大学生インターンが「Project Sprint 学生版(入門編)」を作ってみた - COPILOT KNOWLEDGE
「知識創造理論」を扱うゼミからやってきた、13名の学生インターン。コパイロツトのプロジェクト推進メソッド「Project Sprint」の学生向け再構築に取り組んでくれました。そのプロセスや、取り組んでみての学びを寄稿いただきました。
https://blog.copilot.jp/entry/contribution-pjs-20240318
こんにちは、コパイロツト情報発信です。
コパイロツトでは2023年5月より、立教大学経営学部の西原ゼミに所属する13名の学生が、インターンとして活動していました。
西原ゼミは、日本で唯一「知識創造理論」を専門的に扱っている研究室。担当教授である西原文乃先生が理事を務める日本ナレッジ・マネジメント学会に、コパイロツトが参加していたことからご縁が生まれました。
※知識創造理論:知識創造理論とは、野中郁次郎氏によって提唱された、組織内での知識の創造や共有に焦点を当て組織的に知識を創り出す方法を示す理論。共同化・表出化・連結化・内面化という4つのプロセス(SECIモデル)を通して、組織内で個々の経験や洞察を共有し、新しい知識を創造する。この理論を活用することによって問題解決や意思決定を図るだけでなく、組織の競争力を向上させ、イノベーションを促進させることが可能になるとされている。
インターン生のみなさんは、「コパイロツトの業務を行うチーム1」「ナレッジマネジメントの共同研究を行うチーム2」の2チームに分かれて活動していました。
今回、チーム1が行ったある活動を、インターン生の吉原さん、小濱さんがブログにまとめてくださいました。
本記事では、その内容から一部をご紹介します。
チーム1が取り組んだのは、コパイロツトが実践知を元に構築したプロジェクト推進のフレームワーク「Project Sprint」を学生向けに再構築するプロジェクトです。
このプロジェクトは、Project Sprintを読み込んで違和感や発見を書き出す→学生向けに語句を変換→学生向けのスライド資料を作成するというプロセスをたどりました。
▼「Project Sprint学生版(入門編)」スライドはこちら
ブログでは、プロジェクトを進める中で考えたことや苦労した点をまとめてくださっています。
プロジェクト推進を仕事としているわけではない方からの率直な感想は、コパイロツトとしても学ぶことが多いです。
(Project Sprintの内容やイメージ図について)
「特に内容の一部は、プロジェクトに精通している人が丁寧に説明をして、やっと受け取る側が理解できるのではないかと感じました。」
「そしてProject Sprintは簡潔な日本語で説明されている分、抽象度も高いため、実際のプロジェクトにおけるシチュエーションに落とし込むのに苦労しました。」
「このプロジェクトでSuperGoodMeetings(※)を活用するなど、実際に活動してみてはじめて、理解が進んだように思います。」
※SuperGoodMeetings:定例ミーティングを活用したプロジェクト推進を実現するクラウドサービス。Project Sprintの考え方が反映されている。
とくにこういった感覚は、駆け出しプロジェクトマネージャーやこれまで異なるプロジェクト推進方法を実践してきた方が、初めてProject Sprintを知ったときにも共通する感覚だろうとあらためて思いました。
他方で、
「わたしたちのような大学生や中学生から高校生まで、何かしらのプロジェクトを行ったことがある、もしくは現在進行中で行っている学生は多いはず」
「何か目的があって、ゴールのために日々目標を設定して行っていることがあるとすれば、それはプロジェクトなのではないかと思います。
例えば、数ヶ月後にある文化祭に向けてクラスのみんなと出し物の準備をする、目標体重に到達するまでダイエットをするなど、身近な日常の行為もプロジェクトの一つだと思います」
とインターンを通じて「プロジェクト」の概念の身近さを感じていただくことができ、
「ただ単純に「プロジェクト」と聞くと、規模が大きく壮大なものを想定してしまう人はまだまだ多いと思います。しかし、Project Sprintのメソッドでは日常的なアクションにほんの+αで取り入れるだけで実行できるものがたくさんあります。
だからこそ、学生の皆さんがプロジェクトに取りかかる壁を少しでも低くし、それらを円滑に進めることができるように、学生という立場を活かしてわたしたちの活動が役立つものになればいいと思います。
そして、当事者意識を持ちながらより円滑なプロジェクト推進を実現するために何ができるかということに向き合えるのが、コパイロツトでのインターンを通して得られる経験価値だと思います。」
このようにインターン活動に意義を感じていただけたことをとてもうれしく思いました。
チーム1のみなさんは、今後も「Project Sprint学生版(入門編)」をアップデートしてくださる予定。みなさんの言葉でどんなふうにProject Sprintが整理されていくのか、拝見するのが楽しみです。
※余談ですが、生活とプロジェクトの関わりについては、以前インターンに来てくださった博士課程所属の大学院生、印部さんも触れてくださっていました。あらためてご紹介します。
コパイロツトでは、日頃のクライアントのプロジェクト推進からナレッジを蓄積し、ともにメソッドをアップデートしていく仲間を募集しています。
ナレッジマネジメントに関心がある方は、ぜひこちらからご連絡ください。