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【メンバーインタビューvol.1】CTO長田が思うfinbee開発の魅力、サービスの未来、仲間へ期待することとは

ネストエッグ広報の松本です。メンバーインタビュー初回は、採用/開発マネージメントや金融機関とのシステム部分の窓口を担い、自身も開発に携わるCTO長田嘉充のインタビューをご紹介します!入社背景やfinbeeを開発する面白さ、CTOから見たサービスの課題、メンバーへの期待などを語っていただきました。

プロフィール

取締役CTO 長田嘉充(ながたひろみち)
青山学院大学理工学部卒業後、2005年よりライブドアにて決済システムの開発、運用に従事。2006年よりビットキャッシュにてプリペイド型電子マネー決済の開発、運用に従事。2012年よりベンチャー企業であるミイルにて写真共有SNSの開発、モバイルアプリ向けAPIの開発。2015年よりフリーランスとして独立し、飲食店予約サービスのバックエンドシステム開発やオフィス向け受付サービスの開発などに従事。2016年7月、ネストエッグ取締役CTOに就任。

ネストエッグへの入社背景

爆発的に注目を集めたフィンテック業界への期待とリードできる場の魅力

―ネストエッグに入社された背景を教えてください。

代表の田村とは以前から一緒に働いていたのですが、丸山(ネストエッグ取締役フェロー)を紹介してもらった時に、フィンテック業界の深さや「こういったことがやりたい」というモチベーションの高さを感じ、一緒に仕事をしたいと思いました。「フィンテック」という言葉は数年前から出始めてはいましたが、ちょうど入社前後は爆発的に注目された分野でもあったので、そういった業界への期待感も大きかったですし、業界をリードできるような場へ入れることに魅力を感じました。実際に金融機関のAPI化の推進は主に丸山が進めていて、それらの取り組みに間近で携われたのは良い経験だったと思います。

独学のプログラミングからはじまり、サービス開発への道へ

―フィンテックにはもともと興味があったのですか。

オンライン決済サービスのPayPalを初めて使ったときに衝撃を受けたことがきっかけです。当時は2000年代前半だったので、クレジットカードの情報をWEBサイトに入力することに抵抗がありました。もっと言うと、日本ではほとんどまだECサイトが展開されておらず、使っていたのは海外のサービスだったので、ますますクレジットカードの番号を入れるのが怖かったんです。そういう時代にPayPalを使い、素晴らしいサービスだと感心し、この分野に興味を持つようになりました。

―エンジニアの仕事に興味を持たれたのはいつ頃ですか。

情報系の学部ではありませんでしたが、大学生の頃から独学でプログラムを書ていました。ちょうど私が大学生の頃は爆発的にインターネットが普及した時期で、1日中インターネットを触って過ごしているうちに「これはどうやって動いているんだろう」「自分で作れないだろうか」と思うようになったんです。大学卒業後にソフトウエアの会社に入社して実際のサービス開発に関わるようになり、それまでは独学でやっていたので理解していないことが山ほどありましたが、勉強しながら楽しく続けられました。

自動貯金アプリ「finbee」開発の魅力とは

銀行連携による貴重なデータを使い、新しいサービスを生み出す奥深さ

―銀行とのAPI接続の場合、他のWEBサービス開発とは異なる技術が必要なのですか。

システム的に特別なところはあまりなく、APIの使い方は一般的なWEBサービスと同じです。ただ、セキュリティの面で要求されるハードルが高いということはありますね。更新系APIというと範囲が広くなりますが、finbeeで扱っている更新系APIは機能が限定されているものです。APIには参照系と更新系があり、参照系はデータの更新がなく取り扱いにそこまでセンシティブにならなくてもよいのですが、更新系の場合、間違えて書き換えてしまうリスクがあるので、金融機関の方々は公開することに対して慎重です。その点、finbeeが利用させていただくAPIは、自分の口座から自分の口座への振り込みに限定さているものなので、リスクがそこまで高くなく、公開していただけているという経緯もあります。

