1
/
5

【インタビュー#5】開発部長

Bison energyの創業メンバーであるHelen。
ファーストキャリアから太陽光発電の開発営業に携わり、現在は開発と技術部署をマネジメントするプレイングマネージャーです。

長年にわたり再エネ業界の最前線で活躍し、また部長としてプロフィットセンターを引っ張るHelenに、太陽光発電開発の魅力やBisonだからこそ成しえる中長期戦略について話を聞きました。

1社目の面接が今の社長との出会い



- まずは、Helenさんの経歴~Bisonとの出会いについて教えてください。

Helen:上海出身で高校までは中国にいました。卒業後の留学先は、就労経験をもつ母の勧めで日本に。留学前から日本のアニメやアイドルが好きだったので、来日してから文化や言語に馴染むのは早かったと思います。

1年半ほど日本語学校へ通ったのちにそのまま日本の大学へ進学。大学4年の就活時に面接を受けた会社が太陽光の会社で、面接官がたまたま現Bison代表取締役のMichaelでした。

面接の雰囲気もよく、「この会社に入れたらいいな」と思っていた矢先にすぐ内定をもらえ、在学中にインターンという形で週4日働きました。ビジネスの基本や太陽光発電開発のイロハは、直属上司となったMichaelから全て教わったので当時は師匠のような感覚で接していましたね。

大学卒業後に正社員となりそのまま働いていたのですが、入社して1年半が経った頃にMichaelが退社。その後、会社は急に社名が変わるなど私としては長く働くには不安な部分もあり、今後のキャリアを考えていたところでMichaelから「独立するから一緒に会社を立ち上げないか」と声をかけられました。

会社立ち上げという未知の領域へ踏み込むことは、元々チャレンジ志向が高かった私にはこれ以上ない話ですぐにOKしました。外向きの営業を一手に引き受ける私と、管理手続きやバックオフィス関係の取りまとめができるTiffanyが後に加わり、3人で立ち上げたのがこのBison energy株式会社です。


- 面接官が今の社長ってすごい巡り合わせですね。では、社内でMichaelと一番付き合いが長いのがHelenさんということですが、Michaelの人柄について教えてください。

Helen:自分から採用面接を受けておいてこんなことを言うのもなんですが、学生当時は太陽光の会社って自分と関わることがなかった業界ですし正直つまらなそうと思っていました(笑)。そんな私に数十分の面接で業界の魅力を惹きつけたというエピソードが、そのままMichaelを表現できますね。

当時も今もそうですが、圧倒されるような熱意で仕事の話をする姿がすごいなと感じています。また、前職時代に、「やるならちゃんとやりたい!」と腹をくくった私の成果をちゃんと見てくれ、大きな案件に同行させてくれたり、Bisonになってからは代表取締役として活躍する社員には相応するポジションや給与で還元するなど、業務実績を分かる形の評価によって返してくれます。社員のことを大切にしていて、これもプレイングマネージャーとして引き続き見習うべき点だと思っています。


- Michaelは私(人事担当)にも、頑張って日本語で話しかけてくれます。

Helen:彼の日本語は、中国語や英語ほどネイティブではありませんが、いろんな社員と広く積極的にコミュニケーションを取ろうとしていますよね。前職時代には私が通訳として帯同することもありました。ぜひもっと日本語が上達するようにどんどん日本語で喋りかけていきましょう!(笑)

開発営業の魅力は達成感と人や社会の役に立てるところ



- Helenさんの業務内容について教えてください。

Helen:開発営業のプレイングマネージャー、開発・技術部署のマネジメントを主に担当しています。

開発営業は、野立て太陽光発電所の土地開発と蓄電池の土地開発の2つがあります。野立ての方は、皆さんも一度は見たことがある、”広い土地に太陽光パネルがたくさん並んでいる” あのイメージです。当社は大規模な発電所がメインですので、5千平米ほどの大きな土地が必要です。蓄電池の方は、対事業用の大きいコンテナのようなものですが、必要な土地の広さは野立ての5分の1ほど。野ざらしの土地以外にも地方の大きな工場の一角が候補地になるなど土地開発の幅が広がります。

