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【社長インタビュー】常に時代の先を行く!ビジネスに目を付けるポイントとは!?

ヒントを得るためのマインド

「幸運の女神には前髪しかない」という諺があります。

諸説由来がありますが、幸運の女神には前髪しかないので、向かってくるときに掴まなければならない。通り過ぎてから慌てて捕まえようとしても、後ろ髪がないので掴むことが出来ない、そんな教訓が込められています。

これだけ情報が溢れている世の中、どこにチャンス落ちているかわからないですよね。

ですので私は、常日頃から理想論や仮説を立てて、どうすればもっと良くなるか、それには何が必要かを考えるようにしています。

データ・デザインの創業から34年が経ちますが、当時では存在しなかった技術が、今では実現に成功し、次々と世界中に普及しています。

例え今は実現しなくても、「もっとこうしたい、もっとああしたい」というイメージを持つことで、いつかその時代が見えたときに、しっかりと持っている技術とリンクさせることが出来るのだと思っています。

また、ビジネスの転換は大局を常に見据えていく必要があります。

例えば今は「メタバース」が流行っていますよね。では「メタバース」が普及して行くことで、世の中の人にどのような恩恵をもたらすのか、それによって社会がどのように変化して行くのかを考えるんです。

その視点を持っていると、溢れかえった情報というノイズがある中で、本当に価値のある商品に目が付けられるのではと感じています。

何にでも貪欲に興味を持ち、理解しようとする気持ち。わからないことをわからないままにしない。徹底的に調べ、専門家のように話せるレベルになることで、時代の先を行くことが出来ると私は考えています。

インスピレーションを得るきっかけ

私自身、人が好きなので、人からインスピレーションを得ることが多いと感じていますね。

海外の同業者やパートナーと交流するときには、海外のビジネスの変化や、世界のあらゆる環境を考慮して情報を収集するようにしています。

それにより」、日本の環境に適したインスピレーションを得ることができます。

特に、関係業種から得る情報よりも、異業種から得る情報に、新しい発想を得るきっかけとなることが多いと感じます。

これは実際過去にあった例なのですが、図面を見ながら製造作業を行うと、効率が著しく低下しますよね。しかし、この図面情報を実際の作業に直接プロジェクターで映し出してみたら、作業効率が以前より良くなったんです。

それからも、「更に精度を上げる方法はないだろうか」と考えながら、日々ヒントを探していました。そしてあるとき、米国の展示会でこれだ!という技術を見つけたんです。

部品や部材などの現物のものを、CADのデータに準じた形で読み取り、レーザー光を照射して表示する。これは当時、航空機業界に必要不可欠となった新しい量産化技術でした。

この技術を自動車メーカーなどに転用すれば、低コストを実現しながら生産効率を上げることができる!と確信し、当社はこのユニークな手法で注目を浴びました。

今後発展すると考えられるビジネス

近年、SDGsやカーボンニュートラルなど耳にすることが多いですが、それってピンと来ない部分もまだまだありますよね。

しかし、現状のそういった課題を解決していく上で、全てのビジネスが大きく動くことは間違いありません。ですので、この流れに沿って考えることが重要です。

例えば自動車関係。

自動車って今後どういう展開になっていくのだろうと考えたとき、キーになるのは多様性です。

機能性、高級志向、アーティスティックなデザイン、スポーツ仕様…

自動車という一つの商品ですが、人によって求めるニーズが様々です。

移動手段の背景にはインフラの整備も必ずついてまわりますし、カーボンニュートラルと叫ばれる中で、EV化が進むのも当然でしょう。このまま自動車のEV化が進めば、構成する部品はシンプルな構造になってきます。そうなると自動車業界における製造クラスターは小さくなってきますし、それに伴うモジュール化によって、メーカー間の更なる競争が始まるのではないでしょうか。

こう考えると社会の潮流が、あらゆるところに波及するということがわかります。

時代や商流を見ていくと、不確実ではありますが、これから世界が向かう方向を感じることができますよね。あとはそれを信じて、進めていくことです。

実現するための心構え

机上の空論ではなく、実際に“現場”で“現物”を観察し、“現実”をしっかりと認識した上で、問題解決を図る。いわゆる、三現主義と言われる考え方ですね。

密室でデスクワークだけしていても、正解は見つかりません。

工場、研究所、学校、サービス、色々な現場がありますが、その現場で消費者のニーズと答えが、必ず見つかると考えています。

また、ありきたりかもしれませんが近江商人の経営哲学の一つ、「三方よし」も大事にしていますね。

「商売において、売り手と買い手が満足するのは当然ながら、加えて社会に貢献できてこそ、初めて良い商売といえる」という意味ですね。社会に貢献するということは、自分の存在意義と行動意義が、社会と繋がっていることではないでしょうか。


社員に心掛けて欲しいこと、これは大きく分けて2つあります。

1つ目は、チームで行動し、チームで考え、チームで結果を出すこと。

赤信号もみんなで渡れば怖くない、これは間違ったチームワークですよね。

そうではなくて、チームの中のメンバー各々にミッションがあり、それを一人ひとりが全うすることで、チームとして十分な成果が上げられるのだと思っています。

そのためには個人が知識や技術を身につけることが必要不可欠なのですが、それが弱いと逆に、チームとして致命傷になってしまうこともあるかもしれません。

会社の規模にもよりますが、チームで成功すると、自分一人で成功するより遥かに達成感があり、感じられる喜びも、一際大きいものではないかと私は思います。

そして二つ目は、情熱とプライドを持って仕事をすることですね。

これはデータ・デザインだけに限った話ではありません!どんな業種・業態であっても、情熱とプライドを持っている人はどんどん伸びるでしょう。

自分を突き動かす原動力は、自身らで作り上げた成果物であったり、ユーザーの声だったり、それこそ会社の待遇だったりと、一概に「これだ!」とは言えません。しかし、それら全てが関連し、循環していることは間違いないのです。

なので、社員の皆さんには、仕事への情熱とプライドを強く持ってほしいですね。

従業員が成長し、会社、延いては社会に貢献できる環境を作り続ける。それが会社として担う、社員に対しての役割でもあり、経営者が情熱を注いでるところだと思います。

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