こんにちは!nanoFreaksです!私たちは海の事故から大切な人を守るための『yobimori』というサービスを提供しています。
本ストーリーではプロダクトチームの坂口文陽さんのインタビューをお届けします。文陽さんは2021年10月の初回リリース以前から約一年間にわたり、yobimoriのバックエンドシステムを支え続けてくれました。大変残念なことに進学の準備のため今月をもって会社を去る運びとなったのですが、これを機に、文陽さんにnanoFreaksでの経験を振り返ってもらいました。
「命を救う」というインパクトの大きさに惹かれてよびもりの開発者に
-- 月並みですが、まずは軽く自己紹介してもらっていいですか?
はい!豊田高専情報工学科四年の坂口文陽(さかぐちふみや)です。nanoFreaksでは主にバックエンドの開発をやっていました。趣味は料理を作ること、音楽を聴くこと、映画を観ることです。映画は最近『トップガン マーヴェリック』を劇場で観たんですが、音のクオリティが高くて迫力があってめちゃくちゃおもしろかったです。あと、けん玉五級を持っていて、とめけんができます(笑)。高専ではコンピュータ部という、コンピュータを使うことならなんでもやってよしという部活に所属しています。
-- コンピュータ部!小さい頃からプログラミングに親しんできたのでしょうか?
いや、そうでもないです(笑)。
一番最初にプログラミングをしたのは、小学六年生のときです。『ロボカップ』という、自律移動型ロボットを使った競技をするイベントがあって、それのジュニア向けの体験講座に参加したときでした。二週間くらいの講座の後に実際に大会に出るというもので、そこでScratchのようなプログラミング言語でロボットを制御するコードを書きました。結局大会では負けてしまったんですが、それがプログラミングがおもしろいなと思ったきっかけです。
でもその後継続してプログラミングをしていたなんてことはまったくなくて、高専に入ってからようやく本格的にプログラミングを始めました。しかも高専に入ったのはプログラミングをしたかったというわけではなくて、寮に入りたかったからなんですよね。親元を離れて一人で生活してみたいなー、と思って進学先をしていて辿り着いたのが今通っている豊田高専でした。
-- そんな中nanoFreaksに入ったのは、どんな経緯ですか?
昨年の5月ごろに同級生が次々に長期インターンに行き始めて、それをきっかけに自分もお金をもらいながら勉強できたらいいなと思い、働く場所を探し始めました。Wantedlyで技術に興味が持てそうな会社やいい報酬がもらえそうな会社がいくつか見つかりはしたのですが、正直、実際の仕事の内容にあまり興味が持てないところが多かったです。
そんな中でnanoFreaksの募集を見つけました。自社プロダクトの開発であるということと、人の命に関わるサービスであるということをとても魅力に感じました。自分が作ったものが人の役に立つというのはシンプルに嬉しいものですが、このサービスはダイレクトに人を救うもので、そのインパクトはとても大きく、とてもやりがいがありそうだと思いました。
初めてのチーム開発を通して見えた世界
(写真:自慢の自作キーボード)
-- それで実際にnanoFreaksに入って働いてみて、どうでしたか?
うーん、そうですねー。入る前に期待していたことそのままなのですが、自分が作った機能を使ってもらって、「よかった!」と言ってもらえるのが素直に嬉しかったです。最近だとモバイル通知の機能を主に開発していて、「これ実装してくれて助かる!」みたいに言われて嬉しかったのを覚えています。
逆に苦しんだことも少し考えてみたんですけど、特には思いつかないですね...(笑)。細かい不具合と戦っていて少し辛いみたいなことはもちろんありましたが、そんな程度です。ただ、心残りのようなものは少しあって、「製品の基本となる部分をしっかり安定させたら新しいことをどんどんやっていこうね」という話をけっけさん[*]としていたのですが、はっきりとそのラインまで持っていけなかったのが残念ではあります。そのラインにたどり着いたらきっとチームも大きくなって、新しい機能もがんがん開発して...、という姿を思い描いていたので、そこに立ち会えなかったのが少し残念です。
私自身はyobimoriの『現場』である海にあまり関わりのない生活をしていて、しかも会社のある福岡からも遠く離れたところからリモートで参加していましたが、nanoFreaksはそもそもリモートの人が多くて、その体制が整っていると感じました。福岡にいるビジネスサイドの人が、現場の雰囲気を写真を使って積極的に共有してくれていたので、現場の様子を想像することができてモチベーションにつながりました。ビジネスサイドのみなさん、なんだかいい雰囲気ですよね。開発チームは仕事色が強いですけど、ビジネスサイドは友達というか、距離が近い感じを受けました。そういう空気感が漁師さんの雰囲気にマッチするのかな、と思います。
[*] 弊社代表、千葉佳祐のことです。
-- nanoFreaksで働いた前と後で、文陽さん自身に何か変化はありましたか?
