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ストックオプションありきの転職ってどうなの?教えてCFO。ベンチャー転職前に知りたい!シリーズ第1回

ベンチャー転職にご関心のある皆さん、こんにちは。クラウドクレジット人事部です。

インタビュー記事以外にも転職をご検討中の皆さんに役立つ記事を公開したいと思い、「ベンチャー転職前に知りたい!」シリーズを不定期連載することにしました。

今回はずばり「ストックオプション」についてです。

<登場人物紹介>

採用担当→メガバンからクラウドクレジットに転職し、採用を担当している若手。

CFO→日系外資系問わずM&A業界を渡り歩いてきた資本政策のスペシャリスト。

(二人の紹介記事はこちら)

https://www.wantedly.com/companies/crowdcredit/post_articles/174022

https://www.wantedly.com/companies/crowdcredit/post_articles/68551

採用担当:クラウドクレジットと外資系企業や大手金融機関の内定で迷ってしまう人がいるようです。確かに、ベンチャー企業は大企業に比べると給与や福利厚生の面で負けてしまうことが多いのですが、それでも「大企業にはない」けれども「ベンチャー企業にはある」ものがあるはずです。斬新なビジネスモデルや、自分の働きによる企業の成長など…。

CFO:「大企業にはない」けれども「ベンチャー企業にはある」もっと具体的で魅力的なもの、ありますよ。といっても未上場ベンチャーに限ってですが。

僕達の企業の将来性を報酬にする仕組み「ストックオプション」です。

採用担当:そういえば、転職サイトで閲覧できる候補者の希望条件に「ストックオプションあり」という表示を見かけたことがあります。

CFO:そうですね。「ストックオプションが欲しい」という理由でベンチャー転職を希望する人は珍しくありません。まぁ、クラウドクレジットにはそういう人は、あまり多くないようですが…。

採用担当:ビジネスモデルや理念に共感して転職を決める方が多いですからね!

ところで、「ストックオプション」とは、会社が上場すれば巨万の富が手に入る仕組みで間違いないですかね?(笑)

CFO:うーん、そうとも言えるかもしれませんね(笑) 上場で役職員の大半が億単位の資産を保有する例も実際にありますからね。

「ストックオプション」というのは、ある価格で一定量の株式を購入できる権利のことです。上場後に株価が上がって、その時に売ることができれば、儲かります。

例えば、1株100円で100株買える権利を貰ったとします。会社が上場し1株1,000円になった時にこの権利を行使すれば、お得に買えるわけです。お得に買って、その後すぐに売ったとすると…


採用担当:1,000円-100円=900円×100株=9万円儲かる。仮に10万株持っていたら…、9千万円儲かる!なるほど、高く売れるものを安く仕入れることができる権利な訳ですね!

CFO:残念ながら、そんなにうまい話ではありません。IPOした時、確かに初値は高い傾向にありますが、絶対に高いという保証がある訳ではありません。また、初値からどんどん下がってしまうケースもあります。ストックオプションには「ロックアップ」という売ることができない期間が設定されているので、いざ自分が売ろうとした時には安くなっている可能性があります。

採用担当:損をする可能性もあるということですか?

CFO:ストックオプションはあくまで「権利」ですから、安くなっている場合は権利を行使しなければ損はしません。

採用担当:もし上場を目指している最中に、買収された場合はどうなるのでしょうか?

CFO:状況次第ですが、消滅してしまう場合もあります。

採用担当:なるほど…。「ストックオプションが貰えるから」という理由での転職は、後悔する結果になってしまう可能性があるということですね。会社の採用担当側も、会社の成長性や理念といった魅力を打ち出した方が良いわけですね。

CFO:ストックオプションは企業価値向上の先にあるご褒美です。転職の時には、「この会社の企業価値を上げたい!」「自分がこの会社を成長させる!」という情熱を持てる先を選ぶことが大切だと思います。

そして、仮に入社してストックオプションが付与された場合は、全力で企業価値向上に努めることが肝心です(笑)

採用担当:働くモチベーションを保てる会社選びが大切ですね!

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