―銀行とのAPI連携に携われることの面白みは、どんなところにありますか。

システムや開発過程という面では他のWEBサービスのAPIと大きな違いはありません。ただ、扱っているデータが重要なものなので、そのあたりの深みはあると思います。銀行のデータは簡単に入手できるものではなく扱える人はごくわずかですから、そういったデータを使ってサービス展開を創り出す面白さはありますね。

―ネストエッグで働かれていて、印象的だった出来事はありますか。

金融業界はレガシーな世界だと思っていたのですが、我々が対面する方たちは皆さんそんなことがなくて、新しい取り組みや新しい技術に対する拒否反応が少ない。想像していたイメージとギャップがありました。もちろん保守的な部分も当然あるのですが、皆さん意欲的に取り組まれている印象で、こういう機能が実装されないのかと問われたり、どんなAPIがあると便利かと意見を求められることもあります。

CTOから見たサービスの課題と仲間へ期待すること

API公開による金融機関のメリットをサービスからも提案すべき

―サービスに対して課題に感じていることを教えてください。

接続できる金融機関が限られていることで、「finbeeを使ってみたいけれど、自分の持っている銀行口座では接続できない」というユーザーの声が増えてきています。ですので、連携先の金融機関を増やしていく取り組みは、引き続き注力していかなければいけないと思います。そのためには営業活動や銀行側の準備もありますが、finbeeを導入していただくハードルを下げて、できるだけ金融機関に負担をかけないような環境を整えることも必要です。

また、APIを公開することで銀行側がどんなメリットを得られるのかは、まだ我々のようなフィンテック系サービスからしっかりと提案できておらず、それが銀行のAPI公開を足踏みさせてしまう原因の1つだと思います。finbeeから銀行側へ提供できるメリットは主に「潜在的にユーザーがお金を何に使いたいか」という情報を還元できることですが、実際にそのデータをどう活かせるかは実証している段階です。銀行独自のデータと我々が提供するデータを活用した新しい展開というのは、銀行側から生まれるものもありますが、我々からも提案していくべきなので、そのあたりもサービスとしての課題だと感じていますね。

積極的なマインドを持ち、お互いに刺激を与え合える環境を作りたい

―新たに加わるメンバーに期待することはなんですか。

これから加わるメンバーだけでなく今いるメンバーに対しても期待していることですが、お互いに刺激を与え合える環境を作りたいと思っているので、特定の分野で深い知識を持っているなら、それをシェアして、高め合えるような関係性を築いてほしいです。なので、そういった環境にマッチする、積極的なマインドを持っている人に入ってきていただきたいですね。プロダクトに関わらず、社内の勉強会などを自分で企画して実行できるような、積極性のある人は魅力的に思います。

あとは、開発する上での責任感や誠実さは持っていてほしいです。例えば、こういうものを作ってほしいと言われて、実装したけれど明らかに欠陥だと分かる場合や、機能が足りていないと分かる場合、「言われたとおりにやりました」と主張するような対応は不誠実に感じますし、そういった仕事の仕方はしてほしくない。設計や検証の段階で気づかないというのはよくある事なので、実装してみてイマイチだと思ったら改善策を提案してほしいですし、最終的にユーザーに自信をもって「使ってください」と言えるものを作ってほしいです。

「貯める」ところから2歩3歩先へ

―サービススタートから2年が経ち、どのように感じられていますか。

「自動でお金が貯まる」という機能自体は実装できてきたのですが、今は貯金にフォーカスを当てたサービスになっていて、もともとサービスとして目指していた「夢を実現するための手助けをする」という部分は、まだまだ実現できていません。今ある機能だけでそういった世界を創り出すのは難しいので、「貯める」というところから2歩3歩先へ、夢を実現してもらうための手助けをするために、ユーザーの反応や我々の反省を活かして、新しい機能をどんどん展開していかなければいけないと思います。

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