それらの建設要件が叶う土地を日本全国から選定して、発電所建設の許可を各関係者から取るのが開発営業の仕事です。(※詳細な業務の流れはぜひインタビュー#1をご覧ください)

マネジメントについては、開発部に加えてEPC(資材調達・施工)部署とO&M(メンテナンス)部署もおこなっています。太陽光発電における全ての過程を自社案件でおこなえるのがBisonの強みなわけですが、その流れとして、①開発部が土地を選定して各ステークホルダーから建設許可を得る②EPC部がその土地に適切なパネルなど資材を調達し施工計画を立て施工する③O&M部が完成した発電所のメンテナンスをおこなうというざっくりとしたものがあります。日本各地で同時進行する当社の発電所プロジェクトにおいて、今どのプロジェクトはどの部署が管轄している段階なのか、私が統括してプロジェクトとメンバーのマネジメントをおこなうことで、確実にスムーズなプロジェクト進行をおこなえています。

またこの他にも、稼働中の太陽光発電のアセットマネジメント、オフサイトPPA事業のサポートもおこなっています。


- プレイヤーとして動かれている開発営業のやりがいについては、どのようなところにあると思いますか。

Helen:達成感に尽きると思います。インタビュー#1で開発部の畦上がお伝えしているように、土地を見つけてから土地の契約締結まで様々なハードルがあります。それを乗り越えた時の達成感はそのまま自分の自信になりますよね。

私も長くこの仕事に携わって、本当に様々な案件がありました。直接やり取りしていた地権者様すら知らなかった土地に関する事実が判明したり、お父様世代の口約束の権利譲渡が過去に判明して交渉途中で関係者が増えて混乱したり、近隣住民説明会で私の話し方が日本語スキルも含めてまだ充分でなく悔しい思いをしたこともあります。

ひとつエピソードをお話しすると、とあるゴルフ場の跡地を契約するにあたって、そこの地権者様が23名もいらっしゃったことがあります。そのお一人お一人に発電所建設を納得いただくにあたって、土地に対する想いもそれぞれ違いますし説明や交渉が大変でした。加えて、当社の前にもその土地を契約した業者がいたそうなのですが、契約締結後に賃料を納めてくれないなど問題があったようで、当社に向ける目も最初は懐疑的だったのを覚えています。1年半かけて交渉した結果、Bisonを信じて契約締結していただけた時は感無量でした。広大な土地の利用目的が決まったことで、その土地管轄の区長さんにも直々にお礼の言葉をいただいて社会貢献と人の役に立てた実感がありました。

一つひとつの案件に携わるごとに、ダイレクトに自分の成果と反省点が分かります。当社が掲げる「日本の再生可能エネルギー自給率をあげる」その初期段階を担う開発が、ミッションを背負って当事者の皆さんと交渉しプロジェクトの0→1を生み出す。この使命感がやりがいでずっと続けてこられているのだと思います。


- そんな開発部署の組織体制が近々変わるとのことですが、どのようになるのでしょうか。

Helen:そうですね。今までは少人数の部署でしたので1つの案件を0から100まで一人の営業が担当する形でしたが、部署の人数を倍にしてこれをインサイドセールスとフィールドセールスに分けようと思っています。

理由としては2つあって、一つは開発部メンバーの適性に合った人材配置です。良い土地の選定や自治体対応が得意なメンバーと、対個人の対面折衝や関係構築が得意なメンバーがいます。それぞれの適性と本人希望が合う形でどちらかに振り分けることで、個々のモチベーションの維持向上から、部署としての心理的安全性を高く保持してより強みが活かせる環境にします。

