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【インタビュー#3】COO_最高執行責任者

Bison energyの創業メンバーであるTiffany。
財務経理からキャリアをスタートし、バックオフィス管理職を経て2024年1月、COOに就任しました。

ビジネスパーソンとしてのスキルアップデートを欠かさず、また事業責任者として会社の成長を引っ張るTiffanyに、Bisonの創業エピソード~中長期戦略について話を聞きました。

Bisonにジョインして自分のポテンシャルに気づいた。



- まずは、Tiffanyさんの経歴~Bisonとの出会いについて教えてください。

Tiffany:大学までは中国にいました。卒業を控えて自分は何がしたいか考えたときに、自分のやりたいことをとことん追求したいと思い日本の大学院の財務会計専攻に進学したんです。

日本を選んだのは、小学生のころから日本のアニメや漫画・J-POPが大好きで、高校生からは日本語サークルに入って言語の習得を頑張っていたので存在が身近にあったから。財務会計は、もともと数字が好きで規定のルールに従って数字を動かすことが楽しかったので、その方面でプロフェッショナルを目指していました。

院を卒業して日本の貿易商社に入社。経理担当として実務経験を積み、会計士になろうかなと思っていたところで、当時在籍していた会社社長と知り合いだった現社長のMichaelから「独立するから一緒に会社を立ち上げないか」と声をかけられました。

そして、先に独立前のMichaelの会社に入社していたHelen(現 開発部長)と、3人で立ち上げたのがこのBison energy株式会社です。


- 創業当時のエピソードを教えてください!

Tiffany:人数が少ないのでもう何でもやりましたよ!バックオフィスまわりだけでなく、土地開発のサポートや営業や企画・融資も経験しましたし、間もなく香港やオーストラリアのオフィスや関連会社の立ち上げもあったので常にチャレンジングな環境に身を置いていました。

声をかけられた当初は、電気業界というと東京電力などの大手電力会社しかイメージになかったんですよね。でも、再生可能エネルギーという未経験業界も、中に入ってやってみるとこれが本当に面白くて。新しい知識がみるみるうちに形になっていくBisonのサイクルの早さと、それに合わせて自分のポテンシャルの伸びしろにも気づけてその両方にびっくりしました(笑)。何よりも、業界全体のメカニズムがこの段階で深く知れたのは、のちの新事業を立ち上げるのに非常に役に立ちましたね。どのフェーズに行き着くまでに逆算して今何のリソースが必要なのか、経営視点で会社を見る素地を培うことができたと思います。

また、それまでの数字の専門知識においては、再エネという比較的新しい業界ではそのままスライドして使えるものが少なくて、この勉強もすごくやり甲斐がありましたね。前職の貿易商社が収益フォーマットがおおむね固まっているのに対して、エネルギー関連はビジネスの広がり幅がとても大きいうえに社会貢献性も高い。面白くてどんどんのめり込んでいきました。

群雄割拠の業界で残れたのは、自社案件・自社開発を徹底してきたから



- 「ビジネスの広がり幅」というお話がありましたが、Bisonの事業展開について教えてください。

Tiffany:当社は、最初こそ単純な太陽光発電システムの開発~運営でしたが、今はそのリソースを活かしてアセットマネジメントや電力取引、2024年は蓄電池開発~運営管理まで発展していく予定で、まだ公にしていない新規事業も立ち上げの準備に入っています。エネルギー開発という太い幹から枝葉が成長し、各事業が茂っていくようなイメージです。

もう少し詳細にお話すると、事業拡大にもまずは強固な土台が必要。当社ならまずは電力ですよね。自社案件の国内メガソーラーをいくつも稼働させることで、次はその電力が欲しい顧客が現れる。電力を取引するためのサプライチェーンのパートナーと出会える。実績を増やして、PPA(電力販売契約)事業をおこない、ニーズに応える形で蓄電池事業にも参入してきました。

電力もエネルギーなので、今後は顧客に対する総合的なエネルギーマネジメントがBison最大の強みになると思います。例えば事業者顧客の電気使用の傾向に合わせて、屋根にどのようにパネルを置いて施設をつくり、生まれた電力を敷地内の蓄電池にどのタイミングで貯めたり放出したりして、どのようにコストの削減や売電ができるか、これを全て自社案件でトータルサポートできるんです。開発・施工・保守などそれぞれの単独事業の企業が多くある中で、全て自社案件でやってきた当社のリソース運用によってこんなにビジネスを組んでいけるんだと思いました。

