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オフィス移転完了まで3ヶ月!?時間的制約のある中で実現した「効率」と「繋がり」

2019年1月に完成したDiverseの新オフィスには、コラボスペースや集中ルームなど、社内のメンバーにも好評なオリジナルスペースがたくさんあります。今回は、そんな新オフィスの移転プロジェクトに携わったメンバーにインタビューを決行。

社長の津元啓史(つもと・ひろし)さんと、Poiboyチームのエンジニア當眞大千(とうま・だいち)さん、マーケティング室の相坂七海(あいさか・ななみ)さんに新オフィスの誕生秘話を聞きました。

◆新オフィス移転プロジェクトを社員と共に進めた理由

ーオフィス移転の経緯、そしてプロジェクトの軸を教えてください。

津元:昨年、mixiグループからIBJグループの子会社になったことをきっかけに、オフィスの移転を進めようという話になりました。

「3ヶ月後には移転完了していないといけない!」「オフィス移転の実務経験者ゼロ!」という様々な制約がある中で、どういうオフィスにしようかと考えた時に、奇をてらうのではなく、「今のDiverseの仕事の進め方にマッチするオフィス」にしようと決めました。

ー當眞さんと相坂さんがオフィス移転プロジェクトに携わることになった経緯を教えてください。

津元:当時は全社でOKRを推進していたので、まずはOKRを中心に設計したいと思って、OKRを先んじて取り組んでいたPoiboyチームの當眞さんにジョインしてもらいました。

また、当初は私が1人で工事会社と話をしていて、途中まではなんとかやれたものの、いざデザインをつめていく段階になったときに自分の能力の限界を感じて…。誰か助けてくれる人いないか社内を見回したときにいたのが相坂さんでした(笑)

當眞:僕の所属するPoiboyチームでは、会社として推進しているOKRを最も積極的に進めているので、「各チームがOKRをさらに取り組みやすくするようなオフィス設計を提案する」というポジションで関わらせてもらいました。

以前のオフィスだと不便に感じる場面も多々あって。新オフィスへの移転を機に、気軽に話し合いができてOKRを進めやすくなる環境づくりについて考えました。

相坂:私は大学時代に、空間アートをやっていたからですかね。途中から津元さんに「相坂さんも入ってくれない?」と声をかけていただきました。全社の定例や社外の方を招いて勉強会を行なったりする「コラボスペース」の設計、オフィス空間全体の設計を担当しました。


◆重視したのは、実態に則したオフィスであること

ーオフィスを設計していく中で気を付けたことはありますか?

津元:大きく2つあります。1つ目は、繰り返しになってしまいますが、「OKRを推進しやすい設計」になっているかどうか。2つ目は「シンプル」さ。「なんとなく必要だよね」ということでせっかく作ったのにほとんど使われないようなスペースは作らないことにしました。それが結果的に、社員の働きやすさにも繋がると考えたからです。

あとは駅直結、移転により社員の通勤時間が増えない、天井の高さ、飲食店が周りに多い、家賃、等々、細かいものでいうと数えきれないほどありましたね。

當眞:場所に関しては、全社員の通勤時間の平均を割り出した時に、溜池山王がちょうど良かったんですよね。まあ、津元さんはかなり遠くなったようですが…移転前のオフィスまで自転車で5分だったがゆえに(笑)。

津元:そうそう(笑)。まあ、でもそれは、他の社員がストレスなく通勤できるなら、しょうがないかな(笑)。

ー働きやすさを意識したとのことですが、それらが表れているスペースはあったりしますか?

當眞:まさにOKRスペースですかね。これまでのオフィスでは、チームでの話し合いの際に、いちいち会議室を取ったり準備が必要だったので、正直時間がもったいなくて…。移転を機に、チームごとにかなり広めのOKRスペースを設けることにしました。

▲PoiboyチームOKRスペース

OKRスペースには、ホワイトボードと映像を映し出すスクリーンがあります。加えてスタンディングデスクが置いてあるので、会議室を予約せずとも、ぱっと立ち上がってそのまま話せるのが特徴です。

津元:當眞から話を聞いて、確かに余計なことに気を取られるのは違うなと思いました。話し合いの度に会議室を予約してホワイトボードを移動させるのは非効率ですし、だからと言ってデスクに集まって立ち話すると通行の妨げになったり。だから、OKRスペースって良い試みだなと思いましたね。

當眞:実際に完成したオフィスでは、各プロダクトチームの席の近くにOKRスペースがあります。執務スペース全体の3分の1をOKRスペースとして取っていますので、かなり広いですね。これからメンバーが増えても対応できるのではないかなと思います。スペースの使用用途はチームごとに異なるので一概には言えないのですが、目的に応じて活用されている印象があります。