技術的には随分成長したと思います!nanoFreaksでは特にAWSやGoをよく触りました。どちらもnanoFreaksに入る前は名前しか知らないという程度だったんですが、一年通して使ったことで、これからも自信を持って使っていけそうです。
あと、集団で仕事としてプロダクト開発をしてお客様に使ってもらうという流れを経験できたのはとても大きかったです。一人でコードを書いてものを作るということはこれまでに何度もありましたが、nanoFreaksでのチーム開発を経験して、責任を持って妥協しないで開発をする姿勢が身につきました。例えば設計を考えるときの視点なんかはまるで変わりました。ずっと長い間使ってもらうものなので気軽に挙動を変えていいのか、今後の拡張を考えるとどう作るのがよいのか、など、多くの視点を持って深く考えるようになりました。
情報工学は手段に過ぎない、そんな文陽さんが目指すものとは?
(写真:在籍中にバイクを買いました)
-- さて、惜しまれながらnanoFreaksを去っていく文陽さんですが、これからはどんなことをがんばっていくのでしょうか?
あと一年くらいで大学の編入試験がありまして、それに向けてこれから忙しくなるので、この度nanoFreaksを去ることにしました。大学では情報系の学部に行くつもりですが、工学一筋というよりは、もうちょっと幅の広いものがやりたいと思っています。というのも、工学が好きだからというよりは、人の役に立ちたくて、その手段として工学をやりたいと思っているんです。なので、情報系と何かを組み合わせてできることを、と思っています。
例えば、名古屋大学に人間・社会情報学科というのがあって、心理学とか人間の感覚と情報を組み合わせてものを作っていくというようなことをやっているらしいです。そういうものを使うと、プロダクトのデザインや、さらにはマーケティングなんかにも応用できるのではと思っています。
さらにもうちょっと先の未来の自分のことを考えると、nanoFreaksでの経験を通して、ムードメーカーみたいな人になりたいと思うようになりました。nanoFreaksには明るい人が多くて、その人たちのおかげでみんな明るくなるので、自分もそういうふうにチームを引っ張っていけるようになりたいなーって思います。でもそれに向けて具体的にやってみていることはありません...。何をしたらいいですかね?(笑)[*]
[*] インタビュー現場ではここでセールス・CSのみきさんを交えて楽しい意見交換がなされました。
-- それでは最後に、文陽さんのように活躍の場を求めている日本中のソフトウェアエンジニアの皆さんにnanoFreaksの魅力を最大限にアピールしてください!(笑)
今のnanoFreaksは人数が少なくて、個人の裁量がすごく大きい現場です。その分、受け身な姿勢で働く人には難しい場所だと思いますが、自分から率先して問題解決をしていく姿勢のある人はきっと活躍できると思いますし、成長したいと感じている人にはとてもいい場所だと思います。技術的なおもしろさはもちろん、プロダクトとして目指しているものもユニークでおもしろいので大変おすすめです!
nanoFreaksはエンジニアに限らずいろんな職種で新しい仲間を募集しています。今回のストーリーを見て少しでもご興味いただけましたら、是非こちらよりお気軽にご連絡ください!
それでは皆様、次回のストーリーまでごきげんよう。そして文陽さん、一年間お疲れ様でした。また帰ってきてくださいね!