテーマやコメントがまとまっているので「振り返るのにどのドキュメントを見ればいいんだっけ…」と迷うことがありません。細かいことですが大きなポイントなのかなと。

@y-matsumura:司会を続けてきた村上さんならではの気づきですよね。私も月単位ではなくて週単位で振り返りができるのはいいなと思っています。記憶が新しいうちにさらにインプットできますよね。さらには、「これ聞きたかったけど…前の話だし、まぁいいか」と思う機会も少なくなったと感じています。「聞きたいことを聞きたいときに聞ける」これもTech-DLNの大きな魅力ですよね。

Tech-DLNで交わされる会話から、課題解決や自己発見の糸口が生まれる

@masashi-sutou:では司会目線から外れて、Tech-DLNでのメリットを教えてください。

@gatapon:バグの修正方法をTech-DLN内で話したときその週内で解決したことがありました。課題解決のスピードが速いなと。とても印象に残っています。

@y-matsumura:私は「Macの設定方法がわからない」と他の社員が困っていた時に「そういえば、この話前にTech-DLNで挙がってたな…」というのを思い出し該当部分を共有して、解決したことがありました。それはTech-DLNで意図していたことではないと思うのですが、実際こんな使い方もできるんだなと感じたことのひとつです。

@gatapon:Tech-DLNは、「社内カスタマーサポートセンター」みたいな役割になっているのかもしれませんね。

@masashi-sutou:では、Tech-DLNは社内のエンジニアのスキルアップに貢献できていると感じますか?

@y-matsumura:私自身のことを言えば、これまで知らなかった知識が身についてきたので、少なからずスキルアップに結びついていると感じています。
Tech-DLNにおいて、インプットは平等ですが、アウトプットは個人に任されているので、実際のところスキルアップに関しては人それぞれなのかなと思います。

@gatapon:Tech-DLNが知見共有、課題解決の場であることには間違いありませんが、スキルアップに関してはもう少し長期的な目線が必要なのかな、と思いますね。それとあわせて「何をもってスキルアップとするか」という定義が必要になってくるのかもしれませんね。

投稿内容、投稿頻度共に向上させ、活発な知見共有の場にしていきたい

@masashi-sutou:最後に、Tech-DLNをより盛り上げていくために、今後どうしていきたいと思っていますか?

@gatapon:半年間続けてきて、個人的にはモバイルやクライアントサイドでどんな業務を行っているか、またどんな情報が必要になるのか、エンジニアから直接話を聞けるのはとても良いインプットの機会になりました。なので、今後も投稿を深掘りして、より意味のあるインプットの場にしていきたいなと思っています。

@masashi-sutou:それには、発言者に対して「投稿したきっかけは?」「興味をもったきっかけは?」など背景まで聞けるといいですよね。松村さんはどうですか?

@y-matsumura:DLNのNextの部分に関して、投稿者に「次のステップ」をもっと聞いてみたいと思いますね。「個人のアプリで試してみる」とか「今日聞いた解決方法をYYCで試してみたい」という発言が引き出せたらと思います。もう1つは、#tech-dlnへの投稿を増やしていくことです。

@masashi-sutou:Tech-DLNに投稿する回数が少ないのは、心理的なハードルを感じているんですかね…?

@y-matsumura:ハードルというか、どんなことを投稿しようか、そのネタ探しにいつも悩んでしまいますね。

@gatapon:そうですよね。僕は投稿して、なにか突っ込まれた時にうまく説明できるかな、という不安があって投稿しづらい、というのがあります。

※このインタビュー後、DLNへの絵文字をつけると、自動的に#tech-dlnへ投稿が転送されるReacji Channelerを追加。投稿のハードルを下げる改善をしました。


@masashi-sutou:なるほど。わからなかったら教えてもらえばいいし、うまく答えられないという経験も積めたらいいですよね。そういう意味でこの場をチャレンジの場にする、というとらえ方もあります。

@gatapon:そうですね、これからそんな風に展開していこうと思います。

@y-matsumura:もう1つの課題としては、投稿する人が固定化してきていること。今後はメンバーみんながもっと発言しやすい雰囲気をつくり出すことにも注力したいと思っています。

@masashi-sutou:松村さん、村上さん、ありがとうございました!

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