もう一つは、業務効率の向上です。担当業務を絞って関わる案件数を増やすことで、土地開発の各段階において並行して進めるプロジェクトの横比較ができます。知見もたまりやすくて個々の業務スキルが上がるほか、一人ではなくチームで協働することで内容が似た案件はさらに効率化が可能。土地開発はなんと言っても競合他社に負けないスピード感が大切であるため、組織強化を目的にテコ入れした形です。

開発部の営業については引き続き採用を強化中で、これからご入社の方にはご自分の強みを活かせる体制でお迎えできると思います。


- EPCとO&Mの技術部署における今後はいかがでしょうか。

Helen:これらの部署では今後、「セカンドリパワリング事業」をやりたいと思っています。

FIT(Feed In Tariff)という制度をご存じでしょうか。これは、再生可能エネルギーの普及を目的とした 「固定価格買取制度」のこと。太陽光などの再生可能エネルギーで作られた電力を、電力会社が一定期間、固定価格で買い取るように国が定める制度で、住宅用太陽光発電の電力買取制度は2009年11月にスタートしました。この買取期間は10年間と定められており、制度が始まってすぐに売電開始した方は買取期間の満了がきています。

結論からいえば「満了後も売電は続けられる。ただし売電単価は大きく下がってしまう」ため、せっかく発電した電力を無駄にしないためには対策が必要です。保守点検のメンテナンスとは違って、リパワリングは機器の入れ替えやパーツの交換を行うことで、既存条件を最大限に生かした発電効率の改善や増強を図る事業です。既存の機器と同等かそれ以上の性能を持った機器を導入することで、低下した発電効率を高水準へと戻すことを目的としています。

当社は、開発も設計や調達もメンテナンスも自社案件でおこなっているのは先述の通りですが、数字をつくっているのは現在のところ開発部がほとんどで、EPC部とO&M部は自社開発案件の対応が主です。日本における太陽光発電の創設期が終わり、今度はいかに「今ある発電設備で効率を上げるか」という課題に、当社の技術部署のリソースが自社案件外にも活かせて各部署単独でも数字が作れるというわけです。

「売電単価が下がったからもう施設ごとなくしてしまおう」では、「再生可能」エネルギーではないですよね。また、施設ごとにパネル表面が劣化していたり、装置が弱っていたりと、対応の内容も様々ですので、その1つ1つの最適解を提案することによってBisonの新しい価値をつくっていけると考えています。


- まさしくBisonの強みが活かされる事業で楽しみです。そんな当社にはどのような方が合うでしょうか。

Helen:2つあって、フラットなコミュニケーションが好きな方と責任感がある方だと思います。

フラットなコミュニケーションについては、合う合わないがハッキリする部分だと思います。トップダウンの指示で意見せず手を動かすのが好きな方は合わないでしょうね。プロジェクトによって対応の仕方が様々ある中で、何が一番適切なのか、各々の知見を出し合って最適解を見つけたいのでどんどん意見してほしいです。今のメンバーは、私が促さなくても勝手にいつも意見が飛び交っています(笑)。

責任感については、当社事業は扱うものが物理的にも大きく、及ぼす影響も大きいです。所有者にとっては先祖代々受け継いできた土地ですし、周辺住民にとって常に意識はしていないけどいつもそこにある大切なものです。その権利を受け継いで、発電施設に変えるということは相応の大きな責任が伴います。日本のグリーンエネルギー自給率をあげるという会社の目的意識とこの責任感をもって、自分の仕事にプライドを持ってやり切る意志を行動に変えられる人が良いでしょうね。ぜひ、お待ちしています。



Bison energy株式会社からお誘い
この話題に共感したら、メンバーと話してみませんか?
Bison energy株式会社では一緒に働く仲間を募集しています

同じタグの記事

今週のランキング

Rie Iさんにいいねを伝えよう
Rie Iさんや会社があなたに興味を持つかも