CSR活動の一環として、そして社員が長く働ける仕組みとして保育園事業を行うグリップス。
現在は、りっとう保育園、ながはま保育園、のとがわ保育園の3つの施設を企業内保育園として運営しています。これらはすべて、グリップスが運営するドコモショップに併設、もしくは近隣に設けられており、地域の方々だけでなくグリップスの多くの社員も利用しています。
今回は、グリップスが企業主導型保育園事業に踏み出した背景や施設の特徴をご紹介します!
設立の想い-女性社員の活躍や働き方の選択肢を広げるために-
グリップスは、女性の多様な働き方を推進している企業です。グリップスの代表取締役である代表の山川自身も3人の子どもを育てているママであり、これまでにも女性ならではの視点を取り入れ、事業を多角的に展開してきました。
山川は以前から、女性が社会で活躍し続けるためには、結婚して子どもが産まれても、末長く働き続けられる環境があることが前提と考えていました。社会の動きは産休・育休の取得が広く認知されるようになってきました。しかし実際には、産休・育休を経て復帰しても、小さな子どもを預けることができない待機児童問題で世の中のママさんはやむなく社会復帰を断念せざるを得ないシーンも多々ありました。
また、グリップスの女性社員も同様に、職場に戻りたいが子どもを保育園に預けられないために復帰できないといったケースも多く、山川はこの課題について重く受けとめていました。
そんな中、山川は「木育」と出会いました。木育は肌で木の温もりを感じられ、子どもたちの五感を刺激して感性を豊かに育むものです。
グリップスは2015年、ドコモショップ栗東店内に「木育ひろば」を作り、お客様や地域の方々が自由に遊べる空間として開放しました。
「木育ひろば」導入についての記事はこちら!
木育への可能性を感じたこともきっかけとなり、グリップスは「グリップスで働く女性たちが戻ってくる場所、働ける場所を提供したい」という想いから、木育を取り入れた保育園事業への参入を決断したのです。
グリップスは地域に根ざす企業として、企業主導型保育園の運営を通して、女性が当たり前に働き続けられる環境やサイクルを定着させたいと考えました。それは社内だけでなく、社会全体にそのサイクルを浸透させる一翼を担うというグリップスの挑戦でもあります。
グリップス保育園の5つの特色
より詳細なページはこちら!
グリップス保育園は、木育を主軸に少人数保育(家庭的保育)を行っています。保育スタッフは1つの保育園につき7~8名ほど在籍するなど、企業主導型保育園として万全の体制を整えています。
グリップス保育園が「木育」や「少人数保育(家庭的保育)」にこだわる理由とは?
■木育へのこだわり
保育園のコンセプトは、「木のぬくもりの中で一人ひとりの個性を育てる保育」。子どもたちが木とふれあい、木に学び、木と生きることを通して、五感を養い、個性を育てることを目的としています。木育を取り入れる理由としては、保育園ならではの学習や体験を提供したいというグリップスの想いが込められています。
保育園は、保護者の代わりに子どもたちを「保育」する場所。子どもたちの健やかな成長や心身の正常な発達を促す責任があるという意識を強く持ち、上質な教育や体験を提供したいという想いからのこだわりです。
■少人数(家庭的保育)へのこだわり
多くの子どもたちを預かる大規模保育園との違いは、子どもたち一人ひとりのスモールステップをより身近に感じられること。保育士も子どもたちの小さな成長を楽しみ、保護者と密にやりとりをしながら、共にささやかな変化や成長を共有できることです。安心して子どもを預けることができ、保護者が保育士と共に成長を喜べることも子どもとの日々の関係性づくりに活きると考えています。
社員は500円のみ!社員の安心や満足度につながっている福利厚生
福利厚生の位置付けで提供しているグリップス保育園。なんと社員は"500円のみ"の実費以外はすべて無料で利用できるとのこと!
