みなさんは「木育」という言葉を聞いたことがありますか?
グリップスのドコモショップには、「木育ひろば」と呼ばれるスペースがあります。そこには自然素材の木が全体的に利用されており、訪れるお客様が自由に寛げる空間です。
グリップスは、ビジネスとしての事業以外にCSRの一環として「木育」に取り組んでいます。グリップスが初めに木育ひろばを設置したのは、2015年のことです。現在は栗東店、能登川店、長浜店、彦根店の4店舗に木育ひろばが展開されています。
今回は、グリップスが「木育」を通して伝えたい想いやこだわり、設置に至るまでのストーリーを代表へのインタビューと共にご紹介します。
ドコモショップの「木育ひろば」とは?
グリップスの「木育ひろば」は、各ドコモショップにご来店されたお子さまやご家族の方がゆっくりと寛いでいただける木の空間です。自然素材の木の風合いが際立つしつらえや木のおもちゃのほかに、絵本も豊富にあります。
現在の設置店は、栗東店、能登川店、長浜店、彦根店の4店舗。
利用される方の中には、ドコモショップ利用時の待ち時間だけでなく、お子さまとフラっと立ち寄る近隣の方も少なくありません。
木育ひろば導入のきっかけ
そもそもグリップスが木育を取り入れようと考えたのは、第一導入店舗となった栗東店のオープンの際、広い敷地が手に入ったことがきっかけです。とても大きな敷地が手に入ったことで、そのスペースを店舗だけに利用するだけでなく、ショップの魅力を向上させるような取り組みに活用できないかと考えました。
もともとドコモショップの顧客層はファミリー層が多く、お子さま連れのお客様が小さな子どもたちをあやしながら手続や商談をするシーンが頻繁に見られました。栗東店もファミリー層が多く見込める店舗ということもあり、広いスペースを子育て中のお客様や子どもたちに役立つキッズスペースにすることを決めました。
グリップスの山川社長は、「木育」を導入することになった理由を以下のように話します。
「ショップ内にキッズスペースを導入しているお店は他社にも見られます。しかし、その多くはビニールプールやタイルカーペットなどを取り入れています。私自身はそれらが汚れやすいことなどについて以前から気になっていましたし、合成的で味気ないとも感じていました。そんなとき、自然食材などナチュラル素材のプロダクトが豊富な無印良品で、『木育ルーム』を見つけました。ひと目見た時にこれだ!と思い、さっそく木育について調べ始めたんです。
木育は本当にシンプルで、『木とともに生きる』という言葉がピッタリ合うものです。私自身も子を育てる親として、子どもたちが小さい頃から自然と触れ合う機会を大切にしてきました。だからこそ、キッズスペースはシンプルだけど本質的なもの、上質なものを取り入れたいと考えていました。『木育』は、その価値観にとてもマッチするものだったんです」
良質な自然素材を利用したキッズスペースは 社長の山川の子育て経験からも強い可能性を感じたとのこと。また、グリップスが「携帯電話」というデジタルツールを取り扱うことと、自然的価値のある「木材」という素材との融合で、新たな相乗効果が期待できるとも考えたそうです。
山川社長は自ら木育について調べ、「木育ラボ」を発信している「東京おもちゃ美術館」に問い合わせました。美術館の代表者の経緯を話すと、「ぜひ一緒に木育を広めましょう!」と歓迎を受け、グリップスの店舗に木育を導入することが決まりました。
「木育ひろば」導入に至るまで
木育について、グリップスのような民間企業で取り組んでいるところはまだ少ないです。その理由として木材は高価であり、コストアップが否めないということが挙げられます。また、実際に、一般的なキッズスペースに流通しているカラフルなツールは好奇心旺盛な子どもたちの反応が良い傾向にあることもあるでしょう。
そして1番のネックは、単に木を導入する、ということだけでは、本来の「木育」の魅力や価値を広く浸透させることが難しいことです。
しかし、グリップスは、「お客様のベストスタイルを実現する。すべては、笑顔のために」というミッションの体現のため、木育に取り組む企業としてのコンセプトや姿勢を明確にしました。