▲OKRスペースで話し合いをする社員

相坂:あとは移転に際して、社員に「どんなスぺ―スが欲しいですか」とアンケートを取りましたよね。その結果、多かったのが勉強会スペース、その次に仮眠スペース…他にも集中スペースやリラックススペースなど…。社員が楽しく働けるスペースが必要最小限にちりばめられています。

▲仮眠スペース

津元:オフィスの設計ってこだわればこだわるだけ、できることはあると思うんですね。でも、ただ闇雲に良さそうなものを入れてもダメだと思いました。本当に必要なものだけを入れるためにも、アンケートを実施したんです。結果、移転後にマイナスな意見を聞くこともなく、良かったなと思います。

▲軽い打ち合わせができるスペースも

Divereseらしさが溢れる、「繋がり」を感じるオフィス

ーオフィス移転は順調に進んだのでしょうか?

津元:スケジュールはパツパツだったので、そこは今回工事をお願いしたユニオンテックさんにかなり頑張ってもらいました。その協力もあって、順調に進むかと思っていた矢先、大変な問題が出てきてしまって…。レイアウトが固まり、デザインを固めていくうちに、、どうしても男くさいものになってしまったんです(笑)。Diverseという会社の特性から言っても、「男くさい」というのは受け入れられないものでした。そこで、知見を持つ相坂に助けを求めたんです(笑)。

ーそういうことだったんですね。相坂さんは主にコラボスペースの設計をしたとのことでしたが、こだわったポイントやコンセプトについて教えてください。

相坂:とにかくDiverseらしさを出したいと思いました。そこで、まずは「Diverseらしさ」をかみ砕くために、社員や来訪くださった方にどう感じて欲しいかを考えていきました。

そうやっていく中で、「繋がり」という1つの答えが出たんです。


▲人が初めて会う瞬間から、打ち解けるまでの温度感を表すべく壁の色は手前から奥にかけて水色からピンクへと変化している

相坂:具体的にご紹介すると、コラボスペースの中には「出会い」「交流」「和み」を表す3つの空間があります。

まず「出会い」の場。日常生活における「出会い」の場面は、少なからず緊張感があります。そのため、できるだけスペースを広めにとって距離を詰めすぎないようにしたり、あえて色や装飾をシンプルにしました。

▲『出会い』の場面である、エントランス

次は「交流」の場です。先ほどのエントランス部分よりも少し距離が近くなり、温かみを感じるようにしました。

▲カフェカウンターを設けることで、交流を意識

▲カフェカウンターの向いは歓談できるスペース

最後に「和み」の空間です。ビーズクッションなどを置くことで、文字通りリラックスできる空間にしています。出会い・交流を経てだんだんと打ち解けて、温かさに辿り着くことを感じてもらえるように壁はピンク色にしました。

▲『和み』の空間の畳スペース

津元:最初「この案で確認お願いします」と相坂が持ってきたときは、正直あまり想像ができませんでした(笑)。でも「相坂が言うなら間違いないかな」とOKを出して、いざ形になったところをみたらすごく納得感もあり、まさに人と人を繋げるDiverseらしい空間だなと思いました。

ここは、個人と会社がさらなる成長を実現するための通過点

ー最後に、新オフィスを構えてこれからどのような会社を目指していくのか、意気込みを教えてください!

相坂:今以上に、コミュニケーションが生まれる空間になってほしいですね。オフィスに関しても、プロダクトに関しても一方向からではなく、多方向から意見やアイデアが出る会社になっていけたら良いなと思います。そのためにも、コラボスペースなどをうまく活用し、360度の相互コミュニケーションを後押しするオフィスにしていきたいです!

當眞:働く上で、環境は大事ですけど、それだけはダメだと思っています。あくまでも、オフィスは魅力の1つ。それ以上に、メンバーが仕事をしていく中でやりがいを感じられ、チームとして大切にすべきことや方向性をきちんと共有し合いながら成長していきたいですね。

津元:本当に2人の言葉通りだなと思います。Diverseは、多様性を大事にしている会社です。そのため、各プロダクトチームに多くの権限を渡しており、各チームが同じやり方でやる必要はない、本人たちがやりやすい方法なら良いと思っています。これを体現できるよう、今回の新オフィス設計にも自由度を残しました。

ただ、成長していく中でこのオフィスが物足りなくなる日も来るだろうと思っていて。そうなった時には、また引っ越すと思うんですよね(笑)。あくまでも、ここはゴールではないということを忘れずに、成長する組織でありたいと考えています。

ー皆様、ありがとうございました!

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