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ブランド名とロゴへの思い

麹の専門商社事業のブランド名「MURO」は、麹室(こうじむろ)に由来しています。「室」は、元来、風の通らない温暖な部屋や寝室を指し、貴人の妻、奥方、内室を指すこともありました。また、刀の鞘を指すこともあったそうです。狩猟採集民の頃には、掘られた穴蔵や山腹に作った岩屋も「室」と呼ばれ、そこで石を積み上げた小さな窯の中で枯れ葉を焚いて蒸し風呂にしていたことから、「風呂(ふろ)」の語源が生まれたとも言われています。

麹室は、土壁で塗られた建物の中にさらに壁から数十センチ間隔をおいて、天井のある窓が無い土壁で囲い、入口には1m幅くらいの板戸を設けた空間だったそうです。外側の壁と囲いの間の空気が断熱層となり、一定の室内環境を保つことができ、酒、味噌、醤油、味醂、お酢などを作るための麹作りの場として神聖で重要な空間でした。

いずれにしても、「室」は人類にとって奥深い、重要な空間、場所、存在としてあり、そこから生まれる微生物との共創によって生まれる麹の作られる場所です。この物語をブランド名「MURO」に込めました。ロゴの上部は蔵、下部は麹を表し、下部は室への入り口の板戸をもイメージしています。

古来から永い年月大切にされ続けた「室」の存在、麹室については、蔵人により継承され、蔵人が麹菌と共に作り続けてきた麹、そして麹由来の酒、味噌、醤油、みりん、お酢、甘酒などへの尊敬と賞賛の思いが込められたシンボルマークです。

MUROのミッションは「麹の可能性を解き放ち、社会課題の解決に寄与する」としています。日本の伝統食材の要であり、発酵食品のスターターでもある麹に、「一麹」と言われるように、各蔵人の最も重要な存在とMUROは考えています。コロンブスの卵のように発想を逆転させ、麹にこそ鍵があると、お客様と共に磨かれながら、蔵人やアカデミアの先生方と解明を進めています。

多くの卓越したアカデミアの皆様、免疫学、薬学、脳科学、スポーツ栄養学、発酵学、醸造学、環境経済学などの専門的見地から共同研究をさせていただいております。その研究の過程で生まれるエビデンスを蓄積し、発案を具現化して実装することで、様々な応用分野へ進めていきたいと考えています。

日本サッカー代表チームは、2050年にワールドカップで優勝するという高い目標を掲げています。私たちMUROは、その時に麹から創り出すKOJI DRINKで代表チームの健康とエネルギーを支え、活躍の源となるサポートをするというビジョンを掲げています。

MUROの由来と現在のミッション、未来のビジョンについてご理解いただき、皆様の変わらぬご愛顧とご指導ご鞭撻を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。


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