2015年栗東店「木育ひろば」運用開始
そして2015年、木育ひろばを導入するグリップスのドコモショップ第一号店として、栗東店がオープンしました。
GRiP’Sの木育へのこだわりと期待される効果
◆滋賀県産材の琵琶湖材を使用
滋賀県は国内でも有数の森林エリアであり、木を有効活用することで自然の循環を生み出し、自然環境や地域の森の活性化に貢献
◆木育を導入している計4店舗に「木育ひろば」のキッズスペースを設置
木のおもちゃのほかに絵本などを設置し、大人も子どもも待合室のように快適に利用できる
◆木育ひろばの目玉は、「木の卵のプール」
約2000個の檜素材を使用。香りも良く、癒されると評判
◆自然木材との触れ合いは、子供の創造性をかきたてる
木材を触った時の温かさや柔らかさ、優しい香りや木目の美しさなどを感じ、五感を養う情操教育として期待ができる
◆滋賀県内の初めての民間企業として「ウッドスタート」を宣言
グリップスは2015年より、「ウッドスタート」の活動を滋賀県内企業として先駆けて宣言しました。
ウッドスタートとは、環境に優しい社会の実現を目指し、国内で実践されている活動や取り組みを表彰する「グッドライフアワード」で環境大臣賞を受賞したプロジェクトです。社長の山川は、このウッドスタートを推進する東京おもちゃ美術館の木育推進委員として、数多くのコンペティションやサミットにも登壇し、木育の推進に携わっています。
Good Life Award「ウッドスタート」
木育ラボ
グリップスが運営する保育園への導入
その後、グリップスが2019年に保育園事業に参入する際、すべての保育園に木育を導入。
お客様・保護者からの声
お客様
「檜の香りが癒される」「待ち時間に活用できるので嬉しい」「子どもたちも喜んでいる」「木のおもちゃ売っていますか?」などお褒めのお言葉はもちろん、自宅で使用するためにお問い合わせ先まで聞かれることも少なくありません!
保護者
「保育園見学の際、入った瞬間に木の香りで落ち着く」「子どもたちが森などに行かなくても自然と触れ合える」「家にも木のおもちゃを置いてみようかな?」といった声もいただきます。
社員からの声
「都会の喧騒と逆の世界。お店にいるだけで心の安らぎがもたらされる」このように木育の効果はお客様だけでなく、従業員からの評価もあり、多くの人の心の安定やリラクゼーションに繋がっています。
GRiP’Sが木育を通して伝えたいこと
グリップスの木育活動はドコモショップから始まり、現在はグリップスが運営する多くの保育園にも導入されています。木育を通して、今後どのようなことを目指し、推進していくのか社長の山川はこう話します。
「子どもの成長と木育との直接的な影響や関係はまだ研究段階ですが、子どもたちは、木の種類によって質感や触り心地、色合いが異なるのを直感的に感じ取ります。私は木に触れることで創造性が育まれ、情緒の安定をもたらすことに期待しています。子どもたちがオリジナリティ溢れる思考で独創性ある遊びを生み出し、人間の本質的な何かを呼び覚ます気がするのです。
現代は、オンラインゲームやメタバースなど、オンラインでのコミュニケーションが加速度的に進化する時代です。その中でも木や土、石といった自然のものから学びとる感性も子どもたちには必要だと考えています。
私たちはグリップスという滋賀県に根付く組織として、多くの地域の方々の役に立ち、心の拠り所を創り出すとともに、地球環境の保全に取り組む企業としての責任を果たしていきたいと考えています。」
滋賀県のすべての「笑顔」のために
子どもたちや地域のことを考え、企業活動に木育やウッドスタートなどの具体的なアクションを落とし込み、実践する当社。地域密着・地域活性・子育て応援の姿勢を本気で考えていることが少しでも伝われば幸いです。
「木育ひろば」気になる方はぜひ一度、実際にドコモショップやグリップスの保育園を訪ねてみてくださいね!
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