2024年に入ってから、オフィス移転に次ぐ積極的な人材の採用と事業拡大へと大きく舵を切っているBison energy。かくいう広報担当の門林も今年7月に採用されたばかりです。
活気あるオープンな社風は感じ取ってはいますが、実際の仕事中のコミュニケーションはどうなの?と疑問に思うところ。そこで、「本当のBisonでの仕事」を知るために、O&M部技術部長の齋藤安彦さんとEPC部のアンミントウさんにお話しを聞いてみました。
【プロフィル】
齋藤安彦 2020年5月入社。電気メーカー⇒電機修理⇒電気工事と全て電気関連に従事。2014年より太陽光発電事業にはじめて携わる。以来、O&M(運転管理とメンテナンス)、EPC(設計エンジニアリング、調達、建設)等、幅広い業務に携わる。現在、O&M部技術部長。
アンミントウ 2023年4月入社。2019年ミャンマーの大学を卒業後、来日。電池製造ラインのメンテナンス、生産管理の部門を経て、2021年より太陽光発電の施工現場の監督アシスタントを経験。現在、EPC部に所属。
太陽光発電プロジェクトの川上から川下まで見届けられる仕事
門林 お二人のオフィスでの机は近いですが、仕事をご一緒にされることも多いのでしょうか。アンさんのお仕事内容から教えてください。
アン 太陽光発電プロジェクトのシミュレーション業務を担当しています。太陽光発電の立地や仕様、周辺の気象データ、太陽光パネル間の距離などの条件をインプットして、その発電所からどのくらいの電力が発電できるか、発電量を計算する仕事です。
齋藤 発電量をもとに工事費やメンテナンスの費用など事業的な予算を立てて、収益性を検討していくので、そのベースとなるアンさんの仕事はとても大事です。Bisonの他の国のメンバー、取引先、メーカーとも連携をとって積極的に動いてくれています。
Bisonでは、土地の取得・開発から、アンさんのいるEPC(設計エンジニアリング、調達、建設)部、O&M(運転管理とメンテナンス)まで一貫して行っています。ひとつのプロジェクトについて、関わるフェーズは違うものの一緒に仕事をしているので、部署が違っても関わり合いは多いですよ。
アン そうですね。私が計算したシミュレーションデータについても、別のメンバーに手渡して、そこで収益性、事業計画に落とし込まれることになります。齋藤さんは、その全てを知っている「特殊な上司」と言ったところでしょうか。
齋藤 直属の上司ではないし、関係ない話ばかりしてるよね(笑)。でも、新しいプロジェクトの設計をする際に、電力容量などを決めて電力会社に「接続検討」という申請書の作成を行うときには、EPC部とO&M部が協力をしています。
会社の大きな変化に立ち会う
門林 私のいるバックオフィスの方は、それぞれ異なる仕事をしているので、黙々とパソコンに向かう日も多いですが、開発、O&M、EPCの部門では、同じ会社でも周囲との関わり方が違うようですね。
お二人とも入社年が違いますし、会社としても大きな変化が起こっているかと思いますが、入社して感じられたことを教えていただけますか。
アン 開発のヘレンさんが入社当時は直接の上司でした(開発部長のヘレンについては、こちらの記事もご覧ください)。自分が上の立場だったら、どう判断するだろうと常に想像するのですが、その時の私の思ったことと、ヘレンさんの判断が同じで、しかも決断が速い。若さと、判断するまでのスピード感が印象としてあります。
また、入社してから、誰かのアシスタントになるのかと思っていたら、そうではなくて仕事に関しても任されることが多かったのは驚きました。でも、EPC部は、やってみないと分からないことも多いので、トライ&エラーをしながら、自分で学んでいくことのできる環境でもあると思います。
齋藤 私が入社したときは自分を含めて6人のメンバーだけで、プロジェクトを動かしていました。会社として何もルールがない状態で、休みなども自分たちで「この日は休もう!」と決めたりできた。そういう意味では自由度が高かったですね。
急に社員数が増えて、組織としてもルール作り等、体制を作らなければいけない。マンパワーを増やすと同時にそれに相当するプロジェクトを獲得する必要もある。スピード感が求められる業界でもありますし、変化は大きいというのが正直なところです。
仕事を通して、気候変動の問題に関わる
門林 現場の仕事は、大きなプロジェクトが入ると人手不足であったり、大変なこともあるかと思いますが、その中でやりがいはどこに感じますか。
齋藤 たとえ小さなプロジェクトでも、開発から運用するまでの全てを見ることができるので、やり遂げたときの達成感は大きいです。O&M部では、定期的なメンテナンス、点検作業に行くことがあるのですが、これについては目の前の作業に没頭することができる。終わった時のやり切った感がたまらないですね。
また、仕事の中で大切にしているのが、考えること。例えば電気の安全を守る保安規定というものについて、規定や法律など、あるものに従うのは簡単ですが、なぜそこにルールが存在するのか、グレーの部分をどう考えていくか、それがきちんと説明できるようになれば仕事が深くなる。私が仕事の中で大切にしていることです。
アン 私の場合は、自分の仕事を通して、地球温暖化の軽減につながっていると思うことが日々の仕事のやりがいにつながっています。大学時代から再生可能エネルギーに興味がありましたから。
門林 日々の業務から地球規模の問題に思いを馳せることができるって素晴らしい。まさにAct locally, think globallyですね。本日はたくさんの気づきをありがとうございました。