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【インタビュー#6】販売統括責任者

Bison energyグループが2023年に立ち上げた蓄電池事業の開発・販売を担うBison Brothers。

販売統括責任者の丸山は、商社勤務の後、ドイツの太陽光パネルメーカーの日本法人の設立や営農型太陽光発電所事業の立ち上げにゼロから携わってきた、いわば「開拓者」。再生可能エネルギーの普及に大きな鍵を握る、新しい蓄電池の分野について語りました。

パネルメーカーで培ったキャリアで提案する”新しい農業のカタチ”


 - このたび、Bison Brothersの設立に伴い、販売統括責任者として蓄電池事業に携わられてきましたが、これまでの経緯を教えてください。

丸山:商社に3年勤務した後、ドイツの太陽光パネルメーカーの日本法人の立ち上げに携わりました。営業マネジャー、代表取締役を歴任、8年間太陽光パネルの業界でキャリアを築いた後、2019年にSUZU合同会社を設立しました。この会社は、ソーラーシェアリングを専門とする会社で、農地に太陽光パネルを立てて、再生可能エネルギーを発電すると同時に農作物を同じ場所で育て、販売するというビジネスモデルを提案しています。特に20代~30代の若者に新しい農業のカタチを伝えていきたいと思っています。

このSUZU合同会社とBison energy、技術サポートの事業者であるR&L 株式会社 (R&L Solar Solutions)が2019年に立ち上げたのがAgri Power Sharing株式会社です。SUZU合同会社で行っていた営農型太陽光発電をより広範囲に行うために活動をしています。

 - 今、注目の営農型太陽光発電ですね。

丸山:そうですね。今でこそ注目をされていますが、2019年にSUZU合同会社を設立した当時はコロナの真っただ中。明日のことも分からない中で、太陽光パネルに投資をしようという人はいませんでした。立ち上げた当時は、地元の石川県珠洲市でひたすら農業をしていました。

でも、農業が好きだから、楽しいんですよね。コメや里芋、じゃがいもなどを栽培しました。その中で、中高時代の後輩を誘って農作業をしたり、娘の友達を14人ほど呼んで田植えの体験をさせたり。土に触れて、作物を育てる農業の魅力を少しでも感じてもらえたのではないかなと思っています。

これからの時代は、エネルギーも食べ物も日本の中で生み出していかなければ生きていけなくなってしまう。今まで農作物を輸出してくれていた国々は、自国内消費に今後はどんどんシフトしていくようになります。その時に若い世代にも農業の担い手を増やしたいという思いがあります。

また、現在の日本では、太陽光パネルを設置できる広い遊休地が少なくなっています。その中で注目されているのが農地の上にパネルを設置するという方法です。エネルギーも農業も両方、自国内で生産していく。さらには、蓄電池の設置によって、さらに再生可能エネルギーのポテンシャルが大きく向上すると考えています。


 - Bison Brothersが中国メーカーと共同開発した蓄電池ですね。なぜ蓄電池ビジネスが今注目を集めているのでしょうか。

丸山:太陽光や風力といった再生可能エネルギーは、貯めておけないのが課題でした。天気が良い時、お昼間の発電量と冬場の暗い日、夜と発電量も一定ではありません。需要と供給のバランスで考えたときに、例えば夏の天気の良い日にたくさん発電をしても、使いきれなかったエネルギーは無駄になってしまう。九州地方では、需要と供給のバランスをとるために発電所の発電(出力)量を調整する「出力制御」の問題が発生しています。

要は、需要を上回る量のエネルギーは捨てられてしまうということですが、その過剰に発電したエネルギーを蓄電池で貯めておくことができれば、天気が悪い日や夜といった必要な時に取り出すことができますよね。Bison Brothersでは、①産業用の系統用蓄電池と②工場の自家消費という二つの蓄電池をメインに蓄電池の開発、販売を行っています。

大型の発電所から遠方に送電するには、効率の面でも無駄がありましたが、蓄電池の普及によって分散型の発電も可能です。地域の太陽光パネルで発電した再生可能エネルギーを蓄電池に貯めておいて、同じ地域で消費していくという考え方です。

 - 今後の日本のあり方を考えていく上でも大切な仕事ですね。グループ会社の責任者という立場の丸山さんですが、Bison energyという会社を第三者でもない、会社の中の人間でもない中間的な立場で見たときに、どういった人がこの会社に向いていると思われますか。

丸山:プロアクティブな人でしょうね。成長過程の勢いがすごくある会社なので、キャリアを積めるチャンスはたくさんありますが、指示待ち型の風土ではありません。

しかしながら、自分で考えてトライ&エラーで動いていける人には楽しい職場だと思いますね。様々な社員さんに業務をお願いすることがあるのですが、やったことがない業務でも皆さん「とりあえずやってみますね^^!」と受けてくださいます。

そのような姿を見ていると、「昨日できなかったことが今日できるようになった」をモチベーションにできる方が向いているのではと感じています。

 

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