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「勝手に作った新卒キャッチコピー」で伝えたい広報業務で大切なこと

4月1日に新卒採用者8人を迎え入れましたが、約1か月が経ち、GWを過ぎた現在でも研修が続いています。4月中旬までは新卒者全員による合同研修、それ以降は、営業は引き続き会議室で研修が続き、営業以外の部署に配属された新人は配属先でのOJTへと移っています。

社会人になって最初の1か月。いきなりフルタイムでの出勤が始まり、朝から夕方まで様々なテーマの研修が組み込まれ、心身ともに疲れたはず。このGWはゆっくり休めたでしょうか。ばっちり充電して、少しずつ慣れてもらいたいところです。

社内で“市民権”を得たかもしれない広報業務

さて、過去の新卒研修では行われなかったけど、今年から組み込まれた新たな研修テーマがいくつかありました。その一つが「広報業務」。以前は実施されなかったテーマが研修に組み込まれるということは、この1年で社内における広報というポジションの理解が進み、市民権を得られたのかな、と素直に嬉しく感じました。

しかも、研修日は合同研修の最終日の最終コマ。つまり大トリ! 大事な業務だから最後なのか、そうでもないから最後なのかは分からないけど、大トリに相応しい内容にしようと気合を入れて挑みました。

とは言え、広報チームに新卒が配属される予定はなく。営業部門はお客様へのパブリシティ提案で関連があるものの、工場やデザイン部門配属の新人にとっては業務上あまり関係ない、ひょっとしたら目前の業務からもっとも遠い位置にある業務かもしれない。だから、プレスリリースの作り方を話しても仕方ないし・・・。

ずいぶんと頭を悩ませながら、とりあえず自分自身が行っている広報業務を今一度、振り返り、「広報でもっとも大切にしていることって何?」、しかも「営業でも工場でもデザインでも生かせることって?」とじっくり考えてみました。

すると、見つかりました(^o^)/ 広報で大切にしてきたことは、実は、どんな仕事でもとっても大切なことでした。

自己紹介から見えてくるPRスキル

今回の新卒研修では人材開発部から何かしら「課題」を出してほしいとの要望がありました。そこで広報研修の課題として「自己紹介」をしてもらうことに。A3の画用紙(フリップ)と油性ペンを用意して、研修の冒頭で、何でも良いので自分のPRを書いてもらいました。そして、研修の終盤で、そのフリップを手に持って、全員の前で1人15秒間の自己紹介発表をしてもらいました。

ちなみに、約2時間の研修の中で解説した内容は以下の通りです。

・芸能人が最終的に目指す仕事
・TVCMと新聞広告の値段
・新聞記者の行動パターン
・丸信の広報ミッション
・広報業務で必要なスキル
・広報関連の映画ドラマの紹介 など

広報業務の具体的な内容ではなく、まずは広報という仕事に興味を持ってもらう内容に。新聞記者や通販会社での経験を踏まえ、興味をひきそうなエピソードをお話しました。

さて、自己紹介ですが、「何でも良い」と言ったので、本当に思いつくままに各自、自由に書いてくれました。思いつく限り自分のアピールポイントを羅列したり、別の新人は思い浮かばず頭を抱えてみたり、デザイン課の新人はイラストを交えて楽しそうに、3つの「Y」で自分を表現する斬新な自己表現をする人も現れました。

何が正解というのは明確にはないけれど、もっとも自己表現として良いと思ったのが、3つの「Y」で表現した自己紹介(写真中央右)。みんな言いたいことはたくさんあるけれど、その中でも端的に自分のPRポイントを伝えていることが素晴らしい。正直、新人にしてはなかなかやるな、と嫉妬しました(^^;

新卒8人のうち分かりやすい自己紹介ができたのは2人ほど。ちなみに、一緒に参加した人材開発部長は座右の銘を、ビシっと書いていました(写真中央左)。座右の銘も自己紹介としては◎。さすがです(^^;

今回の広報研修で伝えたかったことは、このような良い伝え方。限られた時間や紙面スペースでいかにして印象に残る説明ができるか、という“短い言葉で簡潔に伝えるスキル”です。広報業務でも、広報以外の業務でも生かすことができるスキル。さらに「誰に」というターゲットを意識できるようになると、さらに活用できる業務の幅は広がります。

例えば、以下のような広報業務で、短い言葉で簡潔に伝えるスキルは求められます。

・プレスリリースのタイトル
・Webコンテンツの見出し
・メルマガの件名
・各種SNSの冒頭の文章
・社内報の表紙コピーや見出し
・社内取材の限られた時間での説明
・メディア取材対応時の説明 など

広報以外の業務でも、いわゆる「ホウ・レン・ソウ」は簡潔に伝える方が好まれるし、メール文面でもダラダラ書くより要点がまとめられた文章の方が良いのは言うまでもありません。

勝手に考えた新卒8人のキャッチコピー

と、いろいろ偉そうに言ってはみたものの、じゃあ本来どんな自己紹介が良かったの?と質問されそうだったので、事前に入手した新卒8人のプロフィールから、全員分のキャッチコピーを作ってみました(※一部、仮名にしてます)。

正直、気に入ってくれた人もいれば、微妙な反応だった人も(^^;

自分の中でも出来栄えは、まちまち。ただ、言えることは、この中でも良くできたと自画自賛できたコピーは、事前情報が豊富だったこと。多くの情報から想像をふくらませることができるので、取材力や情報収集力といったスキルも、広報に限らずどの業務でも大切なのかもしれません。

ところで、「自己紹介」は、自分自身の分も作って披露しました。

いま見返すと、、、何を偉そうに、恥ずかしい、、、という思い。それに「勝ち取った」という表現は正しくないですね、「勝ち取りたい(希望)」の誤りm(_ _)m 自分のコピーはイマイチでした(笑)

それにしても、キャッチコピーを考えるって楽しい。もう一つ、この新卒研修で伝えたかったことが、仕事は楽しい、ということ。楽しさを解説するのではなく、楽しそうに仕事をしている姿を見せることも、先輩社員としてはとても大切なことかもしれません。

そんなことを考えさせられる貴重な機会となった、初めての新卒研修でした。

後日、新卒社員よりサンクスカードが届きました。伝えたかったことが少しは伝わっていたようで、ホッとしましたが、何より嬉しかったのは、私が作ったコピーを早速、そのまま使ってくれていたことでした(おわり)。

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