本日は橋本匠講師にインタビュー!彼の教育への強い思いの源はどこにあるのでしょうか?
目次
中学受験を通して感じた勉強のおもしろさ
仲間がいたからこそ乗り越えられたコロナ禍の中の受験勉強
次の世代が生きる希望を持てるような教育を
中学受験を通して感じた勉強のおもしろさ
——どういう経緯で東大を目指そうと思ったのですか?
最初は中学受験という発想すらありませんでした。でも、小学5年生の時に塾で好きな子がいて、その子と一緒にいたいと思ったのがきっかけで、SAPIX(塾)に入りました。そこで授業を受けるうちに、勉強のおもしろさを感じるようになってきました。ただ、その時点では、まだ中学受験をするつもりはなかったんですよね。
——具体的に中学受験をすることになったきっかけは何だったんですか?
小学6年生になる頃に、塾のクラスメイトから「中学受験しない人はこのクラスには残らないですね〜」と言われたんです。でも、私は授業を受け続けたいと思っていたので、それなら中学受験するしかないと考えました。当時、塾では下から2番目のクラスにいたんですけれど(笑)。
仲間がいたからこそ乗り越えられたコロナ禍の中の受験勉強
——もともと東大に対してどのようなイメージを持っていましたか?
東大は雲の上の存在で、関係のない世界だと思っていました。でも、中学3年生のときに受けた模試の結果が良くて、先生が「この結果なら東大目指せるぞ!」って言ってくれたんです。
家ではいつも目標は高く持つように言われていたのですが、当初はどこかの国立大学とかに行ければ良いかなと思っていました。高校1・2年生の時は部活動に熱中していてあまり勉強していませんでしたが、成績が上がってきた高校3年生の夏に、東京大学に行ける可能性が出てきたんです。でも、その裏ではコロナの影響で勉強が進まなかったんですよ。
——コロナ禍の勉強についてもう少し詳しくお聞かせいただけますか?
3~5月はコロナの影響でずっと家にいなければならなかったんです。高校3年間の目標として掲げていた部活の大会もコロナの影響でなくなってしまい、なにごとにもやる気が出ませんでした。そのため、なかなか勉強が進まず、不安な気持ちもありました。
実は、コロナの後に勉強に集中できるようになったのは友達の存在が大きかったんです。みんなで一緒に頑張ろうという気持ちで、仲のいい友達5人と一緒にサイゼなどで勉強するようにしました。
次の世代が生きる希望を持てるような教育を
——現在、カルぺ・ディエムでアカデミックマインド講座の講師をやっていますが、探究に関心を持つようになったきっかけは何だったのですか?
関心を持つようになったきっかけは、東大の受験勉強を通して出会った東大の過去問です。例えば問題文に一見するとよくわからない一文が入っていることがあります。それを分からないまま放置して進めてしまうと行き詰ってしまいます。他にもメタ的な視点で考えながら問題を解かなければならない問題も多くあります。
また、東大の入試問題は日常のなかの問いを出発点としているものもあり、自ら単純な問いを立てることの面白さも発見しました。
——東大の入試問題がきっかけで、探究やアカデミックマインドに関心を持つようになったんですね。大学に入ってからは、どのような活動をしていたのですか。
大学一年の時にボランティアとして小中学生に教える機会があり、教室にいられない子や苦しんでいる子を見て、この子たちが幸せになれるような教育を考えるようになりました。そのために、どのような教育が必要なのかを考えるようになったんです。
現在は、カルぺ・ディエムで中高生にアカデミックマインド講座を通して探究のおもしろさを伝える仕事をしています。講座では、こどもたちが勉強は嫌いと言いつつも、ワークが多いからか楽しんでやっているんですね。もう目の輝きが全然違うんです。探究心を持って問いに向き合っている姿が感じられました。子どもたちの成長を見ることは、自分の成長にも繋がっている気がしますね。
——最後に、こどもたちを教育を通じて変えてあげたいというお気持ちを具体的にお聞かせいただけますか?
こどもたちは未来の希望ですよね。彼らが幸せになるためにも、教育を通じて心の豊かさや成長をサポートしてあげたいと思っています。教育が彼らの可能性を広げ、心に新たな希望の火を起こしてあげたいなと思ってます。