会社説明会も終わり、選考のフェーズに入った。もう2名の学生さんに内定出した。
会社説明会で人気のトピックに「就活の秘策」というのがある。経営者の立場から学生の皆さんにお伝えしたい、どこのSNSでも発信されてない、就活の秘策。
「本当に?」「そんなのあるわけない」
そう思われても仕方ない。しかし、実際にあるのだ。そんな難しい話ではない。
第一志望の企業から「お祈りメール」を頂いたら、皆さんはそこで諦めてしまっているのではないか?
実はもうワンチャンスあるのだ。もし面接や筆記で落ちたとしても、まだ終わりではない。
それは簡単なこと。翌日に採用担当者に電話をする。それだけ。そして
「私はどうしても御社に入りたいんです。」
「なぜならば○○○○」
「もう一度チャンスを頂けないでしょうか?」
貴方がこれを採用担当者に伝えるのにどれくらいのリスクがあるだろうか。(勇気多少は要る)しかし効果はテキメンだ。全ての企業で復活できるとまでは言えないが、かなり多くの企業でもう1回面接をとなる可能性は高い。採用担当者はこう考えるはずだ。
「ひょっとしたら、貴重な人材を落としてしまったかも」
或いは
「そこまで言うならもうワンチャンス与えてみようか」
そもそも企業と学生さんの間には大きな情報の非対称が存在していて、簡単な筆記試験や1、2回の面接でお互いを見抜けるはずもない。
そう、企業側も迷いながら選んでいるのだ。
そんな時に電話がくる!しかも、やる気が凄い!となれば、採用担当者なら少なくとも上司にどうすべきか尋ねてみるはずだし、最終面接で落ちたとしても、経営者も迷うはずだ。
貴重な人材を落としてしまったのかもしれないと。
また社員のモチベーションと業績に相関があることは自明だから。最初からモチベーションの高い方に入社してもらった方が活躍してくれる可能性は高い。
この話を周りの経営者にしてみたら、ほぼ全員が「もう一回会う」と答えた。もしも貴方の知人に経営者がいたら、こういう場合にどうするか聞いてみると良いだろう。おそらく多くの経営者はもう一回会ってみようと思うだろう。
そこで貴方のその会社への想いをぶつける。
人は接触回数が増えるほど、その人により興味や好意を持つものだ。(ザイオンス効果)つまり、1回目よりも面接が上手くいく確率は上がる。
やるやらないは貴方次第。
しかし、もしこの秘策を使うなら、第一志望の企業だけにして欲しい。相手も忙しい。
昨年、これを我が社に実行した学生さんが現れた。私は大阪まで会いに行った。一度私が不合格にした方だ。どうしても我が社に入りたいのだと。私はその場で内定を出した。
ところが、、、彼は最後の最後で辞退し、入社しなかった。
私はこれで良かったと思っている。
「嘘つき」が丸信に入らなくて。