社員の中には、1人目を出産してグリップス保育園に子どもを預け、2人目が産まれた際も利用する人もいるなど、グリップスの女性社員の働き方に変化が生まれました。結婚、出産を経ても当たり前に働けるという風土がグリップスに根付いています。
利用者の声
Aさん
市の保育園では待機児童になっていたところ、社内保育園ができたことで仕事復帰ができました。また、出産を機に転職を考えなくて良い点も非常に助かっています。保育士さんもいつも丁寧にこどもと向き合っていただけており、美味しそうな彩りの給食をを食べている姿から、栄養も見た目も考えてくださっていることが伝わり安心して預けることができています。
Bさん
まずはなんと言っても0~2歳児の保育料が無償で非常に助かっています。他の保育園はいっぱいで入れられないので保育園に入れることが確定していることも安心感に繋がりました。周りの社員も利用しているため、育休明けの復帰もしやすかったです。また、栄養バランスの取れた給食、トイレトレーニング、保育園がきれいといった点も有り難いポイントです。
Cさん
保育士さんの人数が充実してるので、安心して預けて働くことができる。保育園が隣接しているので、急なお迎えになってもすぐにかけつけることも可能。お散歩に行くときなど、子供の様子を垣間見ることができ安心感に繋がる。土曜日、祝日関係なく預けられる点も助かっています。また、アプリで1日のできごとなど入力してもらっていて、お迎えのときも1日の様子を伝えてくださるので、子供の様子がすごくよく分かります。少人数制なので、その他大勢の中の1人の扱いではなく、子供と密に接して頂いて、すごく嬉しいです。
グリップスの保育園事業がもたらす効果やメリット
CSR活動の一環として取り組まれているグリップスの保育園事業は、すでに多くのメリットや相乗効果を生み出しています。
■効果やメリットその①-滋賀県での認知度&イメージ向上-
法人営業部が新規のクライアント様への提案の際に、「保育園事業をしていること」や「木育に力を入れていること」に触れていただける機会が増えてきています。クライアント様から保育園事業について興味を持たれ、自社の社員の子供をグリップス保育園で預けることができるか?といった相談もくるほど。
認知度とイメージの向上に成功したおかげで、アポ取りや提案がしやすくなったという効果が現れはじめています。
■効果やメリットその②-地域の企業様とリレーションが築ける-
SDG’Sに関心のある企業からお声がけいただき、自然素材を使用したクレヨンを寄贈されるようなケースも。このようにグリップスの活動に興味を持っていただいた企業様と直接的な仕事のやりとりはないものの、これまでに関わることのなかった企業様とリレーションを築けるようになりました。
社会課題に対する同じ目的意識を持つ企業様との関係は、この先も大きな広がりを見せるかもしれません。
■効果やメリットその③-入社志望度UP&キャリアパスの広がりに繋がる-
グリップスの選考では必ずドコモショップや保育園での職場見学を実施しています。説明会では伝えきれなかった取り組みやその背景を知る機会となっているのですが、ここでより弊社への志望度が上がったという声を聞きます。
また、保育園事業への取り組みは、ドコモショップ、法人営業を経験した後、保育という新たな領域へ挑戦できる、というように自社社員の多様なキャリアパスの実現にも繋がっています。
■効果やメリットその④-何より、待機児童で苦しむ子供たちのために-
全国的に保育園の待機児童が多いことに対する社会問題の解決に少しでも貢献できること。とくに滋賀県において、数十年地域密着で事業を展開してきたグリップスだからこそできることがあると自負しており、社会課題の解決に寄与してきました。
グリップス保育園が目指すもの
女性社員の活躍を後押しするグリップスの保育園事業は、さらに施設数を増やしていく予定です。また、女性の働き方の改革は、男性の働き方の改革にもつながっていくと代表の山川は話します。
保育園そのものについても、ホスピタリティを重んじるドコモショップを展開する企業ならではのサービスの向上に努め、クオリティの底上げを図っていきます。また、英語学童などの別事業と掛け合わせるなど独自の保育園スタイルを確立していきたいともお話されていました。
今後もグリップスは、保育園事業を通して子どもたちへの豊かな教育環境を提供し、一方では女性の活躍といった社会全体のより良い在り方を目指し続けます。
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