- 同業界におけるBisonの立ち位置ってどうなんでしょう。

Tiffany:そうですね、まず市場など外部環境の話をすると、エネルギーマネジメントにも工夫が必要です。電力の需給バランスを保たないといくら強いグリッド(※送電系統:電線を伝って電力会社から家などに送られる電力網のこと)ネットワークがあっても崩れてしまう。日本のグリッドは世界の中でも強いのに、夏には電気使用を控えるアナウンスがあったり、災害による停電も度々ありますよね。日本の災害の多さに起因する部分でも国や自治体が頑張っているものの、エネルギー配分がなかなか追い付かない。

価格にしても、現在主力となっている火力発電などは7割が輸入に頼っています。そのため、為替など世界情勢の影響を受けやすく、電気利用代が高騰したり変動が激しかったりするのですが、そこを太陽光クリーンエネルギーによって電力を自給できたら大きく変わりますよね。国だけの動きでは間に合わない部分をBisonのような民間がどんどん後押ししていく時代になりました。

民間企業の参入もここ10年くらいで加速し、各社で発電コストをどこまで下げられるか競争して過熱した結果、新電力関係の企業が倒産した話も聞きます。今残っている企業は相当に体力がある企業だと思います。その中で当社はパネル、モジュール、パワコンなどの製品調達や施工コストなどをトータルで市場から仕入れるのではなく、自社開発をおこなうことで2/3のコストダウンに成功しています。

なぜBisonではそれが可能なのか。それは自社案件のリソースに加え、各工程におけるコネクションの深さと広さによるものです。日本で地道に作り上げてきたものもあれば、社長のMichaelはBison起業前にヨーロッパでも事業をやっていて、さらに出身国の中国のサプライチェーンにも強い。これにより、優位的に取引を進められ先述のコストダウンなど業界優位性を保ち、また直メーカーとしても、最新設備や技術サポートを有名メーカーが担当するなど、製品やサービス自体の安全性・独自性を永続的に向上できる体制が整えられるというわけなんです。

- 太陽光発電以外の再生可能エネルギーについては、どのように考えていますか。

今後はバイオマス発電や風力発電もやっていきたいですし、参入可能性も大いにあります。事業開発の前段階における事前調査や法令チェックなどの実行可能性にかかわる調査は既にやっていて、メーカーとの話し合いも以前より継続中なので、あとは人員が揃い次第です。

実はバイオマスについては、過去に実現直前までやったことがあります。なぜ頓挫したのかというと、燃料となる輸入木材コストの高騰です。ちょうどコロナで為替が大きく変動し当初の計画では難しくなって一旦断念したのですが、国内資源での少量発電から企画しなおすなど現在も動いているところです。

- では、COOの目線から、どのような人材にBisonへ入社してもらいたいですか

Tiffany:人事の一関がいう「柔軟性・自律性・ポジティブコミュニケーション」の通りですが、さらに詳細な部分で言うと、柔軟性においては変化を楽しめ、新しいものにチャレンジできる人で、単調作業では退屈に思うくらいの方が良いです。自律性については、会社・事業の展開やニーズから個人のニーズに繋げて自らのキャリアに繋げられる方です。

加えて、私の仕事におけるモットーは、「やるんだったらやりきらないとやる意味がない」です。最後まで全力で取り組んで、仮に失敗したらならそれはしょうがない。Bisonに入社される方においても、責任感をもって業務にあたってほしいですし、現社員がそのマインドでいてくれるからこそ、これまでの早期的な事業展開も実現できたのだと思います。


- バックオフィスの管理職も兼務されていますが、今後やっていきたいことはありますか

事業拡大に伴って、今後会社の規模もますます大きくなっていきます。バックオフィスも今後人員を増やして、今よりさらに社員が楽しくやりがいをもって働ける環境にしていきたいです。

具体的には、まだマニュアル化しきれていない業務も多いですし、ルールを整備してどんな社員にも分かりやすい企業運営をしていきたいです。やはりルールが好きなんですね(笑)。でもこれが、今のBisonという組織において急務で重要なことだと思っています。あとは、会社のイメージや価値向上に繋がる付加価値的なイベントも今後つくっていけたらとも思っています。


- 最後にこのWantedlyページをご覧の方へメッセージお願いします。

会社や事業としての強みは先述の通りですが、加えてワークライフバランスを保ちつつ主体的に裁量をもって働けるのが、Bisonの就業環境における強みです。残業でパフォーマンスや給与をカバーする働き方は前時代的ですし、やりがいを持って働くのとは対極にあると考えます。

再生可能エネルギーというと、業界外の方からすれば少々とっつきにくい印象もあるかと思いますが、自然をできるだけ犠牲にせずに、私たちの生活が保たれ豊かになるためのエネルギーを日本でつくって日本で消費する。その形を様々につくったり広げたりするのがBisonの事業です。

もし共感いただける部分がありましたら、ぜひ応募やカジュアル面談できればと思いますのでお待ちしています。

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