プロジェクトマネジメント未経験かつ、フルリモート環境下で入社した賀川奈那実さん。アシスタント業務から経験を積み、現在は企業のプロジェクト推進支援にとどまらず、社内外のさまざまなプロジェクトで活躍しています。
今回は入社した経緯から現在に至るまでをふりかえりながら、「プロジェクトマネジメント」の仕事に対する賀川さんの強い思いを語ってもらいました。
プロフィール
賀川 奈那実
外資系ITソフトウェア会社勤務を経て、2020年12月にアシスタントとして入社。現在はプロジェクトマネジメント講座の運営、企業のプロジェクト推進支援などに広く携わっている。最近のブームは韓国ドラマを見ること。
アシスタントからスタートし、さまざまなプロジェクトに参加
—— 賀川さんが現在、関わっている仕事を教えてください。
賀川:いくつかのチームを兼任し、複数の事業やプロジェクトに携わっています。いま最も稼働が多いのは、共創型オンラインカレッジ「Project Climbing Challenge(PCC)」の運営ですね。立ち上げから1期・2期の実施を経て、2023年は私がプロジェクトリード(リーダー)を務めることになり、現在、3期の開催に向けて準備を進めているところです。
それに加えてお客さまのプロジェクト推進支援業務、「SuperGoodMeetings」のカスタマーサクセス業務、情報発信などに関わっています。
—— アシスタントとしてスタートしてから2年の間に、どのように関わるプロジェクトが増えていったのでしょう?
賀川:入社当初は、先輩のプロジェクトマネージャーについて案件のサポートをすることが主な仕事でした。それから少しずつ、人手を必要としているチームに加わり、自分にできる役割を担うようになりました。
業務に慣れてきてからは、興味を持ったプロジェクトに自分で手を挙げて参加するようになっています。現在進行形のものだと、PCCの運営がそうですね。
—— 賀川さんは、前職ではどんな仕事をしていたのですか?
賀川:新卒で外資系のソフトウェア会社に入社し、ビジネスアナリストとして2年半ほど働いていました。IT領域への関心がそこまで高かったわけではなかったのですが、海外の大学を卒業したこともあり、語学のスキルを活かして働きたいと思っていたんです。
アジア圏のエンジニアチームとコミュニケーションを取りながら、お客さまがソフトウェアを導入するうえで必要となるサポートをしていました。
プロジェクトマネジメントスキルの必要性を感じて転職
—— プロジェクトマネジメント業務そのものに興味を持ったきっかけを教えてください。
賀川:前職でもプロジェクトベースで仕事をしていたのですが、あるとき「チェンジマネジメント」という組織変革のプロジェクトに参加したのをきっかけに、プロジェクトマネジメントの重要性や可能性をより強く感じるようになりました。今後は、今よりもっとプロジェクトベースで社会が動いていくんだろうな、と。
折しもコロナ禍に入ったばかりで、自分のキャリアについて立ち止まり考える時間が生まれたタイミングでもありました。そこで転職活動も視野に入れつつ、先輩のすすめでプロボノをはじめることにしたんです。
あくまで部分的な関わりだったのですが、活動する中で、「自分にプロジェクトマネジメントのスキルがあれば、もっとうまくリードできたのに」と、歯痒く思う瞬間が何度かあったんですよね。
その流れで、転職活動をはじめるにあたりプロジェクトマネージャーのポジションを募集している会社を探し、出会ったのがコパイロツトでした。
—— 入社する決め手になったことは何でしょうか?
賀川:社風がフラットで、もともと私が働いていた外資系の会社に空気感が近く、自分に合っている気がしました。さらに面談でいろいろな話をするうちに、事業と自分の興味関心領域との共通点が見えてきて、感覚的ではありましたが「一緒に働きたい」と思いました。
未経験かつフルリモートの環境でも、不安はなかった
—— ほぼ未経験かつ、フルリモートの環境下で入社したわけですが、不安や戸惑いはありませんでしたか?
賀川:前職でもリモートでの業務は経験していましたし、コパイロツトで用意されていた新メンバー向けのオンボーディング施策が手厚かったので、働く環境やコミュニケーション面で特に困ったことはありませんでした。
対面で会う機会は少ないですが、入社後にほぼ全メンバーと1対1で話す時間をつくってもらい、普段の業務ではあまり関わらない人とも、じっくりコミュニケーションを取ることができました。
—— 業務についてはどうでしたか?
