こんにちは、ネストエッグ広報の野口です。
今回は、ネストエッグ代表・田村のインタビュー第2弾!をお送りいたします。2019年12月にfinbeeは3周年を迎え、ダウンロード数は前年比2.5倍に増加、また全ユーザーの総貯金額は前年比7.3倍の306億円を突破致しました。
成長を続けるfinbeeの今後の事業展開、ネストエッグ創業のきっかけ、アジアを視野にいれた金融・貯金サービスの可能性まで語ってもらいました!
金融機関での認知が広がり、サービスの期待値の高さを実感した2年
―創業までのストーリーを教えてください。
日本経済の活性化に貢献したいという思いで銀行へ入行しましたが、経験を積むうちに、“金融目線での金融サービス提供”の在り方に違和感を抱くようになりました。
イノベーションの妨げにしかならない規制業種ならではの横並び体質や、ユーザー視点に立った商品開発・サービス提供が十分に出来ていない金融とは何なんだろうかと。
また一方で、消費者においては、お金を必要とする人やよほど関心のある人でない限り、自分が口座を持っている銀行の金融商品ですらどんなものがあるかも知らず、触れる機会も極めて少ないですよね。
お金の話をすることやお金を借りることにネガティブなイメージが根付いているからか、日本は金融リテラシーが海外に比べると低いのではないか・・・という問題意識を感じていました。
金融×IT×アジアをテーマに、新しいサービスを立ち上げたい
それらの問題意識を抱きながら、全く別の業界を見てみたいという思いでライブドアへ転職。その後、プリペイド型電子マネー「BitCash」を展開するビットキャッシュ社の代表に就任しました。銀行や証券会社のように金融ライセンスを持っていなくても、決済という金融機能を担えることを体感し、金融とIT(インターネット)の相性の良さや新しいアプローチの可能性を感じましたね。
そして、金融とIT、あと私は無類のアジア好きなので、金融×IT×アジア(日本を含む)をテーマに、徹底的にユーザー視点に立った、これまでにない新しい金融サービスを立ち上げたいと、この頃から考えるようになりました。
その後インドネシアのローカル銀行のIT担当役員を経て、帰国後旧知であったインフキュリオンのメンバーと一緒に、日本人にとってお馴染みの金融行動である“貯金”にフォーカスしたサービスへの可能性を感じてネストエッグを創業しました。
また、“貯金”=お金を貯める、という行為には、“何のためにお金を貯めるか”という、その人毎の小さな想いや願いが背景にあるものと捉えております。
finbeeの目的別預金(ゴールベース預金)のコンセプトは、その小さな想いや願いを貯金という金融行動によってかなえることで、その人の生活や心が豊かになることを目指すことにあります。
言わば、finbeeというサービスが、金融と非金融をつなぐプラットフォーム的な役割を担うことが出来るのではないかと。それが、会社の経営理念にも掲げている、「人々の生活に寄り添う新しい金融サービスを提供し、人生に躍動、自由、豊かさを提供する」ことに通じるものと考えております。
アジアの社会は変わりつつあり、finbeeが受け入れられる可能性は十分にある
―貯金は日本人ならではの習慣のような印象があります。finbeeの海外展開の可能性については、どのようにお考えですか。
日本以外のアジアでは、ほとんど貯金の習慣はありません。可処分所得が日本に比べて低いこともありますし、もらったお金は貯めずに使う家庭がほとんどです。ただ、徐々に東南アジアの状況も変わりつつあり、finbeeの事業展開の可能性は十分あると考えています。
国の成長に伴い所得水準が徐々に上がっていくことで、欲しいものの目線も上がります。
例えば、今ベトナムでは大量のバイクが道を埋め尽くしているのですが、バイクは誰でも気軽に買える対象ではありません。それをみんなが購入できているのは、ローンを利用しているからなんですね。バイクならまだローンで買えますが、欲しいものの目線がバイクから車に移行すると、金額がグンと上がります。所得も伸びているとは言え、所得の伸び幅と消費対象である欲しいものの金額水準のギャップが大きくなりつつあるのが今の姿なのかなと。
そして、そのギャップを補う方法として、1つはローンがありますが、それだけでは足りず、他の選択肢も必要になります。その結果、「頭金を貯める」といった貯蓄への意識が徐々に芽生えはじめ、金融機関の方から貯金の啓蒙活動を始めている事例もあるんです。このようなケースが東南アジアで起こりはじめているので、finbeeもチャンスがあると思っています。
ネストエッグの理念「人々の生活に寄り添う新しい金融サービスを提供し、人生に躍動、自由、豊かさを提供する」をアジアの人々にも届けるべく、ネストエッグはこれからも邁進いたします!