賀川:入社してしばらくの間は、参加しているプロジェクトの定例ミーティングを終えた後、時間を30分ほどもらい、わからない点を質問したり、一緒にふりかえりをしてもらったりしていました。
はじめは専門用語がわからず、ミーティングでメンバーやお客さまの会話を理解し、議事録をつくるのも大変でした。でも周りの先輩たちの手厚いフォローもあって、少しずつ慣れていきましたね。
—— 2年半働いてみて、入社前に期待していたプロジェクトマネジメントのスキルは身についたと感じますか?
賀川:はい、感じています。プロジェクトリードなど責任あるポジションを任せてもらえるようになってからは特に、自分の自信にもつながってきました。
ゼロから共創型オンラインカレッジの立ち上げに挑戦
—— 最近は自分から手を挙げて参加するプロジェクトが増えたとのこと。その一つがコパイロツトとしても新たなチャレンジだった、共創型オンラインカレッジのPCCですよね。なぜ興味を持ったのですか?
2020年にスタートしたコパイロツトの新たな取り組み「Project Climbing Challenge」。1期・2期合わせて32名の参加者のみなさんと共に、プロジェクトという「険しい山」に挑むためのノウハウや知見を探究しました。
賀川:以前から、プロジェクトマネジメントの仕事をしている人たちが抱える課題を解決したいと思っていたからです。
そもそも周りの人に「プロジェクトマネジメントの仕事をしている」と話すと、すぐ「大変そうだね」と言われてしまい、ポジティブな反応をもらえることがあまりないんですよね。私自身は、とても楽しく仕事をしているのに……。
ただ実際問題として、プロジェクトをリードするポジションの人たちが、メンタル不調に陥りやすい現状もあると感じていました。
—— PCCはゼロからの立ち上げだったこともあり、苦労したことも多かったのではないでしょうか。
賀川:私は1期の運営サポートからプロジェクトに参加したのですが、とにかく何もかもがはじめてのことだらけで、確かに試行錯誤の連続でした。でも自分が心から「やりたい!」と思えたことでしたし、チームメンバーが私の目指すことや思いを理解し、尊重してくれたこともあって、全然苦ではありませんでしたね。
—— 1期・2期の開催を経て、目標に近づいている手応えはありますか?
賀川:参加者のみなさんとの対話を通じて、先にお話したような課題を感じていたのは私だけではないんだな、と思うことができました。また「この(PCCという)場があってよかった」と言っていただくことも多く、このプロジェクトをさらに発展させていきたいという気持ちが、今もどんどん強くなっています。
—— 3期は賀川さんがリードとしてプロジェクトを引っ張っていく立場ですね。今までとは状況が大きく変わっているかと思いますが、いかがですか?
賀川:これから実施する3期では、1期・2期の反省も活かしながら、また新たなことに挑戦します。チームに新たなメンバーも加わり合宿などを重ねている真っ最中で、今とても楽しく充実した時間を過ごせています。私にとっては“大人の青春”が訪れたような感覚ですね。
「プロジェクトマネージャー」がポジティブに捉えられる社会を目指して
—— 最後に、賀川さんが今後、コパイロツトで実現したいと思っていることを教えてください。
賀川:引き続きいろいろなプロジェクトに携わりつつ、以前プロボノに参加したように、社外でプロジェクトマネージャーの役割を担い、自分のスキルを試してみたい気持ちもあります。また海外のプロジェクトマネジメントの手法にも興味があるので、世界にも目を向けていきたいと思っています。
実は入社当初、私は名刺の肩書きに「プロジェクトマネージャー」と記載しませんでした。未経験で自信もなかったからでしたが、今は少し自信がつき、プロジェクトマネージャーと名乗ることに対する抵抗感はなくなりました。
どんな活動に関わるにしても、いずれはプロジェクトマネジメントが一般教養の一つとしてなじみのあるものになり、「プロジェクトマネージャー」という職業がポジティブに捉えられるようになるよう、自分たちができることに一つひとつ尽力していこうと思います。
プロジェクトマネジメントのスキルを伸ばしたい方、その思いを聞かせてください。
プロジェクトベースで動く社会の中で、自分の能力を発揮して活躍する人を増やしたい。多様なメンバーが働くチームの一員として、一緒にプロジェクト推進に取り組みませんか?